お家で遊ぼう!
子どものお弁当の定番メニュー「ソーセージ」。ソーセージは子どもが大好きなおかずの一つですよね。
でも、塩分の濃さやさまざまな添加物の心配から、子どもにソーセージをひんぱんに与えたり、多量に食べさせたりすることに抵抗がある親御さんも多いと思います。
ソーセージをあまり与えたくないけど、ソーセージが大好きな我が子……。
「塩分や添加物が心配なら、塩分控えめで無添加のソーセージを自分で作っちゃおう!」
ということで、今回は塩分控えめ&無添加のおいしい自家製ソーセージの作り方をご紹介します。
ソーセージ作りは簡単?それとも大変?
もし自分でソーセージを作れたら、味付けが自由自在ですし、さまざまな料理にアレンジもできます。罪悪感なしにソーセージを食べたり料理に使ったりできるのはうれしいですよね。
でも、「ソーセージ作りは大変」というイメージを持っている人もいるでしょう。
正直なところ、ソーセージ作りは決して難しくはないのですが、少し手間のかかる工程があったり、専用の道具が必要だったりします。とはいえ特別な技術が必要なわけではありませんし、専用の道具も手ごろな価格で通販から入手できるので、意外とハードルは低いですよ。
毎日のようにソーセージを手作りするとなると大変ですから、作るときはある程度の量を一気に作るのがおすすめです。
ソーセージ作りに必要なもの
ソーセージ作りに欠かせない道具が、ソーセージフィーラーと呼ばれる写真のような道具です。ソーセージフィーラーは、ソーセージのたねを腸詰めするのに使います。
後ほど写真つきで詳しく解説しますが、先端のノズルに羊腸を取り付け、ソーセージフィーラーの中にソーセージのたねを入れ、注射のようにたねを押し出すことで腸詰めを行います。
価格帯はさまざまで、中には安価なものもあるので、ソーセージ作りをする前に用意しておきましょう。
もう一つ、ソーセージ作りに欠かせないのが「羊腸(ようちょう)」です。羊腸は文字通り羊の腸で、この中にソーセージのたねを詰めてソーセージを作ります。
羊腸は塩漬けで売られているのが一般的で、水に浸けて塩抜きをしてから使います。お肉屋さんや輸入食品店、ネット通販などで買えますよ。
さらにあると便利なのが挽き肉器です。ミートチョッパーやミートグラインダー、ミンサーとも呼ばれています。
挽き肉器はソーセージ作りのマストアイテムというわけではありませんが、やっぱり挽き立てのお肉はおいしいので、よりおいしいソーセージを作りたい場合はあると便利です。
粗挽きや細挽きなど、お肉の挽き具合を好みで調整できるのもうれしいところ。
もちろんミンサーがなくても大丈夫。スーパーなどで売られている挽き肉を使えば問題ありませんよ。
それではさっそくソーセージを作っていきましょう!
自家製ソーセージの作り方
今回使用する材料は以下の通りです。
このほか、おろしにんにくを加えたり、タイムやローズマリーなどのハーブを加えたりなどお好みでアレンジしてくださいね。豚肉も、使用する部位によって味が変わるので、いろいろと試してみてください。
また、本記事では肉を挽くところから始めるのでブロック肉を使いますが、ミンサーを使わない場合は挽き肉をご用意ください。
①羊腸を塩抜きする
まずは羊腸の塩漬けを5分ほど水に浸けて、塩抜きをします。
あまり長く水に浸けすぎると、腸のぬめりまで取れてしまい、ソーセージフィーラーにセットしにくくなってしまうので注意。5分ほど浸けたら水からあげましょう。
②肉を挽く
肉が挽きやすくなるように、各ブロック肉をサイコロ状にカットしてからミンサーで挽いていきます。ミンサーを使わない場合はこの工程を飛ばしてくださいね。
ミンサーから挽き肉が出てくる光景は子どもにとって新鮮なようで、我が家では7歳の息子がいつもこの作業を楽しそうにやってくれます。
大好きなソーセージができあがるまでの工程を見られるのは、子どもの食育にもよさそうです。
③たねを作る
ボウルに挽き肉とおろした玉ねぎ、塩、卵白、コーンスターチ、黒こしょうを入れてよく練り混ぜます。
