親子で“ととのう”ストレッチ

アメンボストレッチ編
~自律神経をととのえる

心と身体を緩める!「なりきりストレッチ」第1回

こんにちは!

この度コラムを書かせていただくことになりました、miki(ミキ)こと、高橋未希です。

普段は俳優、ダンサーをしながら、自分と周りの人の姿勢を美しく、かっこよく、健康にしていくべく、さまざまな活動をしています。

突然ですが、“ストレッチ”と聞くと、皆さんは何をイメージするでしょうか?

筋肉を伸ばすための行為?怪我の予防?リラックス効果?

どれも正解です!しかし、ストレッチにはもっと大切な要素が含まれています。

それは、「自信がつく」ということです!

ストレッチをすると、自分自身の今の身体を意識するようになります。ストレッチをする間は、全てを一旦片隅に置いて、深い呼吸をしながら自分の身体と対話することができます。

自分の身体を知り、把握できるようになると「こうすれば良くなるな」と感覚的に分かるようになります。

不調な時もどう過ごせばいいかがわかりますし、焦らなくなることで心にも余裕ができ、どっしりとした自信もついてきます。

本連載では「ひとりでも、親子でも楽しめる」をテーマに、「なりきりストレッチ」をご紹介します。お子さんがいらっしゃる読者の方でしたら、親子で是非一緒に楽しんでみてください。

それでは「なりきりストレッチ」はじまりま〜す!

高橋 未希(たかはし みき)

神奈川県横浜市生まれ。オフィスコットン所属俳優、ダンサー。9歳からクラシックバレエを継続。夢は自分と周りの人の姿勢を美しく、かっこよく、健康にしていくこと。そして楽しく生きること。
出演作: WOWOWドラマ「死の臓器」王小芳役/ダンス☆マン「頑張り過ぎずにガンバって! feat. Negicco」MV 踊る女の子役/杉山清貴with菊池桃子「風の記憶」MV 主演  など。

背中をほぐす「アメンボストレッチ」

第1回目は、背中をほぐすストレッチをしていきます。名付けて「アメンボストレッチ」!

眠りが浅い、イライラしやすい、呼吸が浅く疲れやすい、そんな人に必要なのは、深い呼吸です。

まずはお子さんの背中の柔らかさをチェックしてみましょう!どうでしょうか?比較的柔らかいはずです。えび反りをした時に、足が頭につく子がほとんど。

大人の皆さんも、そんな時代があったはずです(笑)。

背中が柔らかいということは、呼吸が深く吸えるということです。

いつでもどこでも、お子さんはわりとグッスリと眠れていると思いませんか?

その秘密は背中に通っている、自律神経。

自律神経には交感神経(活動モード)と、副交感神経(リラックスモード)とがあります。

リラックスモードになるには真っ先にほぐしたいのが、背中なのです。

細かく言うと、イラストの赤いラインの部分、胸椎の辺りが強張ると、交感神経が優位になり、言うなれば「起きて!活動するよ!」というモードに入ってしまっていることを意味します。

それでは早速「アメンボストレッチ」をやっていきましょう♪

用意するもの

ストレッチポールをお持ちの方はご用意ください。

お持ちでない方は、硬めのバスタオルを丸めたものでも代用できます。可動範囲は狭まりますが、床でも十分に体幹を使えますので、試してみてください。

アメンボストレッチのやり方

①まずは、ポールをまたぐようにして座ります。足は閉じなくて大丈夫なので、バランスが取れるあたりにつきましょう。

②両手を床につきながら、ゆっくりとその上に寝そべります。

③鼻から息を大きく吸い込みます。この時、背中にわざと大きくアーチを作ることを意識してみてください!手がすっぽり入るかどうか、お子さんにチェックしてもらいましょう♪

④次に息を口から「ふぅー」と吐いていきます。

お子さんが背中の下に入れてくれた手をぎゅーっと潰すように背面全てをポールに押しつけるようにします。

⑤しばらく③と④を続け、慣れてきたら次は手をつけていきます。吸う時に手をまっすぐ耳の横まで上げていきます。この時、背中にアーチを作るのを忘れずに!

⑥吐く時に背中をポールに押しつけていきながら、手を床になるべく沿わせながら手を下ろしていきます。

手が浮いてしまう時はお子さんに床に沿うように手伝ってもらいましょう♪

どうでしょう?動きが少しアメンボに似ていませんか?(笑)

⑦お母さん、お父さんができたら、今度はお子さんと交換っこをしてみましょう!背中が柔らかいので良い見本になることと思います!☆

これを繰り返すことで、背中がほぐれていくだけでなく、こわばった胸筋も伸ばしていけるので、呼吸が深く吸えるようになります。

そして何回か繰り返したあと、ポール(またはタオル)をどかして床に寝そべってみてください。床全てが背中にくっつく感覚を味わえると思います。

寝る前にやる習慣をつければ、きっとぐっすりと眠れるようになるはずです!

もちろん、朝のリフレッシュにもおすすめです。

「アメンボストレッチ」、是非生活に取り入れてみてくださいね!

ひとことメモ

ストレッチは頑張りすぎなくて大丈夫です。

普段、沢山頭を使っているので、お身体も比例して疲れているはずです。

ストレッチは機械で言うところの充電です。

筋肉や脳を休め、また頑張るための緩める手段なのです。

ママやパパが家事に仕事に忙しいと、お子さんも直接理解はできなくとも、敏感にそれを感じ取り、心に余裕がなくなったりもします。

これを機に、お子さんと共に心と身体を緩める時間を作って"ととのって"みてくださいね!

次回のテーマは「猫のあくびストレッチ」です! お楽しみに♪


▲モデル協力: ミヤモト親子

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