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木造軸組工法とは|ツーバイフォー工法との違いやメリットを解説
2021.04.24 (土)
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木造軸組工法は日本で生まれ、一般住宅に広く採用されている建築工法です。マイホームを建てる際に、アメリカから輸入されたツーバイフォー工法と比較し、どちらが良いか迷っている人もいるでしょう。
木造軸組工法の場合、ツーバイフォー工法よりも工務店や大工の経験や技術が家の完成度に大きな影響を及ぼす可能性があります。そのため、木造軸組工法についての知識を深め、工務店を慎重に選ぶことが大切です。
当記事では、木造軸組工法の建築工法やメリット・デメリットについて、ツーバイフォー工法と比較しながら詳しく説明します。
目次
- 木造軸組工法とは
- ツーバイフォー工法とは
- 木造軸組工法のメリット3選&デメリット2選
- メリット1:設計の自由度が高い
- メリット2:可変性が高くリフォームしやすい
- メリット3:施工できる工務店が多い
- デメリット1:品質のバラツキが大きい
- デメリット2:工期が長い
- 「ワールドハウス」の家づくり
- まとめ
1.木造軸組工法とは

木造住宅の建築工法には大きく分けて、木造軸組工法(在来工法)とツーバイフォー工法(木造枠組壁工法)の2種類があります。
木造軸組工法は「在来工法」とも呼ばれるように、日本に長く伝わる木工法を基に発展、定着した建築工法です。基本的に、コンクリートの土台の上に垂直方向の「柱」と水平方向の「梁(はり)」、斜め方向の「筋交い」で軸組を造り、家を仕上げます。
地震の多い日本において、耐震性は家に求められる要素の1つですが、木造軸組工法は、軸組に取りつける筋交いや補強金物などが耐震性や耐久性を向上させる役目を果たしています。
歴史ある木造軸組工法は今なお、日本で広く採用されている建築工法です。林野庁によると、ツーバイフォー工法や木質プレハブ工法を含む木造住宅の建築工法の中で、2018年の木造軸組工法のシェアは76%でトップを誇っています。
1-1.ツーバイフォー工法とは
日本生まれの木造軸組工法に対し、アメリカから伝わった建築工法がツーバイフォー工法です。角材で構成した枠組にパネルを取りつけた面材を用いるため、「木造枠組壁工法」とも呼ばれています。
「ツーバイフォー」とは、ツーバイフォー工法で用いる「2インチ×4インチ」の角材が名称の由来です。角材のサイズに応じて、建築工法の名称も「ツーバイシックス」「ツーバイエイト」と変化します。
柱や梁などの軸組を基礎とする木造軸組工法との大きな違いは構造体にあります。ツーバイフォー工法の基礎となる構造体は面材で、床や壁、天井を構成した6面体です。
一般的に、ツーバイフォー工法は面材からなる構造体が揺れなど外から加わる力を分散する造りとなっているため、耐震性に優れていると言われています。
このほか、ツーバイフォー工法は木造軸組工法よりも部材の種類が少なく、造りも簡略化されているため、さほど高度な技術を要しない点が特徴的です。あらかじめ工場で加工や組み立てをする構造体が多いため、木造軸組工法よりも工期も短くなります。


2.木造軸組工法のメリット3選&デメリット2選

ツーバイフォー工法は、比較的簡潔で短期に家を建てることができ、耐震性や耐火性にも優れた建築工法です。しかし、日本では木造軸組工法のほうが多く選ばれている現実があります。
では、なぜ日本では木造軸組工法が強く支持されているのでしょうか。理由を探るため、ここでは木造軸組工法のメリットとデメリットを解説します。
2-1.メリット1:設計の自由度が高い
木造軸組工法のメリットの1つは、設計の自由度が高い点です。
木造軸組工法では柱や梁を組み合わせて建築するため、間取りや構造、開口部分の位置や空間の取りかたなどを比較的自由に設計できます。一方、ツーバイフォー工法は、規格サイズの6面体が基本の構造体で設計に一定の制約が出るため、自由度が低いと言えるでしょう。
間取りや構造などの設計にこだわりを持って家を建てたい人には、木造軸組工法がおすすめです。
2-2.メリット2:可変性が高くリフォームしやすい

