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狭小住宅とは?メリット・注意点・快適に過ごすための工夫を徹底解説

2021.03.02 (火)

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「低コストでマイホームを建てたいけど、地価が高くてなかなか踏み切れない」と、頭を悩ませている方は多いでしょう。

コストを抑えてマイホームを建てたい方や、利便性の高い都市部でマイホームを建てたい方におすすめなのが、「狭小住宅」です。狭小住宅とは、文字通りあえて狭い家を建てる方法であり、安価に建てられるという魅力を持っています。

今回は、狭小住宅の特徴から、メリット・注意点、さらに快適な狭小住宅を建てる工夫までを詳しく解説します。狭小住宅を少しでも検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 狭小住宅とは?特徴をわかりやすく解説!
  2. 狭小住宅のメリット3選
    1. 土地を比較的安価に購入できる
    2. 税金・光熱費などの維持費を抑えることができる
    3. 日々の掃除が楽になる
  3. 狭小住宅を建てる前に知っておきたい注意点
  4. 狭小住宅でも快適に過ごすための3つの工夫
    1. デッドスペースを活用して収納スペースを作る
    2. 地下室を作って部屋数を増やす
    3. 吹き抜けや勾配天井で部屋を明るく・広く見せる

まとめ


1.狭小住宅とは?特徴をわかりやすく解説!

狭小住宅とは、狭く小さな土地に建てられた住宅のことです。一般的には、約50平米(15坪)以下の土地に建てられた住宅が狭小住宅に分類されます。

多くの住宅が並ぶ住宅街や、土地の面積や確保が難しい都市部において多く見られる建築手法で、都市部においては狭小住宅が密集して建てられているエリアも各地に点在しています。

狭小住宅は、一般的な住宅よりも使用できるスペースが少ないことは否めません。そのため、限られたスペースを最大限活用できるよう、間取りやデザインにさまざまな工夫が凝らされていることが特徴です。


2.狭小住宅のメリット3選

狭小住宅が近年注目を集めている理由は、あえて一般的な住宅ではなく狭小住宅を選択することで、家づくりを検討中の方によっては得られるメリットが大きいためです。

ここでは、狭小住宅の代表的なメリットを3つ、紹介します。狭小住宅を検討している方は、メリットを最大限に活かすためにも、ぜひ参考にしてください。

2-1.土地を比較的安価に購入できる

都市部にマイホームを持ちたい方にとって最も障壁となることは、「土地の価格」です。利便性の高い都市部の一等地などでは、地価(坪単価)も非常に高額となります。

土地の価格は面積が大きいほど高くなるため、狭小住宅で土地の面積を抑えることで、比較的土地を安価に購入できます。一般的な住宅ではコスト面で難しい場合も、狭小住宅であればマイホームを持てる場合も少なくありません。

マイホーム購入にあたり、土地の価格が占める割合は大きいため、土地を安価に購入できることは狭小住宅を選択する最大のメリットと言えるでしょう。

2-2.税金・光熱費などの維持費を抑えることができる

狭小住宅で抑えられるコストは、土地代だけではありません。土地の面積に比例してコストが高くなる申請費用・登記費用や、住宅の維持に必要となる固定資産税・都市計画税といった税金も安く抑えることができます。

また、狭小住宅は住宅の容積も低くなるため、冷暖房による光熱費についても一般的な住宅より安く済ませることができます。

さらに土地の購入だけでなく付随する申請費用や、住宅購入後の税金・光熱費といったランニングコストも、すべて合算すると大きな金額となります。これらのコストを抑えられる点は、狭小住宅の大きなメリットと言えるでしょう。

2-3.日々の掃除が楽になる

狭小住宅は限られた空間を有効活用するため、一般の住宅よりも省スペースで部屋数も多くありません。そのため、家の掃除や手入れも楽に行うことができます。

近年流行りのミニマリズムにも似た、無駄を省いた洗練された生活を実現できることも、狭小住宅のメリットと言えるでしょう。


3.狭小住宅を建てる前に知っておきたい注意点

狭小住宅を建てる場合は、限られた土地の面積を存分に活用するために、さまざまな工夫を凝らすことがポイントとなります。

しかし、建築物の設計にあたっては建築基準法や都市計画法といった法令を遵守することが前提となる点に注意が必要です。

ここでは、狭小住宅を建てる際に知っておくべき注意点について解説します。

〇建ぺい率

建ぺい率とは土地面積に対する建築面積の割合のことで、建ぺい率が高いほど広い建物を建てることができます。土地には大きく分けて住宅地・商業地・工業地があり、それぞれ建ぺい率が異なります。

