千葉ゆかりのあの人に聞く Chibaの魅力

Vol.5:菊池ハルカさん
(ミュージシャン)後編

千葉での暮らし、千葉での出会い

千葉出身で現在はアメリカ・ニューオリンズにてジャズトロンボーン奏者として活躍中の菊池ハルカさん後編では、千葉での不思議な出会いや、菊池さんが思う千葉の魅力などについて、お話いただきました。

菊池ハルカ(きくちはるか)
千葉県柏市出身。高校入学と同時にジャズ発祥の地、ニューオリンズの音楽と出会い、ジャズトロンボーン奏者を志す。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。大学時は、早稲田大学ニューオルリンズジャズクラブにも在籍。2013末に渡米、現在はアメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオリンズ市で活動。ジャズを中心に、多ジャンルのバンドを掛け持ちしている。ツアーで訪れた国は10カ国以上。2018年、マルディグラ・インディアンCha Waのメンバーとしてグラミー賞ノミネート。

――千葉に住んでいた時の、思い出深いエピソードについて教えてください。

私、千葉には幼稚園の時に引っ越してきたんです。当時は団地みたいな住宅でした。近所の幼稚園に初めて通う日の朝、同じ幼稚園の制服を着ている子に会って、「同じ幼稚園ですか?」って聞いたら、なんとその子も引っ越してきたばかりで、その日が初めての登園日だったんですね。

しかもクラスも一緒で、団地も同じ棟! 

そして私の妹とその子の弟も同い年ということで、すぐに仲良くなったんです。結局その子とは、高校までずっと一緒でした。

――すごい出会いがあったんですね。

もっとすごいことがあります。高校生の時にジャズバンドを始めたんですけど、その後大学のサークルでも、卒業後もバンドを一緒に組むことになる友人がいて。その友人は小学4年生の時に、同じ学校に転校してきたんですね。

実はその友人のお母さんと、登園初日に仲良くなった子のお母さんが大学の同級生で、だからお母さん同士も仲が良かったんです。そんな偶然のつながりがあって。

――そんなところがつながるなんて、面白いです。

偶然なんですけど、今振り返ると思うことがあります。それは、やっぱり千葉って住み良いんだなということ。

親の仕事はみんな違ったし、理由も当時子供だったからよくわからないんですけど、その当時は千葉に引っ越してくる人が多かったような気がして。そして、不思議な縁で学校がずっと一緒だったり、そのままみんな長く住んでいる。

――不思議な縁ですけど、それをつなぎとめているのは、やはり千葉という環境なのかもしれないですね。

そうですね、その土地を気に入っているから、みんな家を買っていったんだと思います。

それから、千葉に住んで東京で働くという生活にすると、オンとオフが明確になって暮らしやすくなると思うんです。平日は東京で働くけど、休日はわざわざ東京まで行かなくても、千葉で家族と楽しく過ごすことができる。今になって、そのことが魅力だと考えるようになりました。

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