戸建てで楽しむ趣味ライフ
おいしい銘柄豚の「チバザポーク」や、抗生物質不使用の陸上養殖生サーモン「おかそだち」。明石のタコと並び日本の2大タコと称される「太東・大原産マダコ」など、千葉にはおいしい食材がてんこもりです。
こうした地・山・海の恵みを新鮮なうちに自宅で燻製にし、いつでも好きな時に本格的な燻製料理を楽しめたら最高ですよね。
というわけで、今回は本格的な燻製器をDIYする様子をレポートします。
使用する工具や燻製器の設計図、燻製器の作り方まですべて公開しますので、DIYや燻製料理が好きな方はぜひ本レポートを参考に、オリジナル燻製器作りにチャレンジしてみてくださいね。
DIY燻製器の機能
筆者は2ヶ月に1~2回程度の頻度で燻製を作っているのですが、これまではダンボール製の簡易的な燻製器や、一斗缶で自作した小型の燻製器を使っていました。
しかし以下のようなことができず、不満がありました。
これらの希望をすべて叶えるべく、自分で燻製器を作ろうと思い立ちました。
先に完成形をお見せします。こちらが今回自作した燻製器です。
2ヶ所の温度計とガラス扉を備えたこの燻製器は、5段の網を取り付けられる大容量が特徴です。網は取り外しができるので、ベーコンや魚など大きめの食材を燻製にしたい場合は、網を取り外し、食材をぶら下げて使用できます。
ガラスが重いためややバランスが悪いのがネックですが、風などで燻製器が倒れるおそれがある場合は、下の写真のように燻製器を横に倒して使うこともできます。
高さは、縦に置いた時で1145mm、横にした時で445mmです。
これ一台あればもう燻製作りに困ることはありませんし、実際に使ってみて感じたのは、食材がしっかり燻煙されるので、これまでの簡易燻製器とは仕上がりがまったく違うこと。とにかく燻製料理がいっそうおいしくなり、燻製作りがより楽しくなりました。
デザイン性にも少しこだわりたかったので、ネジなどをほとんど使わず、木ダボを用いて美しく仕上げました。
設計を考えたり材料を選んだり試作したりなどで製作になんだかんだ3ヶ月ほどかかりましたが、実際の組み立てや塗装に要した日数は4~5日程度です。材料さえ揃えてしまえば作るのはそれほど難しくないので、DIY初心者~中級者におすすめ。
次項では製作に使用した工具をご紹介します。
燻製器作りに必要な道具
燻製器を作るために使った道具は以下の通りです。
さしがね
木材の寸法を測ったり、印をつけたりするのに必要です。コンベックスもあると便利。
電動のこぎり
木材をカットするのに使います。ジグソーでもかまいません。
電動工具を持っていない場合は、ホームセンターの木材カットサービスを利用するのがおすすめです。お店で買った木材を指定したサイズにカットしてもらえるサービスです。
お店によっては木に溝を掘ったり木材の歪みを矯正してくれたりなど、さまざまな便利なサービスを利用できます。中には電動工具を貸し出してくれるサービスもあるので、お近くのホームセンターをチェックしてみてくださいね。
のこぎり
電動のこぎりを使えないような小さなパーツなどを切断する時に使います。
トリマー
木に溝を掘るための道具です。今回はドアにガラスを埋め込むために使いました。溝堀りもホームセンターで代行してもらえる場合があるので、そちらを利用してもいいでしょう。
ガンタッカー
ホチキスのような仕組みで、ハンドルをにぎるだけで簡単に針を打ち出せる道具です。なくてもかまいませんが、あるとちょっとした補強に便利です。
ドリル
燻製器用の温度計をドアに設置したり、木ダボを埋め込むための穴を開けたりするのに使います。電動ドリルでなくても、手動式の簡易的なドリルでもかまいません。
燻製器作りに必要な材料
次に、燻製器作りに必要な木材や部品をご紹介します。
上の画像が簡単な設計図です。燻製器作りに必要な木材と部品を以下にまとめました(単位はmmです)。上図と併せて参考にしてくださいね。
【本体】
【ドア1(ガラス扉)】
【ドア2(ミニ扉)】
【その他の部品・材料】
燻製器は、焼き網と強化ガラスのサイズに合わせて設計しました。長さ30mmの木ダボは木材の厚み(13mm)に対して長すぎるため、10mm程度にカットして使用します。もし6×15や5×15あたりのサイズのダボがあれば、そちらをお使いください。
以上の道具と材料、設計図があれば、自宅で使用するに十分な高機能燻製器をDIYできます。
次回はいよいよ実際に燻製器を作る様子をレポートします。お楽しみに!