狭小住宅を建てる場合は最も重要なチェックポイントとなるため、必ず確認しておきましょう。

出典:内閣府「建築基準法第53条第1項」

〇容積率

容積率とは、土地面積に対する延床面積を指します。容積率が大きければ、2階建や3階建ての家を建てることができますが、周囲の住宅や建物も高くなる可能性があります。

建ぺい率と同じく土地によって規制が異なるため、必ず事前に確認することが重要です。

出典:内閣府「建築基準法第52条第2項」

〇斜線制限

斜線制限とは、建物の高さの制限を指します。斜線制限は高さだけではなく、道路斜線制限・隣接斜線制限・日影規制など複数の制限が設定されている場合もあります。

狭小住宅を設計するにあたって障壁となる場合もあるため、専門家を交えて入念に確認することが重要です。

出典:内閣府「(建築基準法第56条)」

狭小住宅は上記の制限をクリアしつつ工夫やアイデアを盛り込んだ設計を行う必要があります。そのため、土地を購入するコストを抑えることができるメリットがありますが、設計コストや建築コストは高くなる場合もあります。

法律にも注意する必要がありますが、トータルコストが高くなることによる予算オーバーにも注意しておきましょう。

4.狭小住宅でも快適に過ごすための3つの工夫

狭小住宅は文字通り狭い住宅であるため、「住みにくそう」「足りない」とネガティブな印象を抱く方もいるでしょう。

しかし、事前に快適に過ごすための工夫を凝らして住宅を設計することで、デメリットを払拭して快適に暮らし続けることは十分可能です。

最後に、快適な狭小住宅を建てるための具体的な工夫・テクニックについて解説します。

4-1.デッドスペースを活用して収納スペースを作る

狭小住宅においては限られた面積を最大限活用することが「過ごしやすさ」を決める鍵であり、デッドスペース(利用できない空間)もなるべく有効活用すべきと言えます。

デッドスペースを活用する方法には、例として下記の方法が挙げられます。

〇デッドスペースを収納スペースとして活用する方法

  • 小屋裏部分を収納スペースとして活用する
  • 壁面に棚や本棚を埋め込む(壁面収納)
  • 床下を収納スペースとして活用する

デッドスペースをできるだけ収納スペースとして割り当てることで、狭小住宅であっても生活スペースを広く保つことが可能です。また、収納スペースを隠すことができるため、視覚的にも空間の広がりを感じることができます。

デッドスペースを収納スペースとして活用することは、狭小住宅の設計の基本となるためぜひ覚えておきましょう。

4-2.スキップフロア・小屋裏収納でスペースを有効活用する

狭小住宅では、スキップフロアもしくはロフトを活用してスペースを確保したり、小屋裏を活用して収納場所を確保したりと、効果的な間取りをデザインすることが重要です。

絶対的なスペースが少ない狭小住宅においても、これらの方法を用いることで部屋数や他のスペースを確保することができるため、快適に暮らせる居住空間を作ることができます。

狭小住宅を設計する際には、これらの間取りアイデアを積極的に活用することを意識しましょう。

4-3.吹き抜けや勾配天井で部屋を明るく・広く見せる

狭小住宅で快適に暮らすポイントとして、できるだけ空間のゆとりを感じられるように設計することが重要です。空間の広がりは面積だけではなく、縦方向への広がりを意識することでも演出することができます。

狭小住宅における効果的な設計方法として、「吹き抜け」「勾配天井」が挙げられます。面積の狭い狭小住宅においても、縦方向へ広がるようにデザインすることで、空間のゆとりや開放感を感じることができます。

また、天窓を設けて上部から採光すれば、たっぷりとした明るさも加えた空間を作ることも可能です。

ただし、吹き抜けは2階部分のスペースが狭くなったり、勾配天井は断熱性能を高めるためのコストも必要となったりするなど、当然デメリットも存在します。 難易度はやや高くなるものの、狭小住宅で快適に暮らすために非常に有効となるため、ぜひ検討してみてください。

まとめ

狭小住宅は工夫を凝らして設計すれば、コストを抑えつつ快適なマイホームを実現できる方法です。利便性に優れた憧れの都市部に、マイホームを建てることも夢ではありません。

満足度の高い狭小住宅を建てて、長く快適に暮らすためには、ノウハウや技術に優れた建設会社を選ぶことも重要です。

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