お家で遊ぼう!
「子どもがなかなかアナログ時計の読み方を覚えてくれない……」と、途方に暮れているパパやママは多いのではないでしょうか。
確かにアナログ時計は、長さや太さが違う針が3本もありますし、文字盤に書かれている数字や目盛りの読み方にも独特のルールがあります。子どもにとってはかなり難解な構造かもしれません。
小学校一年生の筆者の息子もなかなかアナログ時計の読み方を覚えられず、時計の読み方関連の小テストでは毎回撃沈……。
「アナログ時計の読み方を何とか覚える方法はないものか?」と考えた末、「自分で時計を作ってみれば読み方がわかるかもしれない!」と思いつき、実際に息子と一緒に時計を作ってみました。
すると効果てきめん!
アナログ時計がほとんどまったく読めなかった息子が、ついに時計を読めるようになったのです。
今回は、息子と一緒にオリジナル時計を制作する様子をレポートします。連休中の自由研究の課題にもうってつけなので、皆さんもぜひチャレンジしてみてください。
アナログ時計作りに必要なもの
アナログ時計を一からすべて手作りするのは難しいので、今回はオリジナルの時計を作れる工作キットを使いました。
時計の工作キットは、ネット通販などでさまざまな種類のものが手頃な価格で販売されているので、子どもと相談しながらお好みのものを選ぶといいでしょう。
今回使用したキットの内容は以下の通りです。
(左から順に)
このほか、写真には写っていませんが文字盤が付属しています。文字盤には文字や絵などいっさいプリントされておらず、自分で自由に絵を描けるものを選びました。
これらの部品は、特別な道具を使わず手だけで簡単に組み立てることができます。子どもでも簡単に組み立てられるので、オリジナルの時計作りといっても、実質的にやることは文字盤へのお絵かきだけ。
木製の文字盤なので、色鉛筆で好きなように絵を描くことができます。水彩絵の具やクレヨン、クレパスなど、好みの画材で絵を描けるので、今回使用したような木製や、紙製の文字盤がおすすめです。
それではさっそく文字盤に絵を描いていきますよ。
オリジナル時計の作り方
最近、絵を描く楽しさを知った長男。色鉛筆を使って、好きなものを好きな場所に描き込んでいきます。
絵を描き終わったら最後に時間を示す1~12までの数字と、秒針用の目盛りを文字盤の縁に描き込むので、縁には絵を描かずある程度のスペースを空けておきましょう。
文字盤に、好きなキャラクターやイラストを自由に描き込みました。もう少しスペースを大胆に使ってもよかったのですが、長男いわく「このままがいい」とのこと。
というわけで、次は文字盤に数字と目盛りを描き込んでいきます。時計の読み方を覚えるのにもっとも重要な工程なので、各数字や目盛りが何を示し、どんな役割を果たすのかをていねいに説明しながら作業を進めましょう。
数字や目盛りを感覚的に描こうとすると、間隔がばらばらになってしまったり位置がずれてしまったりするので、あらかじめ鉛筆で正しい位置にマーキングしてあげると作業しやすいですよ。
とはいえまだまだ小学一年生ですから、いくらマーキングしてあっても手元が狂って筆を誤ってしまうこともあります。そういうときは修正液や修正テープで修正すればOK。
こうして文字盤の完成です。
どうやら息子は、時を読むときと分を読むとき、秒を読むときにそれぞれどこを見ればいいのかがわからなかった様子。数字を描くときには「この数字は何時かを読むためのものだよ」と教え、目盛りを描くときは「この目盛りは分と秒を読むためのものだよ」と教えてあげました。
するとどうやらすとんと腹落ちしたようで、まだまだたどたどしいものの、ついに時計を読めるように。
さて、オリジナル時計作りもいよいよ終盤です。
文字盤の描き込みが終わったので、あとは部品を組み立てれば時計の完成です。
組み立てはとても簡単。文字盤の裏にムーブメントを設置し、表側に各種の針をセットするだけです。針は力を加えると曲がりやすいので、優しく扱いましょう。
時計を組み立てたら、最後に電池を入れて時間を合わせたら完成!
楽しいお絵かきタイムついでに、オリジナルアナログ時計のできあがり~。
息子が時計の読み方を覚えるきっかけになった、思い出の時計。この時計は現在、我が家のリビングで使っています。
時計の読み方を学びながら、素敵な思い出を作ることもできました。
時計を作って読み方を学ぼう!
アナログ時計の読み方を覚えるのは、小学一年生にとって大きな課題ではないでしょうか。我が子のように、時計の読み方を理解するのに苦労するタイプの子は、もしかすると自分で時計を作ることであっけなく読めるようになるかもしれません。
小さな子でも一人で組み立てられるくらいの取り組みやすさですから、時計の読み方を覚えるのに苦労されている方はぜひオリジナル時計作りにチャレンジしてみてください。