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一戸建てリビングの快適な広さは?リビングを広く見せるポイント
2022.03.18 (金)
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マイホームの購入にあたり、家族が一緒に過ごすリビングの空間づくりにはこだわりたいもの。特に注文住宅の場合は間取りを自由に決められるため、リビングの広さも希望に合わせて変えることができます。しかし、「リビング17畳」「LDK 22畳」という間取り図を見ても、どれくらいの広さなのかピンとこない人は多いでしょう。
この記事では、一軒家のリビングの平均的な広さから、リビングの広さの目安、リビングの広さに影響する要素、狭いリビングを広く見せるポイントまでを解説します。
目次
1.一戸建てリビングの広さの平均は何畳?

一戸建て住宅のLDKの平均的な広さは、15~20畳です。不動産広告の規制では「1畳=1.62平米以上」と定めているため、平方メートルに直すと24.3~32.4平米となります。ただし、1畳がどれくらいの平米なのかは、地域によって異なります。
アットホームが行った「“4人家族が幸せに暮らすために必要な住まいの条件”調査」によると、リビングの広さが11〜15畳の家に住む人は44.5%であり、11〜15畳の広さを理想とする人も37.3%で最多です。理想のリビングの広さを9~10畳とする人は20.7%、16~20畳とする人は18.3%と続きます。一方で、10畳以下のリビングで十分と考える人も多く、今よりも狭いリビングで構わない人もいることが分かります。
出典:アットホーム株式会社「“4人家族が幸せに暮らすために必要な住まいの条件”調査 2021」
上記の調査から、どれくらいの広さがあればよいのかは、家族によって違うことが読み取れます。リビング・ダイニング・キッチンを含むLDKの平均的な広さは15~20畳ですが、人によって最適なリビングの広さは異なると言えるでしょう。
2.【広さ別】一戸建てリビングの広さの目安
カタログやチラシの間取り図には「LDK○畳」とよく書かれていますが、それだけでリビングの広さを具体的に想像することは簡単ではありません。ここからは、4人家族向け物件でよく見られるL「16畳」「18畳」「20畳」のLDKがどれくらいの広さなのか、家具を配置したイメージを交えながら解説します。
2-1.16畳のLDK
16畳のLDKは、ダイニングテーブル・ソファなど、4人家族が暮らす家具を置くのに最低限必要な広さです。大きい家具を選ぶと、部屋が狭く見えたり圧迫感が生じたりする恐れがあります。家具同士のスペースが狭くなり、動線の確保が難しくなることもあるでしょう。
そのため、家具を選ぶ際は、丸テーブルや小さめのソファなどのコンパクトなものがおすすめです。また、16畳を有効に使うためには「キッチンスペースを壁付けタイプにする」「リビングのローテーブルをダイニングテーブルとして使う」などの工夫も必要となります。
2-2.18畳のLDK
18畳のLDKでは、ダイニングテーブルやソファなどの家具をゆとりを持って配置できます。スペースを工夫すれば、食器棚や小さなPCデスクも置けるでしょう。ただし、広いスペースが必要となるアイランドキッチンなどを設置する場合、ダイニング・リビングのスペースが圧迫され、大型家具を配置することが難しくなる恐れがあります。
18畳のLDKを採用する場合は、生活の中で何を重視するのか家族とよく相談し、キッチン・ダイニング・リビングそれぞれのスペース配分を検討することが大切です。その上で、家具のサイズや配置を決めましょう。
2-3.20畳のLDK
20畳のLDKは、ダイニングテーブル・ソファセット・リビングテーブルなど、比較的大きな家具を置いても余裕を感じられる広さです。キッチンスペースもゆとりを持って確保できるため、アイランドキッチンやキッチンカウンターの設置も難しくないでしょう。
ただし、20畳よりも広いLDKを選ぶと、さらに余裕が生まれるものの、スペースの活用方法に悩む人も増えます。家具やラグなども大きいものが必要となり、生活を始める際のコストが高くなる傾向にあります。明確な目的はなく、ただ余裕のある広さのリビングで暮らしたい人は、20畳を目安にするとよいでしょう。
3.一戸建てリビングの広さに影響する要素

