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注文住宅の駐車場はどうする?失敗しない広さやデザインの決め方

2022.04.29 (金)

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注文住宅を建てる場合、駐車場のサイズやレイアウトなども自由に決めることができます。しかし、自由度が高い分「どれくらいの広さを確保すればよいのか」「どのようなデザインがよいのか」と悩んでしまうことも多いでしょう。

当記事では、注文住宅を建設中あるいは検討中の人に向けて、一戸建てに自宅駐車場を設ける際に考えるべき事柄とポイント、駐車場に関するよくあるトラブル例、土地の形状に合わせた駐車場にするコツを紹介します。

目次

  1. 注文住宅に駐車場を作る際に考えること
    1. 駐車場の広さ・必要面積
    2. 駐車場のレイアウト
    3. 駐車場の床の素材
    4. 駐車場のカーポート
  2. 注文住宅の駐車場でよくあるトラブル例
    1. 車を買い替えて駐車しにくくなった
    2. 来客用の駐車スペースがなかった
  3. 【土地の形状別】注文住宅に駐車場を作るコツ

1. 注文住宅に駐車場を作る際に考えること

家づくりの打ち合わせで「家の駐車場をどうしますか?」と設計士に聞かれても、何と返答すればよいのか困る人もいるでしょう。注文住宅の建設にあたって敷地内に駐車場を設ける場合は、「広さ」「レイアウト」「床の素材」「カーポートの有無」の4項目を検討する必要があります。まずは、新築住宅の駐車場を作るにあたり重要な4項目の考え方を押さえておきましょう。

1-1. 駐車場の広さ・必要面積

基本的に、駐車場は車本体のスペースだけでなく、ドアを開けたり人が通ったりできる広さも確保する必要があります。車を停めることできても、「ドアを開けたときに外壁にぶつかる」「通路が狭すぎて人がなかなか入れない」駐車場では、使い勝手がよいとは言えません。国土交通省では、車両別に駐車場に必要な広さの指針を定めています。

車両長さ幅員
軽自動車3.6m2.0m
小型乗用車5.0m2.3m
普通乗用車6.0m2.5m

出典:国土交通省「駐車場設計・施工指針について」

普通乗用車の場合、全長4.7m×全幅1.7mが一般的な大きさであるため、上記の指針では「長さ1.3m×幅員0.8m」のゆとりを設けていることが分かります。同じように軽自動車や小型乗用車も考えると、軽自動車は「車のサイズ」+「長さ0.2m×0.52m」、小型乗用車は「車のサイズ」+「0.3m×0.6m」、普通乗用車は「車のサイズ」+「長さ1.3m×幅員0.8m」が、最低限必要な広さと言えるでしょう。

また、車1台分を停めるなら15平方メートル、2台分は30平方メートル、3台は45平方メートル、4台は60平方メートルが、駐車場に必要な面積とする考え方もあります。ただし、中型車や大型車など、車種によって適切な駐車場サイズは変わるため、あくまでも目安程度に考えてください。

1-2. 駐車場のレイアウト

駐車場の適切なレイアウトは、駐車方法によって変わります。車の停め方には主に「直角駐車」「並列駐車」「縦列駐車」の3種類があり、それぞれ特徴が異なります。

・直角駐車

家の前の道路に対して車を直角に停める方法です。所有車両が複数台あっても駐車場を確保しやすく、また車の出し入れがしやすいため、人気のあるレイアウトとなります。駐車場の近くに門柱を置く場合や敷地内を壁・塀で囲う場合は、車の出入りを邪魔しないようなレイアウトを考えましょう。

・並列駐車

家の前の道路に対して車を並行に停める方法です。家の外壁などにぶつけないよう何度もハンドルを切り返す必要性が生じることもありますが、コンパクトな駐車場になるため、敷地を駐車場に割きたくない場合に向いています。ただし、ドアを開け閉めする広さは最低限確保する必要があります

・縦列駐車

家の前の道路に対して複数台の車を並行に停める方法です。並列駐車と同様、駐車場を省スペース化できるため、家自体の広さや間取りを優先したいときに多く採用されます。2台以上の車を縦列駐車で停めたときに駐車場の広さにゆとりがないと、「車を出すのにほかの車を動かす必要がある」といった手間がかかる可能性があります。

