千葉グルメを味わう
お寿司屋さんの名わき役「ガリ」。
お寿司さんではまずガリを食べたいという方も多いのではないでしょうか。甘酸っぱくてシャキシャキ食感が魅力的なガリは、大人だけでなく子どもにも人気ですよね。
そんなガリですが、実はガリは生姜から作られているのをご存知ですか?
今回はお寿司屋さん顔負けの、梅酢を使った本格的な自家製ガリの作り方をご紹介します!
おうちで作るガリは無添加ですし自分好みに味を調整できる上、紅生姜としても代用できるので何かと重宝しますよ。長期保存できる保存食でもあるので、機会があればぜひ挑戦してみてください。
材料
ガリを作るには一般的に、新生姜と砂糖、酢、塩を使います。新生姜を薄くスライスして砂糖と酢、塩を混ぜた液に漬け込んで作るのがガリです。
ちなみに紅生姜は、新生姜を梅酢に漬けたものです。
今回は梅酢を使ってガリを作ります。梅酢には塩分が含まれているので、塩は使いません。梅酢を使うと、梅のほのかな香りが広がるおいしいガリになりますよ。千切りにすれば紅生姜として代用することもできます。お好み焼きやたこ焼き、焼きそばなどにも大活躍です。
こちらが今回使用する梅酢です。
梅酢は、梅干しを作った際に取れる梅干しの副産物です。
赤紫蘇を使って作った梅干しから取れる梅酢は鮮やかな赤色ですが、こちらは赤紫蘇を使わずに作った梅干しから取れたもので「白梅酢(しろうめず)」といいます。
文字通り白っぽい色をしているのが特徴です。赤梅酢と違い紫蘇の香りはなく、梅本来の香りが楽しめます。
梅干しの作り方についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。併せてご覧ください。梅干しを作ったら、自家製ガリ作りにもぜひ挑戦してみてくださいね。
梅酢がない場合は、米酢や穀物酢などお好みの酢をお使いいただいて構いません。
ガリの作り方
それではさっそくガリを作っていきましょう!
完成したガリは保存容器に入れて保存します。最後の仕上げに熱した甘酢を瓶に入れるので、耐熱性のある保存容器をあらかじめ用意しておきましょう。
また、雑菌などの汚染を防ぐため、保存容器は煮沸やアルコールなどで消毒しておくのがおすすめです。
①新生姜のヘタを切り分ける
ガリに使用するのは、新生姜の根茎の部分です。一般的な根生姜でもガリを作れますが、やや繊維質で硬いため、おいしいガリを作るには新生姜が向いています。
新生姜の旬は11月ですが、夏頃にはハウス栽培のものが市場に出回るので、季節にあまり関係なくガリ作りを楽しむことができますよ。
さて、新生姜の赤みがかったヘタ部分は硬くて食べられませんので、写真のようにあらかじめ切り分けておきましょう。まな板の右上に寄せてあるのが新生姜のヘタ部分です。ヘタは食べられませんが着色用として使えるので捨てないでくださいね。
②新生姜の皮をむく
新生姜の表面には汚れなどが付着しているので、スプーンでガリガリこすりながら皮をむいていきます。あまり力を入れる必要はありません。スプーンで軽くなでるだけで簡単に皮をむけます。
包丁やピーラーなどを使っても構いませんが、皮が余計に厚くむけてしまうおそれがあります。新生姜の皮はごく薄いので、スプーンでそぎ落とした方がむだなく皮をむけますよ。
③スライスする
皮をむいた新生姜を繊維にそって包丁などでスライスします。
厚さはお好みで構いませんが、あまり厚すぎると歯に障ったり酢が効きすぎたりして食べにくく、薄すぎるとガリのシャキシャキした歯応えを楽しめなくなってしまうので、ほどよい厚みを持たせるのがいいでしょう。1mm程度の厚みがおすすめです。
④甘酢を作る
鍋に水150ml、梅酢150ml、大さじ5の砂糖を入れて沸かします。沸いたらすぐに火を止めてください。
⑤生姜と梅酢を合わせる
清潔な密閉瓶などにスライスした生姜を入れ、④で沸かした甘酢を注ぎ入れます。甘酢の熱が軽く生姜に入るくらいが理想的。甘酢が沸騰したらすぐに火を止め、そのまま瓶に注ぎ入れましょう。
フタを開けたまま粗熱を取り、粗熱が取れたらフタをして冷蔵庫で保管してください。半日もすれば食べられますが、数ヶ月の長期保存も可能です。
生姜と甘酢を合わせる際、①で切り落としたヘタを一緒に入れておくと、ヘタの色が全体に回って美しい桜色のガリになります。お好みで加えてみてください。
まとめ
梅酢を使って作ったガリは、千切りにすれば紅生姜として代用することも可能です。保存性の高い梅酢に漬けているので、長期保存できるのもうれしいですね。
自分で作った無添加のガリは味も格別。手巻き寿司パーティや握り寿司パーティのときに添えたり、ちらし寿司などに混ぜたりすれば、ワンランク上の食事をおうちで楽しめますよ。