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料理が映える撮影テクニック!
上手な写真の撮り方①構図編

おいしそうな料理写真!料理が映える撮影テクニック

スマートフォンやSNSなどで、誰もが自分の日常を発信できる現代では、写真を通じたさまざまな自己表現方法があります。

特に注目が集まりやすいのが、おいしそうな料理写真。

毎日の食事を写真で素敵に切り取ってシェアできたら楽しいですよね。

でも、映える写真を撮るのって意外と難しいものです。

そこで、今回から全5回のシリーズに渡り、映える写真を撮るための5つのポイントを丁寧に解説します。

5つの大切なポイントは次の通りです。

  • 構図
  • アングル
  • ピント
  • 照明
  • レタッチ

第1回目となる今回は「構図」について解説します。

難しそうに見えるかもしれませんが、実は内容はとてもシンプルですので、写真初心者の方も安心してご覧くださいね。

本シリーズを参考に映える料理写真を撮って、たくさんの人とシェアしましょう!

そもそも構図ってなに?

構図とは写真の構成のことで、料理など被写体や写真に移り込んでいる小物や空間などの位置、大きさ、角度などを指します。

写真を撮影する際は、全体の構図を決める必要があります。せっかくのおいしそうな料理も、カメラを被写体に近づけすぎると何を写しているのかがわかりにくくなりますし、逆に遠ざかりすぎても細部の情報を捉えにくくなります。

料理をおいしそうに撮影するためには、被写体に合った距離感、位置、角度などを選ぶ必要があるというわけです。

構図を決める上で重要な主なポイントは以下の通りです。

  • 被写体の位置・距離・角度
  • 水平
  • 上下左右の対称性

それぞれ詳しく説明しますね。

被写体の位置・距離・角度

料理を撮影する場合、料理が被写体となります。

撮影方法はいくつかありますが、基本的には発信する媒体で主流のスタイルに合わせるのがおすすめ。

スマートフォンを横に構えて横長の写真を撮影したり、縦に構えて縦長の写真を撮影したり。あるいはスクエア(正方形)で撮影したり、料理を真上から見下ろして撮影したり──。

どういう方法で撮影するにせよ、基本的には被写体を中央に近い場所に配置し、遠すぎず離れ過ぎずの距離感で、料理が映えるよう立体感を意識した角度を目指すのが基本です。

構図を決める際はまず水平を意識し、次に上下左右の対称性を意識するのがおすすめです。

水平とは

水平(すいへい)を理解するには、実際に写真を見てもらうのが早いでしょう。

上の写真が「水平がとれている写真」です。

床と壁の境界線(いわゆる地平線や水平線にあたる箇所)が、画面の上下枠に対して並行に、左右枠に対して直角になっているのがわかると思います。これが水平がとれている状態です。

一方、下の写真は水平がとれていない状態です。

こちらは水平がとれていないため構図が歪んでしまっています。水平がとれている写真はバランスがよく、きれいにまとまっている印象ですよね。一方、水平がとれていない写真は構図にまとまりがなく、やや見にくい印象です。

とはいえ、あえて水平をとらず画面に奥行を出したり、被写体に立体感を出したりする方法もありますので、水平をとらないのが一概に悪いわけではありません。カメラ初心者はまず基本的なスキルとして水平をとるよう意識してみてください。

上下左右の対称性

写真は必ずしも上下左右が対称である必要はありませんが、料理を撮影する場合は真正面や真上からなど、上下や左右の対称性を意識することできれいにまとまる場合が多々あります。

たとえば上の写真は、画面上部の余白と下部の余白、画面左右の余白をそれぞれ同程度にとることで、上下左右が対称的な構図です。料理の盛りつけはありきたりですが、上下左右の対称性を意識することで、完成度の高いまとまった印象になります。

必ずしも上下左右すべて対称的である必要はありません。上下だけあるいは左右だけの対称性を意識するだけでも仕上がりが大きく左右するので、構図を決める際は対称性が生きる構図かどうかを見極めましょう。

基本的な構図パターン3選

構図を考えるにあたっては、基本的な構図パターンを参考にするのが便利です。

写真だけでなく有名な絵画などでも採用されている構図パターンも多いので、何となく頭に入れておくだけでも役に立ちますよ。

日の丸構図

Instagramなどでは定番の、上から見下ろす形の構図パターンです。

日本の日の丸国旗のように被写体を中央に配置することで、被写体を効果的に印象づけられるのが特徴です。

C字線構図

画面の中でCの字を描くように、被写体の一部をあえてフレームの外に出して映らないようにする構図パターンです。こちらも料理の撮影では定番の手法で、料理を際立たせるだけでなく見やすく安定感のある仕上がりになるのが特徴です。

二分割構図

画面を縦に二分割、あるいは横に二分割して撮影する構図パターンです。

風景写真などでは、画面の上半分が空、下半分が海──のような構図が典型的です。上の写真では画面上半分が上空、下半分が雲海という二分割構図になっています。

料理撮影でも活用できる、非常にバランスのいい構図パターンです。

撮影時はまず構図を意識しよう

構図は、写真の仕上がりを決めるもっとも重要な要素の一つです。

写真を撮る際は、本記事を参考にまずは構図を決めて、写真の仕上がりをイメージしましょう。

今回は基本的な構図パターンをご紹介しました。構図パターンは他にも色々あるので、撮影に慣れてきたら色々なパターンを試してみるのがおすすめです。

次回は「アングル」についてわかりやすく解説します。お楽しみに!

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