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使いやすいキッチンをつくる、カップボードとの“ちょうどいい距離感”とは?
2025.08.31 (日)
収納・インテリアコラム

日々の生活の中で毎日使うキッチン。そのキッチンとカップボードの距離は、毎日の使い勝手を左右する大切なポイントです。
よくある失敗のひとつが、「空間に余裕があるから」と広くとりすぎてしまうケース。
この空間は広すぎると調理中に余計な移動が発生してしまうため、広ければよいというものではないのです。
では、どのくらいの距離が“ちょうどいい”のでしょうか?

※クリナップ様のサイトより、画像をお借りしています。
一般的に推奨されるのは90〜120cm。90cmあれば大人二人がすれ違えるスペースを確保できます。120cmなら二人が同時に調理してもストレスを感じにくく、冷蔵庫や食洗機の開閉もスムーズです。
一方で、狭すぎても不便です。たとえば85cm以下だと、食洗機のドアを開けたときに後ろのカップボードとの間隔が窮屈になり、作業がしづらくなります。
収納面でも同様で、調理中に頻繁に使う器具や調味料、食器をカップボードに収める場合、無駄に歩数が増えない、動きやすい距離感が理想です。動線が長くなるほど「取りに行く」ひと手間が増え、調理のテンポが崩れてしまいます。
また、食器の片付け動線も見落としがち。食洗機から出した食器をふだんどこに戻すのか。水切りカゴを使うのか。こうした細やかな行動の連なりをイメージすることで、最適な距離が見えてきます。
使う方のご身長や体格によってもベストな距離感は変わってくるでしょう。

※キッチンハウス様のサイトより、画像をお借りしています。
空間にゆとりがある場合でも、動線に無駄がない配置を心がけましょう。
「使いやすさ」は、広さよりも距離のバランスと行動の流れにあります。間取りづくりの際には是非ご参考ください。
収納とインテリアで暮らし最適化
株式会社アンジェ・リュクス 武士俣 奈名美
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