千葉のワーママに学ぶ!仕事と子育て
「Happyなものづくりのお店 HANAkana」を運営し、手に取った人に喜んでもらえる作品づくりをしている小川奏子さんは、自宅の一室を仕事場にしています。1男1女の年子の小学生を育てながら、自分の活動も続けていく工夫とは――。
小川奏子さん
東洋英和女学院大学心理学部卒業。ヒコ・みづのジュエリーカレッジ ジュエリーデザイン科卒業。ジュエリー業界を引退後、プリザーブドフラワーマイスターの資格を取得。ショップデザイナーを経て、花奏として活動を開始。結婚出産を経て、「Happyなものづくりのお店 HANAkana」を2016年6月に立ち上げる。同じマンションに住むママ友とともに活動し、自宅でアクセサリーを中心に作品を手作りしている。子育て団体「ニコ∞mama」の運営に関わり、ハンドメイド作家が集まる部活動「goen」の部長を務める。現在は悩める人の相談に乗るスピリットヒーラーとしても活動中。これまでの紆余曲折がすべて今につながっていることを実感している。西船橋在住。
「私の場合はあまり仕事と家庭を分けないことかな」と小川さん。いつでも仕事ができて、いつでも家事ができる自宅のメリットを活かしつつ、メリハリをつけなければと自分を追い込むことはしない。ゆるーく、できる時に集中するスタイルが合っているそうです。
例えば、子どもがあと2時間帰ってこない、とわかるとその間は仕事をする。作品づくりに熱中していても、「6時になったら呼びに来て」と子どもに頼んでおいて強制終了できるようにしているとか。
「作品づくりってエンドレスなんですよ。だから、家族にもそれは話しているのですが、上の息子がしっかりしていて、私を守ってやらなきゃいけないと思ってくれているみたいで」と笑う小川さん。「ママは放っておくと、のめり込んでしまうから、僕がちゃんとしないと」と頼もしく言われた微笑ましいエピソードも教えてくれました。
野球をやっている息子の自主練習に付き合ったりもしているものの、最近また「僕たちまだ子どもなのだから、仕事ばかりじゃなく、たまにはちゃんと遊んでほしい」と言われてしまったそう。今は夕食後に家族でカードゲームを楽しむことが日課になったと言います。
▲小川さんと2人のお子さんたち。家族仲の良さが伝わってくる1枚。
同じ価値観を持つママ仲間の存在に力をもらう
小川さんの活動の原動力となっているのは、家族。そして、同じ価値観を持つ仲間の存在です。
「Happyなものづくりのお店 HANAkana」の運営を一緒に行っているmilimiliさんは、実は同じマンションに住むママ友で、子どもの幼稚園も一緒でした。また、前回こちらのコラムに登場いただいた関さんとは、最初に出店したイベントで知り合い、関さんが立ち上げた子育て団体「ニコ∞mama」の運営にも関わるようになりました。
「社会が『お母さんの仕事は育児』という風潮にある中、子どもが小さくても自分のための時間を大切にしている人はまだまだ少ないじゃないですか。でも、自分がキラキラできることを見つけてお母さんが笑顔でいられたら、家の中は明るくなる。そういう同じ価値観を持っている人とつながっていることはすごく大事で、そのつながりによって、自分の選んだ道は間違っていないと強くなれます」
昨年からは「ニコ∞mama」のハンドメイド作家さんが集まる部活動「goen」もスタート。小川さんはその部長を務めています。残念ながら予定していたお披露目イベントは中止になってしまいましたが、オンラインイベントを開催するなど、やれないことよりできることに目を向けて前向きに活動しています。
▲ママが集える場所や出会いの場として誕生した「ニコ∞mama」コミュニティの中で、ハンドメイドの部活動「goen(ごえん)」を結成。
「作品、作家、集まりなどを通してのご縁を大切にしながら活動していくことで、みんなでも個々でも成長していこう!という部活動です。コロナが落ち着いたら、交流会や物販イベント開催などで盛り上げていきたいと思っています」
子育て以外の自分の時間も大切に。幸せの連鎖を地域にも
今、小川さんの思いはさらに広がり、地域にも目を向けるようになってきたと言います。「船橋は人のために動いていらっしゃる方が多いので、私も『しあわせカチューシャ』や手作りアクセサリーを地域の介護施設の入所者に使ってもらうなど、地域貢献的なことが何かできないかと考えています。ちょっとでも幸せな人を増やせたらいいですね」
自分の子育て経験を振り返り、「今でこそいろんなことを俯瞰して見ることができるけれど、私も子どもが小さい時は孤独で、自分を俯瞰して見ることなんてできなかった」と話す小川さん。だからこそ、同じように子育てでいっぱいいっぱいなママたちには、「正解がないのが子育て。親だって完璧じゃなくていい」と伝えたいと言います。
「なかなか難しいかもしれないけれど、目を向ける範囲を少し広げて、自分がどうすれば笑っていられるか、自分がキラキラできることは何か、子どもが小さくても探してみてください。お母さん自身が子育て以外で幸せを感じる時間を作ったり、自信を持てたりすると、子育てにも余裕が生まれると思いますよ」
関連リンク
▼minne内のショップ
https://minne.com/@87kana87kana
▼小川さんのFacebook
https://www.facebook.com/87kana87kana
▼小川さんが部長を務めるハンドメイド部goen(ごえん)
https://www.facebook.com/goen88/
▼ニコ∞mama公式ウェブサイト
https://nikomama88.com/