戸建てで楽しむ趣味ライフ
キャンプでの調理に大活躍するメスティン。
メスティンとは、お弁当箱のような形をしたアルミ製の飯盒(はんごう)のことで、キャンプ定番の調理器具の一つです。
焼き物、煮物、揚げ物などさまざまな料理に活用できる便利なメスティンですが、今回は千葉の郷土料理である「鶏雑炊(とりどせ)」をメスティン用お手軽レシピにアレンジした「メスティン鶏雑炊」の作り方をご紹介します。
材料
メスティン鶏雑炊に使う材料は次の通りです。
今回使用したメスティンは、トランギア製のラージサイズ(TR-209)です。およそ2~3人分を作ることができますが、ソロキャンプなどの場合は通常サイズ(TR-210)を使用しても構いません。その場合は各材料の分量を半分程度に調整してください。
作り方
それではさっそく作っていきましょう。
今回は熱源にシングルバーナーを使っています。水分がなくなると焦げる可能性があるので、音などを手がかりにメスティンの中の水分がなくならないよう注意しましょう。
①野菜を処理する
ごぼうはささがきにし、水に浸けてアク抜きをし、生姜は千切りにします。各分量はお好みで調整してくださいね。生姜が苦手な方は生姜を抜いてもかまいません。
黒こしょうとローリエをパックの子袋に入れて、ブーケガルニを作ります。
ブーケガルニとは、ハーブやスパイスの束のこと。お好みでクローブやタイムを加えるなどして自由にアレンジしてもかまいませんよ。
ちなみにローリエは、ナイフなどで表面に軽く傷をつけると、香りが出やすくなります。また、ローリエをブーケガルニにする前に火などで軽く炙ると、いっそう香りが立ちやすくなりますよ。
②鶏ひき肉を混ぜて成形する
鶏ひき肉に味噌と酒、1つまみの塩を加え、よく混ぜます。肉を混ぜたら一口サイズの団子型に成形しましょう。
キャンプ場などでこの作業を行うのは少し手間なので、あらかじめ自宅で済ませておくのがおすすめ。成形した肉団子は、チャック付き保存袋やポリ袋などに詰め、クーラーボックスに入れておきましょう。
③米をセットする
洗った米をメスティンに入れましょう。
ちなみに、肉団子をあらかじめ自宅で作っておいた場合、キャンプ場など現場での作業はここからがスタートになります。
④火にかける準備をする
米をセットしたメスティンに、肉団子、生姜、ごぼう、水を加えます。米の上に生姜とごぼうを散らし、その上に肉団子を並べ、最後に水を静かに注ぐときれいに収まりますよ。
⑤火にかける
炊飯と同じ要領で炊きます。
最初は強火で火にかけ、メスティンの縁から水蒸気が溢れてきたら弱火に落とし、そのまま15~25分程度炊きます。水がなくならないよう注意。もし炊飯の途中で水がなくなりそうな場合は、50ml程度の水を注ぎ足してください。
⑥完成
ご飯が炊けたら完成です。鶏肉のおいしい出汁がご飯に沁み込み、鶏雑炊とはまた違った味わいが楽しめます。
お好みで、最後に小ねぎなどを散らしてください。
雑炊のような食味を楽しみたければ、水を増やして作るのがおすすめ。その場合は塩を気持ち多めに入れておくのがポイントです。
メスティン一つでご飯とおかずを同時に調理できるので、ソロキャンプのお手軽メニューとしてもおすすめです。
おいしく仕上げるポイント
淡泊な味わいになりがちなレシピですが、ポイントは「味噌をしっかり効かせること」です。
味噌は種類によって風味が弱かったり塩みが足りなかったりするので、減塩味噌や淡泊な味噌でなく、風味をしっかりと感じられるものを選びましょう。
また、鶏肉の品質も味にダイレクトに影響するので、おすすめなのは国産の鶏肉を使うこと。地鶏だと理想的です。
メスティン鶏雑炊は、シンプルな料理だからこそ各食材の品質が味に響きます。せっかくですから千葉のおいしい地鶏のひき肉を使ったり、伝統的な製法で作られている昔ながらの味噌を使ったりしたいですね。
メスティン料理を楽しもう!
今回は、千葉の郷土料理である「鶏雑炊」をキャンプバージョンにアレンジした「メスティン鶏雑炊」のレシピをご紹介しました。
少ない材料で簡単に作られる上、とてもおいしく栄養も抜群なので、ソロキャンプでの簡単な食事におすすめです。
たくさんの量を仕込みやすい料理なので、もちろんグループキャンプでのおもてなしにもうってつけ。ぜひ次回のキャンプ飯でお試しください。
当マガジンでは、メスティンを使ったお手軽料理からキッチンで作る本格料理まで、千葉のおいしい食材を使ったレシピを随時更新中です。
キャンプに適した豊かな自然とロケーションに恵まれた千葉でのアウトドアを、千葉のおいしい食材とともにお楽しみください。