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平屋住宅はおしゃれ?平屋の予算や相場、事例のご紹介!

2020.04.27 (月)

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土地の値段が高い都心では狭小な敷地に2階建てや3階建ての住宅を建てざるを得ませんが、そのような窮屈な暮らし方よりも、多少の郊外でも広い敷地で平屋建ての家を楽しむ人が徐々に増えています。そこで、今回は、新築で平屋住宅を建てる場合において失敗しないためのポイントや平屋住宅の特徴や事例を紹介します。

平屋住宅の特徴

〇平屋住宅のメリット

平屋住宅の最大のメリットは、家事動線が短くなり作業効率が良くなることです。

家は基本的にはのんびりと、くつろぐものというイメージをお持ちの方が多いかもしれません。しかし、家では、掃除や洗濯以外にも食事や入浴、場合によっては勉強や仕事をして就寝もするという、さまざまな作業をする場でもあります。

その作業を行う上で、上下階に移動する必要がなく、相対的に短い距離で生活ができる平屋住宅は非常に便利です。いくら注文住宅で考えぬいた間取りの家を建てたとしても、生活していくうちに動線が変わることがあります。気付いたら階段の上り下りばかりしていることが起こりがちです。そのため、最初から平屋住宅にするのは賢い選択といえます。

また、子供部屋などが上下階に分離されている家と平屋住宅を比較してみましょう。家族みんなが一堂に会するリビングを広めに設けた場合、上下階に分離された家より平屋住宅のリビングのほうが、人が集まりやすく家族との触れ合いが増えることが期待できます。

〇平屋住宅のデメリット

平屋住宅の最大のデメリットは、同じ建物面積で建てたい場合に、2階建てなら2倍、3階建てなら3倍の土地面積が必要になることです。平屋住宅の建築を行う場合には、広い敷地が必要となりコストアップが考えられます。

そのほかに周囲に高い建物が多い場合にはプライバシーの確保や、日当たりや風通しの悪さ、そしてマンションなどに比べると外部から容易に侵入しやすいため、防犯上の注意も必要になります。

ただし、日当たりや風通しの問題は、住宅を建てる場所が郊外にあって、土地価格が抑えられた地域で十分な敷地面積が確保できればクリアできます。

従って平屋住宅を建てる場合には、より慎重に立地調査や敷地の選定をすることが大切でしょう。

〇平屋住宅の相場や予算感

それでは平屋住宅は2階建て住宅と比べて相場や予算感はどうでしょうか?

一般的に平屋住宅の費用が高くなる要因として2点あります。

前述したように上記の件と比べて広い敷地面積を必要になるので、土地と建物を合わせたコストがかさむという点が挙げられます。

そして延べ面積が同じ場合で比較すると、建物の主たる構成部分である基礎の面積が大きいことや、屋根が広いことで瓦を敷く面積が増えることなどによってコストがかさむ可能性はあります。

これらのことから平屋住宅は価格が高くなるという要因を持ってはいますが、2階建てでは上下階それぞれに必要となる水回り施設などをワンフロアに集約できることによるメリットがあります。

建築コストとしては統計資料として比較ができないので結局のところケースバイケースとしか言えませんが、それでも平屋建ては2階建てと比べて大幅なコストアップはなく、それ以上にメンテナンスの容易さと、家の中で上り下りをしなくてよいという使い勝手の良さが、お金には表れないメリットとして感じることができると思います。

おしゃれな平屋住宅の事例紹介

事例参照先:https://worldhouse.koori.jp/works/

中2階建の平屋住宅

https://worldhouse.koori.jp/works/太平洋を見渡すロケーション抜群の住まい/

平屋にした場合に日当たりや風通しをどのように確保するかが問題となりますが中二階の平屋住宅の場合、南側の階の高さを高くすることで改善できます。

そして日当たりはもちろんのこと、窓を上部に付ければ空気の流れも確保することができます。

ただし、すりガラスを採用するなどプライバシーに対する配慮をしないと、隣接する建物がある場合には2階から丸見えになってしまう可能性がある点は工夫が必要です。

それでも天井までぬける開放感を屋内で味わえるのは、このデザインの特徴であるといえます。

間仕切りの少ない可変的な空間

https://worldhouse.koori.jp/works/ゆったりと暮らすための平屋/

平屋住宅にした場合、2階部分を支える柱が必要ないので、空間を広く取り間仕切りを少なくすることができます。

2006年に発売された『頭のよい子が育つ家』(著/四十万靖・渡邊朗子/日経BP社)という書籍で紹介された「成績のよい子は勉強部屋ではなくて食卓で勉強していた」という調査報告の影響もあり、現在は細かいスペースで区切って子供部屋を作るよりも、多様性のある広いスペースを確保することが主流となっています。

そういう意味でも平家住宅は、可変的な間取りを実現しやすく、知育に適していると言えます。

またすっきりした間取りに合わせて、家具や設備をシンプルにまとめることで、落ち着いたおしゃれな空間を演出することが可能です。

スロープやバリアフリーのフラットな住宅

https://worldhouse.koori.jp/works/アイデア満載の提案力、そして確実に実現できる/

平屋住宅では、バリアフリー化も実現可能です。小さいお子さんがいる家庭はもちろん、高齢の家族がいる場合や怪我や病気などで体が不自由になった場合も平屋住宅なら安心です。室内のバリアフリーに加えて、屋外に出やすいスロープなどが設置されている平屋住宅は、これからの日本の住宅で主流となっていくでしょう。

移動に負担を感じさせないことで、行動的になり、気分も前向きになるなど、家の間取りや設備が人間の精神に大きく影響を与えます。

また、屋外にアクセスしやすいことは、庭の植木など周囲の自然や季節による移り変わりを感じやすいでしょう。

平屋住宅で失敗しないためのポイント

平屋住宅で失敗しないためには建築する敷地の選定が重要です。

周辺に高層マンションや店舗が多い地域は平屋住宅には適さないでしょう。他に、敷地が必要以上に広くなれば庭の植栽の管理や固定資産税などの税金の負担も多くなるので生活に不便がない程度の郊外で、適切な面積の土地を選ぶことが最も重要です。

また家族といえども、プライバシーや個々の考えを重視する場合や、生活の時間帯が大きく違う場合には、動線を上手に分ける必要があると思います。

現在は建築技術が発達しているので、平屋住宅を建てた後になんらかの事情で2階建てに増築せざるを得ない場合でも可能だとは思いますが、それにはコストがかかってしまいます。平屋住宅に限らず、家族のライフスタイルや考え方と家のサイズがフィットしているかを事前に十分に検討する必要があるでしょう。

まとめ

今回は平屋住宅の特徴や事例について紹介しました。2階建住宅と平屋住宅を比較した場合、平屋住宅にはメリットだけでなくデメリットもあることが分かりました。

しかし、現在は中古住宅をリフォームする場合に、バリアフリーを重視し、平屋住宅にして家をコンパクトにするライフスタイルが非常に注目を集めています。

平屋住宅は、家族の息遣いや自然を感じられ、おしゃれな空間を作ることも可能な住宅だといえます。これからの時代に適した平屋住宅の価値は、間違いなく見直されるでしょう。

田井 能久(不動産コンサルタント)

不動産鑑定士として25年のキャリアを持つ。訴訟や調停、並びに相続等の税務申告のための鑑定評価書の作成が得意。 最近はマレーシアを中心としたビザの取得と海外移住のサポートを通して、トータルな資産コンサルティングも展開している。


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