親子で“ととのう”ストレッチ

かえるストレッチ
〜筋肉のゆがみをととのえる

身体のズレを改善!「なりきりストレッチ」第3回

こんにちは!第3回目、今回のテーマは、かえるストレッチです!

普段、ふとした瞬間に鏡を見て、肩の高さが違うなと気になったことはありませんか?あるいは、どちらかの足が組みにくかったり、肩や首、腰が凝りやすかったり…。

このように、左右差を感じる時や、身体の動きに違和感がある時にチェックしてほしいのが、骨盤の高さのズレです。

「骨盤のゆがみ」というフレーズは一般的によく使われているので、一度はどこかで耳にしたことがあるかと思います。

これは、骨盤の骨そのものが変形するという意味ではなく、普段の生活で習慣化された体勢や動きにより、骨盤周りの筋力が偏ったり固まったりすることで筋肉に引っ張られ、本来あるべき骨盤の位置からズレてしまうことを意味しています。

この“ズレ”が、単に外見に影響するだけでなく、痛みや凝り、詰まり感など、様々な不調を引き起こしてしまうのです。

骨盤位置を戻す「かえるストレッチ」

それではそのズレを改善できるストレッチをやっていきましょう!

用意するもの

特にありませんが、床によっては膝が当たって痛いことがあるので、ハンドタオルや、ヨガマットなどがあると安心です。ベッドやお布団の上で行うのもオススメです。

かえるストレッチのやり方

①まず、四つん這いの体勢になります。この時、手は肩の下に、膝は肩幅よりも少し広めに開くようにします。

②次に、足の親指側の側面が全て地面につくように向きをととのえます。この体勢を基本姿勢とします。

この時、膝の位置が前後にずれていないか、チェックをしましょう!

 

この基本姿勢をした時に、膝の骨が床に接触して痛い場合は膝の下にタオルを敷いてみてください。その際に、タオルの厚みで膝の高さが変わってしまわないように注意をしましょう!

③息を深く吸い込み、吐くタイミングに合わせて、お尻を後ろに引いていきます。股関節の付け根を後ろに引っ張ってもらうとやりやすいです。

 

また、背中が丸まってしまうと股関節周りのストレッチ効果が弱まるので、お尻を突き出すイメージで行ってみましょう!

どうしても背中が丸まってしまう人は、人に背中を軽く押してもらいながら行うのがオススメです。

④動きがわかったところで、もう一つ注意したい点があります。多くの人の場合、股関節の柔らかさには左右差があります。どちらかの方が柔らかいことが多いのです。

そうすると起こりやすいのが、写真のように柔らかい方につられていってしまう現象です。このようになってしまうと、骨盤のズレや、どちらかの股関節の硬さを改善できません。

お尻を引く際に、自身で初めに作った基本姿勢が崩れないよう、チェックしながら行いましょう。

ここまでの動きを10回ほど繰り返していきます。

さあ、いかがでしょうか?動きがカエルっぽくなってきましたか?(笑)

鏡を見て肩の高さが違った時は、このかえるストレッチを是非試してみてください♪

即効性があるので、正しく行えば肩の高さも均等に戻すことができます!それだけではなく、股関節を柔らかくしたい人は毎日続けることで柔らかくすることができます。

ひとことメモ

3回にわたり、親子でできるストレッチをご紹介してまいりました。

いかがでしたでしょうか?体感は得られましたか?親子で協力してできましたか?

身体がととのうことは、心がととのうことと比例します。

日頃のマスク習慣や、仕事や家事の忙しさによるストレスで無意識に浅くなりがちな呼吸。呼吸が浅くなるということは、身体に取り込む酸素量が減るということです。

酸素が不足すれば、脳へ送り出す酸素量が減り、頭がぼーっとしたり、その結果自律神経が乱れ、睡眠が浅くなったり、疲れやすくなってしまいます。

ストレッチをする際は、呼吸を意識してたくさん吸うようになります。呼吸を深くすることで、体に必要な酸素を取り込むことができ、頭も身体もすっきりクリアな状態にしていくことができます。自律神経もととのいます。

その結果、心身共にリラックスすることができ、筋肉を緩めることが叶い、健康を維持していく手助けへと繋がるのです。

今回の連載でご紹介したストレッチが、皆様の生活の中でひとつの楽しみとして取り込まれ、心身共に緩まり、また、親子のちょっとしたコミュニケーションに繋がり、満たされる時間となることを心より願っております。

そして自分を知り、信じること=“自信”へと繋がっていきますように。

またお目にかかれる日を楽しみに、私も楽しくストレッチを続けていきます。


▲モデル協力: ミヤモト親子

【筆者紹介】

高橋 未希(たかはし みき)

神奈川県横浜市生まれ。オフィスコットン所属俳優、ダンサー。9歳からクラシックバレエを継続。夢は自分と周りの人の姿勢を美しく、かっこよく、健康にしていくこと。そして楽しく生きること。
出演作: WOWOWドラマ「死の臓器」王小芳役/ダンス☆マン「頑張り過ぎずにガンバって! feat. Negicco」MV 踊る女の子役/杉山清貴with菊池桃子「風の記憶」MV 主演  など。

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