戸建てで楽しむ趣味ライフ
キャンプ場が多い千葉は、キャンプ人口が多いといわれています。ソロキャンプやグループキャンプ、サマーキャンプからウィンターキャンプまで、さまざまなスタイルで自分らしいキャンプを楽しんでいる方は多いのではないでしょうか。
キャンプといえば、火起こしがだいごみの一つですよね。そして火起こしに欠かせないのが「着火剤」です。
今回は、簡単に火起こしができてしまう優秀な着火剤「チャークロス」の作り方をご紹介します。
チャークロスをたくさん作っておけば、当分は火起こしに困りませんよ。
チャークロスとは?
チャークロスは、簡単に言うと「炭化した布」です。木炭は木を炭化させて作りますが、チャークロスは布を炭化させて作ります。
チャークロスはファイヤースターターや火打ち石などで簡単に着火できる火口(ほくち)になるので、ブッシュクラフトなどアナログなアウトドア活動を楽しむのにもってこい。
ファイヤースターターなどの火花がチャークロスに触れるとすぐに着火し、じわじわとゆっくり燃え広がります。着火したチャークロスを火種に、ほぐした麻ひもやフェザースティック、小枝などに火を移して火起こしをします。
チャークロスは手で簡単にちぎって使え、一度の火起こしで使用するのはほんの数センチ四方だけ。ですから写真の量(60枚程度)も作っておけば、しばらくは火口に困りませんよ。
チャークロス作りに使う物
チャークロスは、適当な大きさにカットした布を、穴を開けた金属の箱(スチール缶)に入れ、火にかけ焼成して作ります。
チャークロスの自作に使用する道具は次の4つです。
布はデニム生地など、綿100%のものであれば何でもかまいませんが、厚手の方が着火剤として使いやすいため、帆布(キャンバス生地)がおすすめです。ポリエステルなど合成繊維が使われている布を使用すると、焼成する際に有害なガスが生じる可能性があるので、必ず綿100%の布を使いましょう。
スチール缶は100円ショップなどで購入できるもので十分です。キャンディやチョコレートなどのお菓子が入っていた缶でもOKですが、布をできるだけ隙間なくスチール缶に入れたいので、四角い箱がおすすめです。
チャークロスの作り方
それではさっそく、実際にチャークロスを作ってみましょう!
①スチール缶に穴を開ける
はじめに、ナイフを使ってスチール缶に穴を開けます。布を焼成する際に生じるガスを逃がすためです。ナイフでなく千枚通しなどで穴を開けてもかまいません。
また、穴が大きすぎると箱に中に酸素が供給され、布が燃え尽きてしまう可能性があるので、ナイフの先で突く程度の小さな穴で大丈夫です。
②布をカットする
スチール缶の形と大きさに合わせて布をハサミでカットしましょう。箱の中にできるだけ隙間を作らないようにすると、失敗の確率が減ります。
③スチール缶に布を詰める
布をカットしたら、スチール缶に詰めて準備完了です。
無理に詰め込み過ぎるとフタが浮き、箱の中に空気が入ってしまう可能性があるので、フタがしっかり閉まる程度の量の調整してくださいね
④スチール缶を火にかける
いよいよスチール缶を火にかけます。
今回はキャンプなどで使用するガスバーナーを使いましたが、焚き火などに放り込んでもかまいません。慣れないうちは火力を調整しやすいガスバーナーがおすすめです。
燃焼ガスの圧力でフタが浮く場合は、耐熱レンガなどの重石を乗せましょう。今回は鉄製のアンティークアイロンで対応してみました。
焼成中は写真のように、けっこうな量の白煙が出ます。臭いもかなりするので、周囲の迷惑にならないよう場所をよく選んで行いましょう。
また、焼成を続けていると、写真のように煙に引火して炎が立つことがあります。特に問題はありませんが、心配なようでしたら火力を弱火に落とし、時間をかけてじっくりと焼成するといいでしょう。
⑤冷ます
中火~強火でおよそ15~20分。弱火で40分~1時間ほど火にかけていると、やがて白煙が出てこなくなります。そうなれば布がほとんど焼成した証なので、スチール缶を火から下ろして10分ほど放置し冷ましましょう。
火から下ろしてすぐにスチール缶のフタを開けると、高温状態の布に酸素が供給され、一気に燃え上がるおそれがあります。冷めるまで絶対にフタを開けないでくださいね。
⑥完成
缶が冷めたらチャークロスの完成です。中身を取り出して確認してみましょう。
写真のように布が真っ黒に変色していたら、炭化の成功です。試しに一枚着火してみましょう。
ファイヤースターターで火花を散らした直後の写真です。チャークロス右上の位置からじわじわと炎が広がっているのがわかると思います。
自作のチャークロス、大成功です!
自作のチャークロスでキャンプを楽しもう!
キャンプなどのアウトドアで自作の品を活用できたら、楽しさもひとしおです。
今回は、優秀な着火剤「チャークロス」の作り方をご紹介しました。
意外と手間がかからず簡単に自作できるので、キャンプ愛好家や焚き火愛好家の方は、ぜひ自作チャークロスにチャレンジしてみてください。