千葉ゆかりのあの人に聞く Chibaの魅力
千葉出身で現在はアメリカ・ニューオリンズにてジャズトロンボーン奏者として活躍中の菊池ハルカさん。後編では、千葉での不思議な出会いや、菊池さんが思う千葉の魅力などについて、お話いただきました。
菊池ハルカ(きくちはるか)
――千葉に住んでいた時の、思い出深いエピソードについて教えてください。
私、千葉には幼稚園の時に引っ越してきたんです。当時は団地みたいな住宅でした。近所の幼稚園に初めて通う日の朝、同じ幼稚園の制服を着ている子に会って、「同じ幼稚園ですか?」って聞いたら、なんとその子も引っ越してきたばかりで、その日が初めての登園日だったんですね。
しかもクラスも一緒で、団地も同じ棟!
そして私の妹とその子の弟も同い年ということで、すぐに仲良くなったんです。結局その子とは、高校までずっと一緒でした。
――すごい出会いがあったんですね。
もっとすごいことがあります。高校生の時にジャズバンドを始めたんですけど、その後大学のサークルでも、卒業後もバンドを一緒に組むことになる友人がいて。その友人は小学4年生の時に、同じ学校に転校してきたんですね。
実はその友人のお母さんと、登園初日に仲良くなった子のお母さんが大学の同級生で、だからお母さん同士も仲が良かったんです。そんな偶然のつながりがあって。
――そんなところがつながるなんて、面白いです。
偶然なんですけど、今振り返ると思うことがあります。それは、やっぱり千葉って住み良いんだなということ。
親の仕事はみんな違ったし、理由も当時子供だったからよくわからないんですけど、その当時は千葉に引っ越してくる人が多かったような気がして。そして、不思議な縁で学校がずっと一緒だったり、そのままみんな長く住んでいる。
――不思議な縁ですけど、それをつなぎとめているのは、やはり千葉という環境なのかもしれないですね。
そうですね、その土地を気に入っているから、みんな家を買っていったんだと思います。
それから、千葉に住んで東京で働くという生活にすると、オンとオフが明確になって暮らしやすくなると思うんです。平日は東京で働くけど、休日はわざわざ東京まで行かなくても、千葉で家族と楽しく過ごすことができる。今になって、そのことが魅力だと考えるようになりました。