リビングの広さに影響する要素は「何畳あるのか」という単純な数字だけではありません。キッチンの形・間取りの選び方によっても、一戸建てリビングの広さの体感は変化します。
・キッチンのタイプ
キッチンには「壁付けキッチン」「対面キッチン」「アイランドキッチン」などの種類があり、それぞれ必要とするスペースの広さが異なります。最もコンパクトなタイプは、部屋の端に壁に向かって設置する「壁付けキッチン」で、約3畳の広さが必要です。人気の高い「対面キッチン」に必要な広さは約4~4.5畳とされています。壁から完全に独立した「アイランドキッチン」の場合、周囲の作業スペース・通路の広さを加味して、5畳以上のスペースが必要です。
・LDKの形
同じ畳数でも、部屋の形状によってリビングの広さの感じ方が変わります。最も一般的な「I型(縦型)」のLDKは、室内を見渡すことができるため、部屋全体に一体感や開放感が生まれます。20畳以上の比較的広い間取りに多い「L型」のLDKは、キッチン・ダイニング・リビングのスペースをゾーン分けしたり、小上がり和室を作ったりする人もいます。L型のLDKは視覚的には狭く感じるものの、使い勝手がよく落ち着いた印象となります。
4.一戸建てのリビングを広く見せるポイント

狭い土地に家を建てる場合や、建売住宅で間取りを自由に選べない場合、リビングの広さを十分に確保できないこともあるでしょう。しかし、少しの工夫によって、部屋全体を広々とした印象に変えることができます。
ここでは、一戸建てリビングの空間を広く見せるポイントを3つ紹介します。
4-1.内装やインテリアには薄い色を使う
白やベージュなどの明るく淡い色には、部屋を広く見せる効果があります。壁・天井など広い面積を占める部分に白やベージュを使うことによって、開放感や清潔感を出すことが可能です。
床にも明るい色を使う場合は、壁や天井と比べて暗い色を選ぶと、部屋全体が安定したイメージとなります。天井を高く見せたいなら、床に黒や茶などの濃い色を使い、壁・天井に向かって徐々に明るい色を配置することで、床からの高さを強調できるでしょう。
ただし、壁紙・床材・建具などの色は簡単に変更できません。完成後に「イメージと違った」と後悔しないように、ハウスメーカーと相談しながら内装の色を慎重に決めましょう。
4-2.物が散らからないよう収納スペースを設ける
リビングを広々と使いたい場合、収納スペースがあると便利です。リビングは家族が自然と集まる空間である一方で、本・ゲーム・おもちゃ・電子機器・衣類などを使ったまま放置されることもあります。特に小さい子どもがいる家庭では、リビングのおもちゃの片付けに悩まされることもあるでしょう。
リビングには、よく使う物を収納できるサイズのチェストや、収納付きのテレビ台を設置するとよいでしょう。チェストはキャスター付きのタイプを選ぶと、来客時に別の部屋に移動できるだけでなく、模様替えも楽に行えるというメリットがあります。
また、住宅設計から家づくりに携わり、間取りを自由に決められる場合は、あらかじめリビング収納を備え付けることもおすすめです。壁一面を使う壁面収納や、収納付きの畳コーナーなどを検討してみましょう。
4-3.部屋を圧迫しない大きさ・高さの家具を置く
家具のサイズ・配置方法によっても、リビングの見え方が変わります。何もないリビングは広く感じたのに、家具を置いてみると部屋が狭く感じた経験がある人は少なくないでしょう。家具によって部屋の床面や壁面が見えなくなることが、圧迫感が生じる原因と言われています。
部屋を広く見せたいときは、壁面が十分に見えるよう、立ったときの目線より少し低いサイズの家具がおすすめです。無理に小さい家具を選ばなくても、ソファの背もたれやテーブルの高さを低くするだけで部屋の開放感が増します。また、家具の高さを揃えると、より統一感が出てスッキリと見えます。棚など背の高い家具は、入り口側に配置すると遠近法により奥行きが生まれるでしょう。
まとめ
一戸建てのリビングの広さは15~20畳が平均的ですが、快適と感じる広さは人それぞれです。LDK全体の形や内装の色選び、家具のサイズなどもリビングの広さに影響を及ぼします。家族にとって過ごしやすい空間を考えて、リビングの広さを設定するとよいでしょう。
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