千葉ゆかりのあの人に聞く Chibaの魅力
2020年から、東京と山武市の二拠点生活を開始した澤 円さん。自然豊かで海の近い山武市をすぐに気に入り、「山武市勝手に観光大使」としてSNSでも精力的に発信をされています。
コロナ禍での“暮らしのアップデート”に焦点を当てた前後編の記事に続き、今回は澤さんが惚れ込んだ山武市の魅力について語っていただきました。お話を伺ったのは千葉県出身のライター ほしゆき さん。
澤 円(さわ まどか)さん
(株)圓窓の代表取締役。元・日本マイクロソフト株式会社業務執行役員。マイクロソフトテクノロジーセンターのセンター長を2020年8月まで務めた。DXやビジネスパーソンの生産性向上、サイバーセキュリティや組織マネジメントなど幅広い領域のアドバイザーやコンサルティングなどを行っている。複数の会社の顧問や大学教員の肩書を持ち、「複業」のロールモデルとしても情報発信している。
山武市は、「肉体を置く場所」として絶好の環境
ほし:SNSの投稿から山武愛がヒシヒシと伝わってくる澤さんに、今日は山武市の住み心地の良さと、「勝手に観光大使」を名乗って発信活動を始めた理由についてお伺いしていきたいと思います!よろしくお願いします。
澤さん:はい、よろしくお願いします。
ほし:半移住については、前編・後編とたっぷりお話を聞かせていただきましたね。ご自宅から海まで……何分でしたっけ?
澤さん:3分です。遊泳禁止区域なので人もいなくて静かだし、本当に癒されますよ。山武は、肉体を置く場所として最高なんですよね。
ほし:肉体を置く場所、というのは?
澤さん:僕は基本リモートで仕事をしているので、山武の企業に勤めているわけではないんです。大学の講義などオフラインの仕事があるときには世田谷の家に帰っているし、仕事をしている場所は基本東京で、脳内は常に忙しない状態。
だからこそ肉体は山武に置いて、例えばオンライン会議が終わったあとの気分転換や休息として、静かな海を歩ける環境がすごくいい。東京は人も車も多くて騒がしいし、情報量がすごく多いから散歩していても余計疲れたりするんですよね。
ほし:なるほど、そういう意味の「肉体を置く場所」だったんですね。たしかに。リモートワーカーは、東京に住み続ける必要性もないですしね。
澤さん:自分で価値創造(ビジネス)ができる人にこの町はすごくオススメですし、山武市からも場所を選ばず仕事をしている人たちへのアプローチができると、もっと伸びていくんじゃないかと思います。
引っ越してきた当初、ブランド総合研究所が2020年10月に発表した市町村別の「魅力度ランキング」で山武市が最下位だったんですよ。
ほし:えっ、全国で最下位!?
澤さん:そうです、最下位。いやこれ、ありえないでしょ!と思って。
▲インタビューの様子
澤さん:魅力がないわけじゃなくて、知られていないだけなんですよね。だから「最下位」というわかりやすいタグラインを逆手にとって、勝手に観光大使として魅力を発信しまくろうかなと(笑)。最下位って逆にチャンスですからね。
https://twitter.com/madoka510/status/1398590722803060738
https://twitter.com/madoka510/status/1494226757171703808
https://twitter.com/madoka510/status/1398992584836411398
澤さん:経済メディアの番組でも、「山武市はすごく魅力的だ」ってゴリ押ししてみたり。
そうやって勝手に発信をしていたら、まさかの山武市長の松下さんからメッセージが届いたんです。
ほし:ええっ、市長さん直々に…!?
澤さん:そうなんです。すごいよね(笑)。市長室にお招きいただいたので、どうせなら面白い格好をして発信したらいいんじゃないかと思って、こんな格好を一緒にしました。真ん中にいるのが市長さんです。
▲奥様が造形作家として活動をされていて、全て手作りの仮装なのだとか。クオリティ高すぎません…?羽は上下に動きます。(※右から二番目は山武市のゆるキャラ・SUNムシくん)
ほし:えっ、このスフィンクスの方ですか?
澤さん:うん。前代未聞でしょ(笑)?
ほし:すごいです。こんなにカジュアルなコミュニケーションをしてくださるなんて……。市長さんとも、山武市の魅力発信についてお話されたんですか?
澤さん:はい。1時間くらいみっちり対談させていただいて、「山武の魅力を、どんなふうに発信していくと良さそうか」なんて話をしていました。勝手に町おこしコンサルみたいなことですね(笑)。
せっかく自分が住んでいる好きな町なので、「勝手に」でも何か貢献できることがないかと行動をしてみたら、こうして市長さんとお話もできて。今後も良い連鎖が生まれていくのじゃないかなとワクワクしています。
地域猫をみんなでお世話している、ご近所とのつながり
ほし:山武市は自然豊かでのんびりしているイメージですが、地域の方々はどのような雰囲気なんでしょうか?
澤さん:移住組も少しずつ増えてきているイメージで、最近はサーファーの若い人も見かけますよ。僕らのお隣さんも移住されてきたのですが、一緒にバーベキューしたり、いつも仲良くさせていただいています。
僕が住んでいるところには地域猫たちが結構いるのですが、みんなで病院に連れて行ったり餌をあげたりして、可愛がっています。
この子も野良なのですが、勝手にうちに住み着いて部屋の中でくつろいでいます(笑)。
▲地域猫のキョロちゃん。取材後、キョロちゃんは無事に澤家の一員になったそうです。
ほし:可愛い……!
澤さんが東京にいる間は、この子のお世話はみなさんがしてくださっているのですか?
澤さん:そうですね。お隣さんに声かけて、見てもらったりとか。この子ケンカが弱くてね〜、しょっちゅう怪我して帰ってくるので、うちで飼っちゃおうか?と話したりもしてるんですけど。
▲先日、新しくチョロくん(上)も仲間に加わったそうです。
ほし:移住者さんが増えてくると、澤さんのように半移住や引っ越しを考えている方もさらに住みやすくなっていきそうですね。
澤さん:そうですね!これからどんどん土地も物件も埋まっていくと思いますが、今は本当穴場ですよ、山武市。これからも積極的に発信していきます。
ほし:澤さん、本日はありがとうございました!ぜひ今度、素敵な澤さんのお宅に遊びに行かせてください(笑)!
澤さん:ぜひぜひ、いつでも(笑)。ありがとうございました!
九十九里に面している地域は、千葉の中でも急速に移住希望者が増えています。その中でも山武市は今、知る人ぞ知る穴場スポット。東京中心地から車で90分程度、スーパーや病院も車があれば手軽な距離感。生活インフラも整っていて、自然が豊かな山武市に目をつけるなら、今がベストタイミングかもしれません。
◾️ライタープロフィール
千葉県船橋市出身。地元が好きすぎるあまり20年以上船橋にとどまり続け、就職後も船橋から東京へ通っていた。大学卒業後ウェブメディアの編集部に所属し、2018年に独立。インタビュー記事を中心に、コピーライティングやコンセプトメイキングなど企画立案から幅広い分野で活動している。SHE likesライティングコースの講師を担当中。
関連リンク
▼澤 円 Twitter
https://twitter.com/madoka510/
▼株式会社 圓窓
https://ensow.jp