戸建てで楽しむ趣味ライフ
キャンプブームの到来とともに、家族や親子でキャンプを楽しむファミリーキャンパーも増えたのではないでしょうか。
子どもと一緒に火起こしや焚き火を楽しむパパやママも多いでしょう。
しかし、火起こしなどの野外活動を子どもとともにしたい親が多い一方、子どもに火を扱わせるのが少し心配な方も多いかと思います。
ということで今回は、子どもにもできる簡単かつ安全な火起こし術をご紹介します。
子どもとの火起こしに使う道具
火起こしは、着火剤とチャッカマンを使えば簡単に行えます。しかし、子どもにチャッカマンやライターの使い方を教えるのには、抵抗がありますよね。
今回は子どもとの火起こしということで、チャッカマンやライターなどを使用せず、ファイアースターターを採用しました。
今回の「子どもにもできる安全な火起こし」に使う道具は、以下の通りです。
まずはそれぞれの特徴と役割をご紹介します。
ファイアースターター
写真右下の2本の黒い棒状のものがファイアースターターです。上はロッドと呼ばれるもので、棒部分はマグネシウムなどを含む金属製です。下はストライカーと呼ばれる、ステンレス製の板です。
ファイアースターターは、ロッドとストライカーを強く素早くこすり合わせて火花を作るための火起こし道具です。
ファイタースターターは「メタルマッチ」や「ファイアースチール」などとも呼ばれ、形状もさまざまですが、基本的な構造と使い方は共通しています。
火花を簡単に散らすことができる道具ですが、直接火を起こせるわけではありません。ファイアースターターで散らした火花で、着火しやすい素材に着火し、火口を作る必要があります。決して簡単な作業ではありませんが、チャークロスを使うことで子どもでも簡単に火起こしができるくらいに難度が下がります。
チャークロス
写真右上の黒いシートがチャークロスです。
チャークロスは炭化した布で、簡単に言うと「布で作られた炭」です。ファイヤースターターの少しの火花でも容易に着火でき、しかも一気に燃え上がらず少しずつゆっくりと安定的に燃焼するので、安全かつ子どもにも扱いやすいのが特徴です。
特に力の弱い子どもは、ファイアースターターを使っても大人のように十分な両の火花を作ることができません。そこで、着火しやすく安定的に燃焼するチャークロスがとても役に立ちます。
火口
写真左上が火口です。
火口は、チャークロスの火種を元に発火させ、最初の炎を作るためのものです。今回のプランではまずファイアースターターでチャークロスに火を付け、着火したチャークロスを火口で包み込み、空気を送って発火させます。
火口が発火したら、あとはその上に小さな枝や細かい薪などの燃料をくべて、火を大きくしていくだけです。
それでは実際に火起こしをしてみましょう!
子どもでもできる安全な火起こしの手順
いよいよ火起こしを行います。今回は、8歳になった筆者の息子に手伝ってもらいました。
①チャークロスを準備する
使用するチャークロスは、ほんの2cm角程度でかまいません。チャークロスは手で簡単にちぎることができるので、お好みの大きさにちぎりましょう。
なお、チャークロスは炭なので、触ると手が真っ黒になります。軍手などを着用して扱うのがおすすめです。
②火口をセットする
次に、火口を少しだけ広げ、中央にちぎったチャークロスを置きます。火口を広げ過ぎないのがポイント。
ちなみに、チャークロスに着火すると、下の写真のようにじわじわとゆっくり燃焼します。
チャークロスが燃焼しているうちに息を吹きかけるなどして空気を送り込むと、チャークロスの火種が火口に引火して発火します。
では、いよいよ着火してみましょう。
③着火する
初めてファイアースタータを使う8歳の息子。なかなか火花が散らない様子。
火花が出ないので練習する息子。1分ほど練習するとコツをつかんだようで再チャレンジ!
今度は見事に成功!
チャークロスに着火すると、息を吹きかける間もなく燃え上がる火口。慌てて燃料をくべます。
④火を育てる
火口が発火したら、細かい枝や薪など、火がつきやすい燃料をくべて炎を安定させましょう。炎が安定してきたら徐々に太めの枝や薪をくべていき、さらに大きく安定した火にしていきます。これで火起こし完了!
あとは焚き火を楽しんだり調理を楽しんだり、火を自由に使えますよ。
子どもと安全に火起こしを楽しもう
キャンプには欠かせない工程の「火起こし」。
ファミリーキャンプでは、できれば子どもにも火起こし体験をさせてあげたいものです。
でも、火起こしには危険や不安要素も多いですよね。
今回は、子どもでも簡単かつ安全に行える火起こし方法をご紹介しました。
次回のキャンプからは、お子さんが火起こし担当として大活躍するかも……?