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リビング階段とは?メリット・デメリットと注意点を徹底解説!
2021.03.04 (木)
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住宅のデザインや間取りのトレンドは、時代とともに変化しています。近年、高い人気となっているデザインのひとつが「リビング階段」です。
家族が集まるリビングに階段を配置することで、開放感が得られるなどさまざまなメリットにつながります。しかしそのメリットは、時として室内の気温や間取りの自由度などにおいて、デメリットとなる可能性も否めません。
今回は、リビング階段のメリット・デメリットとともに、デザインへ取り入れる場合の注意点について紹介します。リビング階段を検討している方は、必見です。
目次
- リビング階段とは?
- リビング階段のメリット4選
- リビングを広く見せられる
- リビングをおしゃれに見せられる
- 吹き抜けとの相性が良い
- 家族とのコミュニケーションの活性化につながる
- リビング階段のデメリット3選|各デメリットの対策法も
- プライバシーが確保しにくい
- 音やにおいが伝わりやすい
- 暖かい空気が上階に昇りやすい
- リビング階段の間取りを決めるときの注意点
- まとめ
1.リビング階段とは?

リビング階段とは、その名のとおりリビング内に階段が設置されたスタイルのことです。リビングイン階段とも呼ばれ、おしゃれな住宅デザインとして多くの住宅に取り入れられています。
従来の住宅では、玄関付近に階段があり、廊下を挟んだ先にリビングへのドアが設けられるデザインが主流で、階段とリビングの空間が完全に分けられていました。
しかし、リビングよりも階段の方が玄関に近い場合、玄関から2階の部屋へ直通できるため、「家族の誰が帰ってきたのか分からない」などの問題があります。このような問題を解消するためにも、リビング階段を取り入れるケースが増加しました。
おしゃれな住宅デザインとしても注目されていることから、設置する階段もさまざまなデザインや素材があり、同じスケルトン階段(段と段の間に隙間があるタイプ)でも多種多様な印象を与えます。
2.リビング階段のメリット4選
玄関ホールや廊下ではなくリビングに階段を設置するスタイルは、さまざまなメリットがある点が注目されています。注文住宅はもちろん、建売住宅に取り入れられているケースもあります。
ここからは、リビング階段を取り入れることで得られるメリットのうち、代表的な4点を解説します。
2-1.リビングを広く見せられる

リビング階段を設置することで開放感が生まれ、家族が集まるリビングをより広く見せることができます。
廊下や玄関ホールに階段を設置するとリビングの間に壁ができるため、どことなく閉鎖的です。しかし、階段分のスペースを加えることで開放的な空間が生まれるうえ、実際にリビングとして使用できる床面積がより広くなります。
段と段の間の踏込み板に隙間を設ける「スケルトン階段」の場合は、視覚効果的にもさらなる広さを感じるでしょう。
2-2.リビングをおしゃれに見せられる
リビング階段という大きな特徴のあるリビングは、空間をよりおしゃれに見せることができます。場合によっては、独特のデザインやインテリア、さらに活用法を楽しめる点もメリットです。
たとえば階段が廊下や玄関ホールに設置されている場合、階段下はデッドスペースとなるため、活用方法が限られてしまいます。しかし、オープンなリビング階段の場合は壁に制限されない分、見せる収納スペースにしたり、ちょっとしたワークスペースにしたりと、より幅広い用途でおしゃれに活用することが可能です。
前述のとおり、リビング階段は開放感が生まれて空間を広く見せられるため、多少物を置いても圧迫することのない点も魅力と言えるでしょう。
2-3.吹き抜けとの相性が良い
リビング階段と同様に、おしゃれな住宅デザインとして注目されているのが吹き抜けです。吹き抜けは、リビング階段同様に開放感のある空間が魅力となっています。
リビング階段と吹き抜けはどちらも開放感のあるスタイルで、相性が良いことが特徴です。相性の良いリビング階段・吹き抜けを採用することで、リビングをより広く見せられるでしょう。
また、天井に窓を設置する場合は、窓からの採光によってリビングをさらに明るく見せることもできます。空間に開放感と明るさが加わることで、家族がよりリラックスできるリビングとなるでしょう。
2-4.家族とのコミュニケーションの活性化につながる
リビング階段を設置すれば、家族と顔を合わせる機会が増えるため、コミュニケーションの活性化につながる点も大きなメリットです。
玄関から2階へ行くためには、必ずリビングを通らなくてはなりません。家族の誰がいつ帰ってきたかが分かり、あいさつをきっかけに会話も弾みやすくなります。
吹き抜け状のデザインを取り入れている場合は、上下階でのコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。家族との時間やコミュニケーションを大切にしたいという方にとっては、最も大きな魅力と言えます。
3.リビング階段のデメリット3選|各デメリットの対策法も

