お家で遊ぼう!
夏の猛暑が年々厳しくなってきている昨今、お子さんの熱中症対策にいっそうの気を払わなければならなくなってきました。
子どもだけでなく、大人も熱中症や夏バテのリスクが高まっています。
そんな状況にある中、毎日の習慣である「食事」の摂り方を工夫して、暑さを乗り越えられる方法があったら知りたいですよね。
今回は、どうしても食欲が落ちてしまいがちな夏を乗り切るために、食事で気を付けたいポイント5ヶ条をご紹介します。
夏バテを防ぐポイントをしっかりと押さえて、厳しい夏を乗り越えましょう!
夏バテを防ぐ食事の5ヶ条
夏バテにならないよう、夏に気を付けたい食事のポイントは次の5つです。
それぞれ詳しく解説しますね。
①たんぱく質とビタミンBを摂ろう
「夏バテかも……?」と思ったら、もしかするとその原因は「たんぱく質不足」かもしれません。
たんぱく質は、エネルギーを必要な場所に運んでくれる血液や、エネルギーを生み出す筋肉などを作ってくれます。しかし、暑さで食欲が落ちてくると、たんぱく質の摂取量がどうしても減ってしまいがち。すると免疫力が低下したりホルモンバランスが崩れたり代謝が落ちたりして、結果的に体調不良につながります。
食欲が落ちるとつい炭水化物で食事を簡単に済ませてしまいたくなりますが、そういう時こそ意識的に魚やお肉、卵、大豆製品などのたんぱく質を摂るようにしましょう。
特にビタミンB1が豊富な豚肉などには、炭水化物に含まれる糖質をエネルギーに変換するのをサポートしたり、疲労を回復させたりする効果があります。夏は特にビタミンB1が豊富なものを積極的に食べたいですね。
②水分を適切に補給しよう
じわじわと暑い夏は、汗もたっぷりとかきますよね。
汗をかくと当然体の水分が失われますから、まめな水分補給が欠かせません。しかし、暑いからといって水分を摂りすぎるのも問題です。
実は水分を過剰に摂りすぎると体がむくみ、体内に溜まった水分がうまく排出されなくなります。その結果、代謝が落ちたり血行が悪くなったりして免疫力が下がってしまうのです。内臓の働きも悪くなってしまい食欲不振に陥るなど、まさに悪循環。
汗をかくような暑い状況でのまめな水分補給は大切ですが、エアコンが効いた涼しい部屋で過ごしながら水分をガブガブと摂るのは避けましょう。
③胃腸を冷やさないよう気を付けよう
夏場はどうしても冷えた飲み物をゴクゴク飲んで、清涼感を味わいたくなりますよね。しかし、冷たい飲み物ばかり飲んでいると胃腸に負担がかかり、食欲不振に陥ってしまう可能性が。
夏バテは内臓の働きや新陳代謝、免疫力、栄養やエネルギーの状態など、さまざまな原因が複雑に絡み合って起こります。中でもとりわけ胃腸の状態は、食事の質や量、体の状態を直接的に左右するため、もっとも意識的にケアしてあげたい部位です。
冷たい飲み物を飲んでクールダウンするのはいいのですが、あまりひんぱんに冷たい飲み物で胃腸を冷やすと、胃腸の機能の低下によりさまざまな弊害が生じるので気を付けましょう。
④夏野菜を積極的に食べよう
夏の鮮烈な太陽の光を受けて育つ夏野菜には、夏バテを予防する栄養がたっぷりと含まれています。たとえば疲労回復効果があるビタミンCや、若返りのビタミンと呼ばれるビタミンE、皮膚や粘膜の健康をサポートしてくれるβカロテンや、肌の浸透圧を適切に保ってくれるカリウムなど。
このほか、夏野菜には生活習慣病を予防したり体の酸化を防いだりしてくれるポリフェノール類もたっぷり。水分も豊富ですから、夏の暑さで乾いた体に必要なものを十分に摂取することができます。
トマト、きゅうり、枝豆、なす、ゴーヤ、とうもろこし、ズッキーニ、オクラ、モロヘイヤ、ピーマンなどを積極的に食べましょう。
⑤炭水化物の食べすぎに気を付けよう
暑い日はキッチンで火を使いたくありませんし、できるだけ簡単な食事で済ませたいこともありますよね。昼食を素麺やうどんで手軽に済ませた経験がある人も多いのではないでしょうか。
確かに、エネルギー不足を起こしている夏バテ状態の体には、エネルギーのもととなる炭水化物が必要です。ただし、炭水化物だけを食べても、実は食べたものはエネルギーに変換されません。炭水化物をエネルギーに変換するには、ビタミンB1とビタミンB2が必要なのです。
ビタミンB1・B2は、特に豚肉(特にモモ肉やヒレ肉)やレバー、枝豆、納豆や豆腐など大豆食品、玄米、ナッツ、ほうれん草、うなぎ、ブロッコリー、卵、牛乳、干ししいたけなどに豊富に含まれています。
炭水化物を食べる時は、これらも一緒に食べるようにしましょう。
食事を工夫して夏バテを予防しよう
夏は炭水化物ばかり食べるのでなく、ビタミンB1・B2が豊富な食べ物や、栄養たっぷりの夏野菜を積極的に摂りましょう。
また、冷たい飲み物を飲み続けたり、アイスクリームをたくさん食べたりなど、胃腸を冷やす行動にも要注意。胃腸が冷えると代謝が落ち、食欲不振に陥って栄養やエネルギーを摂取できなくなる──という悪循環に。
夏バテは、ちょっとした意識で食習慣を工夫することで予防できますので、ぜひ本記事を参考に実践してみてくださいね。