木造軸組工法は、可変性が高い点もメリットです。家の可変性とは、増築や減築、間取りの変更といったリフォームのしやすさを意味します。
建築当初は理想の家であっても、何年、何十年と暮らし続けていると、家族構成やライフスタイルの変化に応じてリフォームが必要となる可能性が出てくるでしょう。しかし、建築工法によっては、思い通りにリフォームできないケースもあります。
木造軸組工法は柱と梁の骨組みが基礎となっているため、壁を抜いて間取りを変更するなどのリフォームにも対応可能です。長期的な視点からも、木造軸組工法の可変性の高さは魅力的でしょう。
2-3.メリット3:施工できる工務店が多い
木造軸組工法は、日本に古くから伝わる建築工法です。国内には木造軸組工法で家を建てることができる工務店が数多くあります。選択肢もより多くなるため、施主にとってはメリットです。
各工務店は使用する材木や設計・デザインなど、それぞれに得意分野やこだわりを持っています。選択肢が多ければ、自分の好みや希望をかなえてくれる最適な工務店を見つけ出せるチャンスも高くなるでしょう。
工務店によっては、完成後の修理やメンテナンスといったアフターサービスも充実しています。長期間にわたって頼れる工務店を選ぶことが大切です。
2-4.デメリット1:品質のバラツキが大きい
木造軸組工法の場合、工務店あるいは大工によって品質のバラツキが大きくなるというデメリットがあります。扱う材木や工法に対する大工の知識や技術が、家の完成度に影響するためです。
ただし、近年は木造軸組工法でも規格された部材を使用する傾向にあり、大工の知識や技術への依存度もかつてほど大きくはありません。
品質の高い家を建てるためには、工務店をしっかりと見極めることが必要です。過去の施工例や評判などを参考に、熟練した大工を抱えている工務店を選びましょう。
2-5.デメリット2:工期が長い
木造軸組工法は、ツーバイフォー工法と比べると工期が長くなる傾向があります。工期の長期化は、できるだけ早く家を建てたい人にはデメリットです。
ツーバイフォー工法は規格化された構造体や部材で家を仕上げるため、短期間で完成させることができます。一方、木造軸組工法は建築現場において数多くの作業が必要となるため工期が長く、一般的な工期は半年間程度です。
家は「一生の買い物」とも言われます。信頼できる工務店に丁寧に建ててもらうことは、けしてデメリットではないでしょう。

3.「ワールドハウス」の家づくり
ワールドハウスは千葉県と茨城県に密着し、注文住宅において半世紀以上もの経験を持つ会社で、設計から施工、メンテナンスまで一貫して直接施工・直接管理体制を整えています。
ワールドハウスは自由度の高い木造軸組工法による建築の経験が豊富で、さまざまな施主の意向に沿った数多くの家を建築している点もワールドハウスの強味です。
さらに、ワールドハウスは「住みだし価格、適正価格でのご提案」「安心のお支払いシステム」「メンテナンスは365日、即日対応」の3つの約束をしています。例えば、住宅業界では契約時10%、着工時30%、建方時30%、完成時30%など段階的に支払うシステムが一般的です。一方、ワールドハウスでは、家の出来高と支払いのバランスを考慮して契約時の支払いを1%、屋根工事完了39%、外部工事完了30%、建物完成30%のように工事の進み状況に合った分だけお支払いただくことで、ご安心していただけるものと考えています。
木造軸組工法でこだわりの家を検討されている方は、ワールドハウスへお気軽にご相談ください。
まとめ
木造軸組工法は柱や梁などの骨組みを基礎とする建築方法です。一方、ツーバイフォー工法は壁や床、天井などの面を基礎としています。
木造軸組工法はツーバイフォー工法と比べると設計の自由度が高く、後々のリフォームがしやすい点がメリットです。ただし、工務店や大工の経験や技術によって品質にバラツキが出るため、信頼できる1社を選ぶことをおすすめします。
これから家を建てようと計画している人は、当記事で紹介した情報を参考に、最適な建築工法や工務店を選んでください。
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