リビング階段を設置するなら、メリットだけでなくデメリットも当然ある点に注意しなければなりません。とは言え、デメリットに感じることの多くは、あらかじめ対策しておくことで軽減させることができます。
ここからは、リビング階段にすることで生じやすい3つのデメリットとともに、不便さを最低限に抑えるための対策も紹介します。
3-1.プライバシーが確保しにくい
開放感があるリビング階段は、上階にいても家族の気配を感じられる一方で、一人の時間がほしいときは、煩わしさも感じてしまいます。さらに、来客の多い家庭の場合は、家族とお客さんが顔を合わせやすいため、気まずさを感じることもあるでしょう。
このようなデメリットを軽減するためには、リビングの形状をL字にする・出入口を複数作る・来客用のスペースや部屋を分けるなど、さまざまな対策があります。
リビングの形状をL字にすると、空間の開放感を維持したまま緩やかに視線を遮るため、お客様と家族が顔を合わせる心配がありません。出入口を複数作っておくと、プライバシーをさらに確保しやすくなるでしょう。
来客の頻度に合わせて、専用スペースや部屋を分ける方法もおすすめです。パーテーションで間仕切りする程度でも、視界を遮る効果が期待できます。
3-2.音やにおいが伝わりやすい
リビング階段は、2階と縦につながっているため、音やにおいがお互いの階に伝わりやすい点もデメリットです。
リビングからは、テレビの音や家事の音はもちろん、料理のにおいも伝わります。家族の勉強や仕事を妨害する可能性もあることに注意しなければなりません。反対に、2階で走り回る子どもの足音が1階に響くこともあります。
このようなデメリットを軽減させるためには、音やにおいを避けたい場所はしっかり区切ったり、換気機能を上手に活用したりしましょう。
寝室や子どもの勉強部屋、仕事部屋など音やにおいをシャットアウトしたい場所は、完全に区切ることがおすすめです。部屋のみではなく、キッチンなどにおいの発生しやすい部分に壁を設ける方法も実践してみましょう。
3-3.暖かい空気が上階に昇りやすい
リビング階段は、開放的な空間ゆえに暖かい空気が上階へ昇りやすい点もデメリットです。
面積が広ければ広いほど冷暖房効率に影響し、部屋が暖まるまで時間がかかることは避けられません。しかし見方を変えると、リビングの暖かさが2階まで届くため、階段や廊下で寒い思いをせずに済むということにもなります。
また、近年は断熱性・気密性ともに優れた住宅が多いため、さほど心配する必要はありません。
それでも寒さが不安な場合、リビングや天井に設置する窓は、断熱性の高いもの(ペアガラスやトリプルガラスなど)がおすすめです。
4.リビング階段の間取りを決めるときの注意点
前述のとおり、おしゃれな住宅デザインとして注目されるリビング階段には、一長一短があります。実際に取り入れるときは、将来も視野に入れたうえで慎重に検討することが大切です。
変わりゆくライフスタイルで不便さや不都合を感じることはないか、家族と相談しましょう。実際の間取り例を参考に、将来の家族(思春期の子供たち・高齢となった両親)にとっても過ごしやすい環境を考えてください。
特にプライバシーの問題や住み心地は、大きく影響する部分です。どのようにプライバシーを確保するか、住み心地で我慢できる範囲はどの程度か、家族それぞれの生活を踏まえてシミュレーションします。
家族の意見のみでは具体的なイメージがわかないという方は、「ワールドハウス」のモデルハウスや完成見学会へ是非お越しください。担当者の豊富な専門知識による提案はもちろん、実際の間取りを見ればきっとお家づくりの参考になると思います。
まとめ
リビング階段のメリットは、上下階それぞれで過ごしていても家族の気配を感じられることです。開放感のある吹き抜けも取り入れることで、より活発なコミュニケーションにつながるでしょう。
一方で、間取りの工夫・音やにおいの対策など、さまざまな工夫も必要です。快適なリビング階段ライフを送り続けるために、注意点も踏まえたうえでプランを作成しましょう。
「ワールドハウス」は、リビング階段を取り入れた注文住宅実例も豊富で、デザイン性や費用など重視したいポイントを盛り込んだ設計が可能です。モデルハウスや見学会へのご来場お待ちしています。

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