このとき大切なのが、お肉の温度を上げないということ。ボウルに氷を入れ、その上に同じサイズのボウルを重ねて、たねを冷やしながら作業するのがおすすめです。
また、たねの中にも何個か氷を入れるとなおよし。たねを十分に練ったら、中に入れた氷をすべて取り除いてくださいね。
練り具合はお好みでかまいませんが、よくある一般的な市販のソーセージのようにしたければしっかりと練り込むこと。逆にあまり練らず、粒を残したような状態だと、肉々しさを感じるソーセージに仕上がります。
④フィーラーに羊腸をセットする
フィーラーに付属しているノズルの先端に、塩抜きした羊腸をセットします。羊腸をノズルにはめてスルスルとたくしあげていくだけです。
羊腸がスムーズに進まずやりづらい場合は、水道から水を少し出し、写真のようにその水を羊腸の中に入れながら作業するとやりやすいですよ。羊腸の下の方を指で挟むと、水圧により羊腸が膨らみ、ノズルに入りやすくなるというわけです。
羊腸をノズルに通し終えると、このような状態になります。
⑤腸詰めする
いよいよソーセージ作りのクライマックスの腸詰めです。
腸詰めする場合はまず、羊腸に詰めたたねが漏れないよう、写真のようにノズルに通した羊腸の先端を結びます。できるだけ空気が入らないように作業しましょう。
次に、ソーセージフィーラーをゆっくりと押し込みながらたねを詰めていきます。
あまりパンパンに詰めすぎると腸が破れやすくなりますし、かといってたねを詰める量が少ないと食感がさみしいソーセージになってしまいます。大体8割くらいの量で詰めていきましょう。やっているうちに、適切な具合を感覚的につかめるはず。
家族など身近に手伝ってくれる人がいるなら、一人がソーセージフィーラーを押し出す係、もう一人がソーセージの入り具合を調整しながら羊腸を送り出す係となって二人で作業すると簡単です。
適当な長さになったら羊腸をはさみで切って結びます。これを何度か繰り返しながら、たねがなくなるまで腸詰めを行います。
⑥適度な長さに成形する
すべてのたねを詰めたら、ソーセージを適度な長さでねじって成形します。長さはお好みでかまいません。BBQなどで使うなら、あえてねじらず丸ごと焼くのも迫力があっていいですね。
腸は意外と頑丈なので、一か所につき三周ほどねじりましょう。さらにねじった箇所とねじった箇所を掛け合わせて三周ねじればほどけません。
⑦茹でる
すぐに食べるなら、茹でずに生ウィンナーのままオーブンなどで焼いて食べてもいいですが、冷蔵庫で保存するなら茹でて火を通しておきましょう。
ここで重要なのは、グラグラとした熱湯で茹でないことです。熱湯で茹でると腸が破れやすいからです。
75℃程度で15分ほど茹でましょう。
茹でたら粗熱が取れるまで置いておきます。
⑧切り分ける
粗熱が取れたら、ねじった部分をはさみなどで切り分けて完成です。
すぐに食べない場合は、水気を拭いてからチャック付き保存袋などに入れて冷蔵庫で保存しましょう。
ちなみに、さらにひと手間を加えておいしくしたい場合は、ここから燻製にするといっそう味わい深いですよ。もし時間に余裕があれば試してみてくださいね。
完成したソーセージは、焼いてもいいですし茹でてもおいしいです。自分で作ったソーセージはおいしさもひとしお。余計なものをいっさい入れていないので、ソーセージ好きの子どもにも安心して与えられるのがうれしいですね。
自家製ソーセージ作りを楽しもう!
使用する部位や調味料、スパイスやハーブなど、いろいろな組み合わせを試して自分好みのレシピを研究するのも、自家製ソーセージ作りの楽しいところです。
手間と時間はほんの少しかかりますが、難しい工程はないので、休日や祝日などぜひお時間のあるときにチャレンジしてみてください。
子どもと一緒にソーセージ作りを楽しめば食育の機会になるだけでなく、親子のコミュニケーションにもうってつけです。
本記事を参考に、ぜひおうちでのソーセージ作りをお楽しみください。