お家で遊ぼう!
普段の食事で、子どもをはじめ家族にできるだけ添加物が少ない自然食品を食べさせてあげたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
特に市販の加工食品は、保存料や着色料などさまざまなものが添加されています。中でも、大人も子どもも大好きなかまぼこは、さまざまな添加物が加えられているのが普通です。
食品添加物は食品の保存性や安全性、品質を守るために必要なものとはいえ、たまには無添加で昔ながらの製法で作られたおいしいかまぼこを食べたいですよね。
というわけで今回ご紹介するのは、自家製「笹かまぼこ」の作り方です。
少し手間のかかる仕事ですが、休日などを利用して、お子さんと一緒にかまぼこ作りを体験してみてはいかがですか?
かまぼこに使う材料
かまぼこの原材料は主に白身魚です。
海の幸に恵まれている千葉県には、かまぼこの原料となる食材が豊富です。たとえば全国トップレベルの漁獲量を誇る千葉名物、きんめだいやたちうお、すずき類、あじ、いわし、さば、ひらめなどはかまぼこの材料にうってつけ。
鮮魚店でこれら新鮮な魚を見かけたら、それはかまぼこ作りに挑戦する絶好のチャンスかもしれません。本記事を参考に、ぜひおいしいかまぼこ作りにチャレンジしてみてくださいね。
それではさっそく、昔ながらの笹かまぼこの作り方をご紹介します。
自家製笹かまぼこの作り方
笹かまぼこを作るには、先述したように主に白身魚を使います。すべての魚は身をおろして小骨などを除去し、細かく刻んだあとにすり身にします。魚の三枚おろしのやり方についてはこちらの記事をご覧ください。
鮮魚店などで「刺身用にする」と伝えて、お店の人に三枚おろしにしてもらってから自分ですり身にしても構いませんよ。
では、魚の身をおろしたところから手順の解説を始めます。今回使用する材料は以下の通りです。
①身を細かくする
おろして小骨などをすべて除去した身を、1cm角程度の大きさに刻みます。次の工程で身を洗って汚れなどを落とします。あまり細かく切るとロスが大きくなるので、1cm角程度の大きさで構いません。
②身を洗う
ボウルに水を張り、細かく切った身を入れてよく洗います。血やぬめり、うろこといった汚れをしっかり落とすよう、水を何度か張り替えながら手で揉むようにして洗います。
③水を切る
身を洗ったら、さらしや濾し袋などに移して水気を絞ります。体重を乗せるようにしてしっかり水気を切りましょう。
④すり身にする
塩と卵白を加えてフードプロセッサーやハンドブレンダーなどで身を細かくした後、すり鉢を使ってさらに滑らかにしていきます。根気のいる作業ですが、かまぼこ作りの醍醐味ともいえる工程ですので、子どもと一緒に作業を楽しみましょう。
なお、魚の身は熱が伝わると鮮度が一気に落ちて生臭くなってしまうので、フードプロセッサーやハンドブレンダーなどを使用する際は、機械の熱が魚の身に伝わらないよう注意。
もし機械が熱くなったら作業を中止して冷ましたり、魚の身を冷蔵庫に入れて冷やしたりなどして、魚の身が冷たい状態を保つよう工夫してくださいね。
⑤冷やす
すり身になったらバットや保存容器などに入れ、冷蔵庫で1時間ほど冷やします。
⑥成形して焼く
すり身ができたら、あとは成形して焼くだけです。1個あたりの重さの目安は、大体15~20g程度。炭火で焼くと最高ですが、魚焼きグリルやフライパンなどで焼いても構いません。
網で焼く際はかまぼこが網にくっつきやすいので、まめにひっくり返しながら焼きましょう。
また、笹かまぼこですから笹の葉に似せて成形するのが一般的ですが、それにとらわれず自由な形を楽しんでくださいね。
かまぼこの使い方
魚のうま味がギュッと濃縮した自家製笹かまぼこは、しょうゆをかけるとご飯との相性が抜群。おやつとしてそのまま食べてもおいしいですし、マヨネーズや醤油マヨネーズなどをつけると、魚が苦手なお子さんも食べやすくなります。
また、スライスして和風サラダの具材として加えたり、7mm角に刻んで炒飯の具材にしたり、拍子木切りにして炒め物に使ったり……。特にタイ料理などアジア系の炒め物と相性が抜群です。
冷やしたかまぼこを5mmほどの厚さでスライスし、わさび醤油につけてお刺身で食べるとお酒も進みますよ。
昔ながらのおいしいかまぼこを楽しもう!
昔ながらの製法で作った、余計な添加物をいっさい使わない純粋な笹かまぼこ。職人が作るきれいで見た目のいい笹かまぼこのようにはなりませんが、魚のうま味が凝縮した味は抜群です。
こんなにおいしいかまぼこを一度食べてしまったら、週末のかまぼこ作りが習慣になってしまうかもしれません。
ぜひお子さんとご一緒に、楽しい笹かまぼこ作りを体験してみてください!