お家で遊ぼう!

予算3000円で開催する
「おうち縁日」レポート

雰囲気を盛り上げるアイデアがいっぱい!楽しい夏の思い出作りに

年々暑さを増していく夏。

近年の夏は猛暑が続き、特に子どもの熱中症などが心配されます。とりわけ真夏の銚子や館山、勝浦は連日の酷暑が厳しいですね。

夏といえばお祭りや花火、縁日など子どもが大好きなイベントが目白押しなので、できれば子供達には目いっぱい思い出を作ってもらいたいところです。

でも、熱中症が心配だったり、厳しい暑さに親の方が体力的についていけなかったりと、お祭りや縁日を楽しむにも何かと工夫が必要なのが現実……。

「それならおうちで夏を楽しんじゃおう!」ということで、今年も我が家では「おうち縁日」を開催しました。

しかもただのおうち縁日ではありません。休日の朝に息子から「今日おうち縁日がしたい!」とせがまれ、「ではできるだけ小規模かつスピーディに開くために、予算3000円で準備しよう」という目論見の下に実施した「予算&時間縛りおうち縁日」です。

今回は、そんな我が家のおうち縁日をレポートします。皆さんのおうち縁日開催のヒントになれば幸いです。

そもそも縁日ってなに?

そもそも「縁日」とは何なのでしょう?

「縁日=出店」というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。実は「縁日」とは仏教において「神仏にご縁のある日」を指す特別な日なのです。

縁日には神仏が人々に手を差し伸べ、人々が神仏と縁を結べるといわれています。なので縁日には神社やお寺で祭祀などが行われ、特にご利益があるこの日に、人々が神社やお寺を参詣する習慣がありました。

江戸時代には縁日がとりわけ盛んになり、その人出の多さに目をつけた商人達が夜店などを出店し、やがて縁日は信仰の場からお祭りを楽しむ場へと変化していったというわけです。

ちなみに縁日は各寺社に祭られている神仏により異なります。たとえば不動明王は毎月28日、観音菩薩は毎月18日、大黒は甲子(きのえね)の日(60日に1度の周期で訪れる吉日)といった具合です。

我が家では、最初におうち縁日を開催したのがたまたま8月17日だったので、この日を我が家の縁日(おうち縁日を開催する日)として、毎年8月17日におうち縁日を開催しています。

家族の年間行事・恒例行事の一つとして、毎年親子ともども楽しい夏の思い出を作っています。

昨年は千本引きや風船すくいなどのゲームを用意したので、今年は射的を作ってみました。

紙コップなどの身近な材料で射的ゲームを簡単に再現できるのでおすすめです。作り方は後述しますね。

おうち縁日はチケット制が便利

これまではおもちゃのお金を使い、露天商役の筆者と縁日客役の妻と息子達で、食べ物の売買などを行っていました。おうち縁日を初めて開催した時、長男はちょうど幼稚園児だったので、お金の計算や算数にできるだけ慣れておいてもらいたい──という意図でした。

しかし今回は、試しに「お金の計算」というストレスを排除し、取引を効率化するべくチケット制にしてみました。たとえば「焼きそばはチケット3枚で買える」「フランクフルトはチケット2枚」「射的は1チケットで3発」といった具合です。

このシステムが息子にとてもウケて、おうち縁日のお祭り感をテンポよく楽しめた印象でした。

チケットはこの通り、切り出した紙に手書きで「お祭りチケット」と書いた簡素なものです。文字だけだと地味なので、周りに星を散らしてみました。ちなみに20枚も用意すれば十分でした。

飾りつけをしよう!

おうち縁日には、縁日ポスターがあると盛り上がります。ポスター作りに必要なのは、大きめの画用紙や模造紙とペン類だけ。色付きのサインペンが一式あると便利です。飾りつけに必要な材料はすべて100円ショップにて購入。しめて500円です。

こちらがメインのポスター。即席だったので少し雑ですが、このくらいの仕上がりでもポスターがあると子ども達のテンションが違います。

射的ゲームは今年のおうち縁日の目玉ゲームなので、射的用のポスターも用意しました。こちらは黒のサインペンだけで仕上げました。

焼きそばやフランクフルトなど、各種食べ物や飲み物のメニュー表を手作りすると、いっそう雰囲気が出ます。

今回は模造紙を適当なサイズに切り出し、写真のようにマジックペンでそれぞれのメニュー名と値段(チケット枚数)を記載しました。

そんなこんなでメニュー表の完成です。

コーヒーテーブルにすだれを敷き、両面テープでメニューを貼り付けました。すだれも100円ショップで購入。1枚300円のものを2枚購入したので600円。他の材料と合わせて今のところ計1100円の出費です。

射的ゲームを作ろう

射的には、居間で使っている小さなラックを利用しました。写真のように、ラックに紙コップを並べるだけの簡易な構造です。これだけで射的ゲームとして立派に機能するのでおすすめ。

射的用のおもちゃの銃も100円ショップで購入。計1200円の出費です。ちなみに射的の景品の費用は予算に計上していません。各ご家庭でそれぞれお子さんの人数や好みに合ったものを用意してあげてくださいね。

当たり紙コップはこのように、マスキングテープに等賞を書いたものを内側に貼りました。はずれのコップには表記なし。今回は3つのコップにテープを貼り、1~3等まで用意しました。

食べ物&飲み物を用意しよう!

あとは食べ物を用意すればおうち縁日の準備完了です。

今回は自宅にある食材もうまく使いながら、1800円以内に収まるよう何とか調整しました。スイカが300円、焼きそば用の麺が400円、フランクフルトが300円、缶ジュースは100円ショップにて、小さめのものを6本(200円分)、焼き鳥用の鶏もも肉2枚で600円。他はすべて冷蔵庫にあったものを活用。

食べ物や飲み物に計1800円かかったので、飾り付け用の道具などの1200円の出費を合わせて、ギリギリ3000円以内に収めることができました。

こうして午前10時頃から買い出しや準備を始め、準備が完了したのは午後3時半。5時間半ですべての準備を終えた即席おうち縁日でしたが、息子達は大喜びでした。

こうして今年も無事に、我が家でおうち縁日を開催できました。

チケットを支払って焼きそばやスイカを購入する息子。動画サイトで見つけた祭囃子をBGMに、空調が効いた室内で快適にお祭り気分を楽しみました。

射的に熱中する息子。

しまいには子ども達だけでなく親チームも参加し、親子対抗戦に。やってみると意外と難しく、とても白熱しました。長男も今までのおうち縁日のゲームの中で射的が一番楽しいと言い、景品がなくなってもずっと遊んでいたほど。

こうして今年もまた、家族で夏の思い出を作ることができました。

アイデアを駆使しておうち縁日を楽しもう!

長男の依頼により、突発的に開催した今年の我が家のおうち縁日。準備に十分な時間をかけられなかったり、予算に限りがあったり、親のスケジュールなどの都合があったりと、おうち縁日をしたくてもさまざまな事情があると思います。

そんな時は演出を最低限に削減したり、自宅にあるものをうまく活用したりするなど、アイデアを駆使して工夫しましょう。

我が家のおうち縁日レポートが皆さんのヒントになれば幸いです。

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