千葉グルメを味わう
千葉県は鴨川の郷土料理
「おらが丼」をおうちで楽しもう
地元産の新鮮な食材と長狭米を使って作る「我が家の丼」
海のものに山のものと、さまざまな食べ物に恵まれている千葉県には、地域ごとにバラエティ豊かな郷土料理があります。
特にイワシやアジ、伊勢海老などをはじめとする豊富な海の恵みを使った料理は、味のよさといい見た目の華やかさといい、現地の人はもちろん観光客にも大人気です。
今回ピックアップするのは、千葉県の房総半島に位置する鴨川市の郷土料理「おらが丼」です。
地元で獲れた魚介や野菜を使ったぜいたくな丼を、自宅で楽しんでみませんか？
おらが丼とは
海と山に囲まれた鴨川市は、新鮮な野菜や魚介に恵まれている豊かな土地です。国内外から多くの観光客が訪れる観光地でもあり、郷土料理やご当地グルメが人気の千葉県屈指のグルメスポットです。
とりわけ「おらが丼」は鴨川の郷土料理を代表するグルメで、鴨川市の商工会食文化研究会により2005年におらが丼協会が設けられたほど。県内の飲食店でも個性豊かなおらが丼を楽しめますが、もちろん自宅で作って楽しむこともできます。
おらが丼の「おらが」は、南房総周辺の方言である房州弁で「我が家の」という意味。おらが丼とはつまり「我が家の丼」ということで、鴨川の豊かな食材を使って作られるのが特徴です。
おらが丼には、以下の条件が設けられています。
- 地物の新鮮な野菜、魚介を使うこと
- 鴨川のブランド米である「長狭米（ながさまい）」を使うこと
この2点をクリアすればおらが丼のアレンジは自由。
さっそく当マガジンオリジナルのおらが丼を作ってみることに！
皆さんもぜひ、オリジナルティあふれるおらが丼を作ってみてくださいね。
おらが丼の材料
おらが丼の材料は、地元のブランド米「長狭米」と地物食材を使うことです。やっぱり鴨川ならではの新鮮な魚介は外せませんよね。
鴨川でさかんに水揚げされる魚介は以下の通りです。
- ブリ
- イワシ
- サバ
- アジ
- カツオ
- エビ
- マグロ
- 貝類
- ヒラメ
- カレイ
- 海藻など
また、鴨川で生産がさかんな野菜は以下の通りです。
- 大根
- 人参
- 山芋
- 里芋
- 白菜
- ほうれん草
- キャベツ
- レタス
- 長ねぎ
- 玉ねぎ
- ブロッコリー
- なす
- きゅうり
- トマトなど
今回はブリとマグロ、カニ、アジ、イワシ、鯛、ホタテ、そして大葉、わさびを使ってぜいたくなおらが丼を作りました。
せっかくなので、魚はぜひお魚屋さんで新鮮なものを丸ごと購入しましょう。
魚を丸ごと購入すると、刺身だけでなく塩焼きやカマ焼き、アラ汁などまで楽しめてお値段的にもお得です。もちろん味も色もいいので、丼にすると格別ですよ。
魚のおろし方についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
今回はアジと鯛を丸ごと使用しました。マグロとブリは柵で。ホタテやカニのほか、エビなどを使用しても構いません。お好みの食材でアレンジしましょう。
おらが丼の作り方
おらが丼の作り方はとてもシンプルです。
お好みの魚介を刺身にして、あつあつのご飯を盛りつけた丼の上に乗せるだけ。
マグロとブリは柵を切って刺身にし、アジと鯛も三枚におろしてから刺身にします。
鯛は柵にしたあとに熱湯をかけてすぐ冷水に。こうすることで皮目の甘さを引き出すことができます。また、皮の模様が松の木ように浮き上がり、見た目が美しくなるというメリットも。
ホタテは貝柱を取り出し、きれいに洗ってから水気を拭いて二つにカット。それぞれの刺身を盛りつけたら、中央にカニのむき身とホタテの貝柱、刻んだ大葉を散らしてわさびを乗せて完成です。
食べる際に醤油を回しかけるのを忘れずに。
おらが丼のアレンジ方法
今回はオーソドックスな海鮮丼をイメージし、鴨川のおいしい食材をたっぷり使ったおらが丼を作りました。
地物を使うという条件さえ満たせばアレンジは自由ですので、ご自身やご家族の方など食べる方の好みを取り入れながら、お好きにアレンジしてみてください。
海鮮丼のほか、天丼のようにエビや魚、野菜の天ぷらを乗せたり、地物の魚を焼いてフレークにしたものを振りかけたりしてもOK。三色丼のように地物の肉と卵を使ってそぼろを作り、葉野菜を添えても立派なおらが丼になります。
家庭菜園で作った野菜を使って旬の味を堪能するのもいいですね。
我が家の丼を作って、お客さんをもてなしたりそれぞれのご家庭のおらが丼を食べ比べたりして楽しみましょう。
まとめ
今回は鴨川市の郷土料理「おらが丼」をご紹介しました。
「我が家の丼」を意味するおらが丼は、鴨川市のソウルフードです。おらが丼を作るのに難しい技術や知識は必要なく、自由なアレンジを楽しめるのがポイント。ご近所のお魚屋さんや八百屋さんなどで地物の食材を調達し、お好みのトッピングでぜいたくかつ豪快に楽しみましょう。
今回はUNAU MAGAZINEオリジナルのおらが丼として魚介を中心とした海鮮丼を作りましたが、鴨川市では農業もさかんです。ぜひいろいろな取り合わせでオリジナリティあふれるおらが丼を楽しんでくださいね。
