お家で遊ぼう!
日本を代表する料理の一つである「お寿司」。
近年、お寿司はヘルシーな料理として世界的に評価されています。もともと魚の生食をしない国にも、日本でお寿司を食べてとりこになってしまう人が多いとか。
みんな大好きなお寿司ですが、自分で作るとなると少しハードルが高く感じてしまいますよね。
今回は、おうちで本格的なお寿司パーティーをしたい方のために、お寿司の基本的な握り方をご紹介します。
お寿司を作るために
お寿司を作るには、ネタとシャリが必要です。ネタというのは、お寿司の上に乗せる魚介の刺身のこと。シャリは酢飯のことです。そのほかお好みでわさびやガリといった薬味を用意します。
ネタには魚や貝、野菜、最近ではお肉を使うことも珍しくありません。お好みのものをお使いいただければと思いますが、やっぱりお寿司といえば魚ですよね。
魚のさばき方についてはこちらの記事で解説していますので、併せてご覧ください。
本記事では酢飯の作り方とお寿司の握り方について解説します。
酢飯の作り方
酢飯は、炊いたご飯に寿司酢を混ぜて作ります。ご飯を炊くときは通常通り炊飯して構いませんが、大さじ1程度の酒と一片の乾燥昆布を加えるとより本格的。
ご飯を炊いている間に寿司酢を作っておきましょう。寿司酢の分量は以下を参考にしてください。
【ご飯2合分】
【ご飯3合分】
砂糖と塩が酢に溶けるまで少し時間がかかるので、ご飯が炊ける1時間前には寿司酢を仕込んでおきましょう。あるいは酢の香りが飛ばない程度に温めて溶かし、冷ましてから使っても構いません。
寿司酢を仕込み、ご飯が炊けたらいよいよ寿司酢とご飯を合わせます。
ご飯を飯台にあけたら、寿司酢を全体にまぶすように振りかけて、しゃもじなどで切るようにして混ぜ合わせます。米粒が潰れないように、かつ寿司酢が全体に回るようにていねいに切り混ぜましょう。
写真のような飯台があると、蒸気がしっかり逃げるためご飯がべちゃべちゃになりにくいのでおすすめ。飯台がなければ大きめのボウルなどで代用して構いません。
寿司酢が全体に回ったら酢飯の完成です。ご飯が乾燥しないよう一カ所にまとめ、固く絞ったさらしなどをかぶせてスタンバイしておきましょう。
ネタを用意する
お寿司にはネタも欠かせません。自分で魚をさばいて刺身を作れると、おいしい上にお値段的にもかなりお得ですが、スーパーなどで売っているお刺身を使っても構いません。
どんな魚介もお寿司にできますが、マグロ・サーモン・ホタテなどはお寿司を作りやすく、子どもも食べやすいのでおすすめです。
もしスーパーや鮮魚店などでマグロのアラなどを見かけたらチャンス。おいしいネギトロをたっぷり楽しめますよ。
ちなみにネギトロは、写真のようなマグロの皮についている身をスプーンなどでこそげ取り、包丁で叩いて作ります。
皮目の脂が多い部分は栄養がたっぷりで味もいいので、余さずにしっかりスプーンでかき取りましょう。マグロの皮は厚くそうそう破けないので、力を入れて作業しても大丈夫です。
取り出した身を包丁で細かく叩けばネギトロの完成!お好みで長ねぎを一緒に叩いてもおいしいですよ。お寿司だけでなく、ご飯にたっぷり乗せてネギトロ丼としても楽しめます。
お寿司のにぎり方
酢飯とネタが用意できたら、いよいよお寿司をにぎります。
お寿司をにぎる技術は奥が深い世界ですが、にぎる作業自体は難しくありませんので、ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。
にぎり方① 手酢をつける
寿司職人が、お寿司をにぎる直前に両手をパンッ!と合わせる光景を見たことがあると思います。あの動作は実は、手酢(てず)を両手に広げているんです。
手酢は水に少々の酢を加えたもので、お寿司をにぎる際に酢飯が手にくっつかないようにする働きがあります。
手酢を手につける際は、コップ一杯程度の水に小さじ2程度の米酢を混ぜて作った手酢に片手の指先をつけ、両手を軽くパンッ!と叩くようにして手全体に行き渡らせます。
にぎり方② 酢飯を手に取る
酢飯の表面を指先でカリカリとこそげ取るようにして、寿司一貫分の酢飯を手に取ります。お寿司一貫につきシャリ15g程度が目安です。
にぎり方③ 酢飯を丸める
取った酢飯を手の中でコロコロ回すようにして丸めます。力を加えずに丸めるのがポイントです。
にぎり方④ 穴を開ける
丸めた酢飯の中央に、親指で軽く穴を開けます。こうしてシャリに空気を含ませることで、食べたときにホロッと口当たりのいいお寿司になります。
にぎり方⑤ ネタを準備する
酢飯を持っている反対の手でネタを取り、わさびを塗ります。
ネタを取る際は、親指と人差し指で挟むようにしてネタを持ち上げ、そのまま写真のように指全体にネタを寝かせてわさびを塗ります。わさびを使わない場合はこの工程を省略してくださいね。
にぎり方⑥ ネタにシャリを乗せる
手に持ったネタに丸めたシャリをポンと乗せたら、いよいよにぎっていきますよ。
にぎり方⑦ 手でにぎる
ネタにシャリを乗せたら、そのまま軽くギュッとにぎります。強くにぎるとお寿司がつぶれてしまうので、力をうまく加減するのがポイントです。
にぎり方⑧ 成形する
お寿司の天地を返し、写真のように親指でお寿司の頭を押さえましょう。この状態で、お寿司をにぎる動きでよく見る「二本の指でお寿司を上から押さえる動作」をします。
二本の指でお寿司を押さえる際も、お寿司がつぶれない程度の優しい力加減で行うのがポイントです。
にぎり方⑨ 回転させる
お寿司を手のひらの上で180℃回転させ、頭とお尻を入れ替えます。
にぎり方⑩ 再び成形する
先ほどと同じように、親指でお寿司の頭(お尻)を押さえながら、二本の指で上から軽く押さえます。
にぎり方⑪ 仕上げの成形
最後に、写真のようにお寿司の両脇を軽く押さえて形を整えると、スマートで見栄えのする形になります。これでお寿司の完成です。
子どもと一緒にお寿司屋さんごっこを楽しもう!
幼児の小さな手でお寿司をにぎるのは少し難しいかもしれませんが、食材に触れ、自分で料理を作る体験はかけがえのないものです。
本記事でご紹介したのはあくまで一般的なお寿司のにぎり方です。子どもと一緒にお寿司屋さんごっこを楽しむ際は、型にとらわれず子どもの柔軟な発想を見守りながら自由に楽しみたいですね。
おいしいお寿司を食べながら、ぜひ家族で楽しいひと時をお過ごしください!