レイアウトを考える際は「車をどのように停めたいのか」「敷地をどのように活用したいのか」をよく検討しましょう。

1-3. 駐車場の床の素材

駐車場の床部分に使われる素材にもいくつかの種類があります。それぞれの特徴は下記の通りです。

・砂利

砂利を駐車場に敷き詰めると水はけがよくなり、泥水が溜まるのを防ぐ効果が期待できます。また、砂利を踏むと音が鳴ることから、防犯対策の一環にもなります。

・コンクリート

硬くて耐久性が高いため、駐車場に採用されることの多い素材の1つです。日頃から手入れしやすく頻繁な補修は不要ですが、駐車場費用は高くなる傾向にあります。

・タイル

吸水率が低くメンテナンス性に優れており、意匠性もよい商品が多いことが特徴です。こだわりのある駐車場に仕上げられますが、価格は割高です。

・アスファルト

一般的な道路に使われている素材で、駐車スペースが広い場合は施工費用が割安になります。ただし、経年劣化しやすく、くぼみの補修などが必要になる場合があります。

・インターロッキング

コンクリートブロックをお互いが噛み合うように敷き詰める施工方法です。建物と色合いを合わせるとおしゃれな雰囲気を演出できますが、施工費用は比較的高くなります。

外構工事に使える予算や機能性、デザイン性などを踏まえて、駐車場の床の素材をどれにするか考えるとよいでしょう。

1-4. 駐車場のカーポート

カーポートとは、簡易的な屋根です。カーポートを付けることによって雨から車が濡れるのを防げますが、最近はカーポートなしの駐車場を選ぶ人もいます。カーポートを取り付ける場合は、カーポートの種類ごとの特徴を知っておきましょう。カーポートの種類は、柱による屋根の支え方で分かれます。

・片側支持タイプ

柱が片側だけにある、もっともポピュラーな種類です。玄関とは反対の壁のほうに柱を寄せられるため、駐車時や乗降時に柱が邪魔にならないことが特徴です。

・両側支持タイプ

屋根の両側に柱がある種類です。間口が狭いと駐車が難しいと感じることもありますが、両側に柱がある分、安定性は高くなります。

・後方支持タイプ

屋根の後ろ側だけに柱がある種類です。車の前に柱がないため駐車しやすく、運転席や助手席のドアもスムーズに開閉できます

・背面支持タイプ

後方よりもさらに奥の背面側に柱を設ける種類です。駐車時や乗降時に柱が邪魔にならず、正面から見たときにスッキリとした印象になります。

柱や家の玄関の位置、デザインなども考えながら、自分たちにとって利便性の高いカーポートを選ぶとよいでしょう。

2. 注文住宅の駐車場でよくあるトラブル例

広さやレイアウトなどを考慮して満足のいく駐車場ができあがったときには、きっと喜びもひとしおです。しかし、新築戸建てに引っ越してすぐには何も問題がなくても、長年住んでいるうちに駐車場に関する悩みが出てくる場合もあります。ここからは、注文住宅の駐車場トラブルの一例を紹介します。

2-1. 車を買い替えて駐車しにくくなった

注文住宅の建築時に所有していた車をベースに駐車場を作ったために、より大きな車に買い替えたときに駐車しにくくなることはめずらしくありません。また、子どもが大きくなってから新しい車を買い、駐車スペースが足りなくなることも考えられます。

駐車場は家や敷地の空間の兼ね合いを考えて作るため、完成した駐車場を拡大するのは簡単ではありません。「将来はどのような車に買い替えるのか」「車の台数が増える可能性はないか」を家族で検討し、必要な広さのある駐車場を設けるとよいでしょう。

2-2. 来客用の駐車スペースがなかった

注文住宅の駐車場に車を停めるのは自分たち家族だけでなく、両親や友人などの来客も含まれます。頻繁に来客がないとしても、宅配便などが駐車場を利用する可能性があります。近くにコインパーキングがない場合は、自宅付近に路上駐車せざるを得ず、近所迷惑となるかもしれません。

駐車場の奥を庭にして来客時は車を後ろに寄せて駐車スペースを設けられるようにするなど、駐車場の計画を立てるときには来客用駐車場も考えることをおすすめします。

3. 【土地の形状別】注文住宅に駐車場を作るコツ

土地の形状によっては、ゆとりのある駐車場を作ることが難しい場合もあるでしょう。しかし、ちょっとした工夫を凝らすことによって、狭い土地や変わった形の土地でも駐車場づくりは可能です。

たとえば、狭小地の場合はビルトインガレージを検討してみましょう。ビルトインガレージであれば、土地が狭くても駐車場スペースを確保することが可能です。旗竿地で路地に駐車場を作る場合は、駐車スペースの境界線に仕上げ材でラインを入れると、駐車時の目安になります。「駐車場を作るのは難しいのでは?」と感じても、ちょっとしたコツで駐車スペースを確保できる可能性があるため、ハウスメーカーや工務店の担当者にぜひ相談してみましょう。

狭小住宅やビルトインガレージについては、下記の記事で詳しく説明しています。

「狭小住宅とは?メリット・注意点・快適に過ごすための工夫を徹底解説」

「ビルトインガレージとは?メリット・デメリットから注意点を解説」


まとめ

注文住宅に駐車場を設ける場合は「広さ・必要面積」「レイアウト」「床の素材」「カーポートの有無」の4つに絞って考えることがポイントです。将来車を買い替えたときや来客用に駐車スペースが足りなくならないよう、ゆとりのある駐車場を作るとよいでしょう。

狭小地や旗竿地でも駐車場を作ることは可能です。駐車場付きのこだわりの注文住宅を建てたいときは、「ワールドハウス」にぜひご相談ください。


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