千葉のワーママに学ぶ！仕事と子育て

関まりこさん
（イベント企画・外見プロデュース）前編

ライター/松田慶子

一人ひとりの魅力を引き出し、前向きな姿勢を応援

船橋市で6歳の娘を育てる関まりこさんは、イベント企画・外見プロデュースなどを行い、『HAPPY∞HAPPY　PROJECT　-ハピプロ-』を展開する起業家でもあります。

『ハピプロ』は、顧客のショッピングに同行して似合う服を提案したり、1人1人の個性を生かしたメイクを教えたりと、“魅力を最大限に引き出す”事業。企業に招かれてメイクアップ研修なども行っています。

関まりこ（せきまりこ）さん

1978年生まれ。船橋市出身。高校卒業後にマリークヮントに入社。メイク実績は6300人以上。21歳で店長に。退職後はリクルート・ホットペッパー編集部、通販化粧品会社、アパレル企業で企画営業やダイレクトマーケティング、またスタイリングの経験を積む。仕事の傍らパーソナルカラーリストの資格を取得。2014年に長女を出産以降もJPCAパーソナルコーディネーター®に所属するなど勉強を続け、2017年に独立。子育て団体『ニコ∞mama』の共同代表も務める。
※本取材はオンラインにて実施いたしました

「自分の長所に気付いていなかったり、自分にはこういうものは似合わないと固定観念を抱いていたりすることは多いもの。私が第三者の目で分析し、“なりたい自分”に変わるお手伝いをします」

長所をより効果的に見せるというスキルを生かし、広告制作やイベント集客の相談に乗ることも。現在は起業家ママや起業を志すママを対象に、好印象を与えて顧客から選ばれるためのスタイルづくりを手伝うことも多いそうです。

　
▲ママ向けにファッションアドバイスやメイク説明を行う関さん

「好きなスタイルができると、皆さん、背筋が伸びて前向きになる。そんな変化を見るとうれしくなります」と、関さん。

ちなみに、UNAU読者のために、女性の簡単なスタイルアップのコツをうかがうと――。

「基本的なことですが、小柄な方は顔回りに大振りのアクセサリーを付けたり、色物のトップスを着る。反対に、大柄なことを気にされている方は、靴を派手に。そうすると体形が目立たなくなり、おしゃれに見えます」

“人を笑顔にする”がミッション。夫に説得されて奮起

関さんは生まれも育ちも千葉県船橋市。

高校卒業後にコスメ・ファッションブランドのマリークヮントに入社し、ビューティースタイリストとして活躍。21歳で店長に就任しました。5年で退社したものの、その間にメイクだけでなく集客のための企画立案などの経験を重ねたといいます。

再就職先は出版社。前職で培った企画力を武器に無料クーポン情報誌の企画営業を担当。ここで文章力も磨き、次に通販化粧品会社に転職してからは会報誌制作で腕を振るったそうです。メイクや誌面制作に従事するなかで色の効果に興味を持ち、パーソナルカラーの勉強も開始。パーソナルカラーリストの資格を取得しました。

起業に向けて足を踏み出したのは、結婚と退職、出産を経てからだといいます。

「私自身は家で子育てに専念したいと思っていました。ところが夫の、“社会とのつながりを持つべきだ”の言葉に背中を押され、じゃあやってやろうじゃないか、と」

社会とのつながりというと、再就職を考える人が多いもの。ところが関さんは起業を思い立ったわけです。

「やることが極端ですよね（笑）。出版社にいるころ、数多くの経営者と会う中で、自分で思い描いたものを形にしていくのは大変だけれど楽しそうだと感じていました。それに、転職など人生の岐路で、自分の使命は何かを考えることがあったんです。私は就職してからずっと、人や店、ものの魅力を引き出し、笑顔にすることに喜びを感じていました。それを自分の仕事として提供できないかな、という気持ちが、ぼんやりですがずっとありました」

今が行動に移すべきときだと考え、改めてパーソナルコーディネートの技術や起業の進め方などを学び、2017年2月に独立しました。

思い立ったら行動！　ママがリフレッシュできるコミュニティを設立

関さんは自身のことを、「思ったことはやらなくては気が済まないタイプ」と話します。

独立当初は周囲の人から「本当にニーズがあるの？」と心配されたそうですが、チャレンジせずに諦めたくはないと断行し、一歩一歩形にしていきました。

実は関さんは、『ハピプロ』を展開するかたわら、本コーナーにもご登場いただいた齋藤恵里さんと、子育て団体『ニコ∞mama』を運営しています。

「『ハピプロ』を創業した2017年の夏に、“ママ同士で情報交換でき、リフレッシュできる場があったらいいな”と思いつきました。自分が子育てをする中で、子育てについての生の情報を得にくいと感じることがあったからです」

ここでも「やらないと気が済まない」性格を発揮して、起業直後にも関わらず、『ニコ∞mama』を設立。サイトを立ち上げて、翌年からは月1回というハイペースでママ向けイベントを開催するようになりました。

　
▲子育てママが子どもと一緒に楽しめるイベント（左）や、イベント出店などを通してママたちの起業も支援している（右）