千葉グルメを味わう

オリジナルリキュールを楽しもう
果実酒の作り方×楽しみ方

お好みの果実で!フルーティーな味わいと香りに酔うひとときを

梨やビワ、レモンを始めとした柑橘類など、おいしいフルーツがたくさん栽培されている千葉県。春夏秋冬の旬のフルーツを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。

実は旬のフルーツは、そのまま食べるだけでなく果実酒として楽しむこともできます。

今回は、自宅で簡単にできる果実酒の作り方をご紹介します。フルーツを使ったオリジナルリキュールで、日々の暮らしを彩ってみませんか?

果実酒に使えるフルーツ

基本的にどんなフルーツでも果実酒を作れます。ただし、香りが弱いフルーツや水分が多いフルーツは果実酒にあまり向いていません。また、酒税法によりぶどう類や穀類を使用するのも禁止されているのでご注意ください。

果実酒は、フルーツの香りをお酒に移して作ります。つまりフルーツの香りこそ果実酒の醍醐味(だいごみ)なのです。ですからスイカなど、香りが弱いものは果実酒にあまり向いていません(作れないわけではありません)。

また、水分が多いフルーツをたくさん使うと、漬けている最中にフルーツから水分が出てアルコール度数が下がってしまうため、腐敗しやすくなったり、場合によっては酒税法に抵触してしまったりする可能性があります(アルコール度数20度未満のお酒で果実酒を作るのは禁止されています)。

本記事を参考に、果実酒を作る最低限のポイントをしっかりと押さえ、失敗のない果実酒作りを楽しみましょう。

果実酒の基本的な作り方

果実酒の作り方はとても簡単です。

洗った果実を果実酒用の保存ビンなどに入れ、氷砂糖とホワイトリカーを加えて放置するだけ。

3か月も経てばフレッシュな果実酒を楽しめるようになります。

氷砂糖を使うのは、一般的な粉状の砂糖よりも溶けるのが遅いためです。ビンの中で砂糖が溶けると、浸透圧によりフルーツの水分が抜け出てきます。氷砂糖を使うとフルーツから水分が出てくるスピードがゆっくりなので、香りが良いおいしい果実酒になるのです。

もちろんお好みで一般的な砂糖を使ってもかまいませんし、黒糖などを使ってアレンジしてもおいしいですよ。

また、果実酒作りには一般的にホワイトリカーを使いますが、ウィスキーやウォッカなどを使ってもかまいません。ただし、アルコール度数が20度以下のお酒を使って果実酒を作るのは法律で禁止されているので注意が必要です。

それぞれの分量はお好みで調整してかまいません。フルーツは保存ビンの1/3~半分ほど、氷砂糖はフルーツの1/3~半分ほどの量を。ホワイトリカーなどのお酒は、フルーツと砂糖が入ったビンにたっぷり入る量が目安です。

キウイフルーツの果実酒作り

それでは実際にキウイフルーツの果実酒を作る際の手順をご紹介します。

前項で解説した通り、どのフルーツを使っても基本的な作り方は同じです。

保存ビンをよく洗う

はじめに保存ビンをよく洗いましょう。

中性洗剤でよく洗ってから水でしっかりすすぎ、水気をよく乾かしてから焼酎やウォッカなどを霧吹きで吹きかけて拭き取ります。

果実酒は長期間に渡り保存するので、カビが発生したり腐敗したりしないよう、しっかり殺菌しておく必要があります。もし可能であれば煮沸消毒をしておきましょう。

フルーツを洗う

保存ビンを洗浄したら、次にフルーツを洗います。

今回はキウイフルーツを丸ごと漬けるので、表面をざっと洗って水気をしっかり拭き取ったら準備完了です。洗ってから半分にカットして漬けてもかまいません。

千葉で栽培がさかんなビワを使う場合も、同様に処理しましょう。

柑橘類は皮に香りがあるので、果実よりも皮を使うのがおすすめ。

なお、どんなフルーツを使うにせよ、可能であればあらかじめヘタを取り除いておきましょう。ヘタは細菌が繁殖しやすいためです。

ビンにフルーツを入れる

洗ってよく水気を拭きとったフルーツを保存ビンに入れましょう。

氷砂糖を入れる

フルーツを入れたビンに氷砂糖を入れます。

使用するフルーツの数が多い場合は、フルーツと氷砂糖を順番に重ねるようにして入れると効果的。氷砂糖は溶けるとビンの下に溜まりやすいので、なるべく上にくるように入れるのがポイントです。

お酒を加える

最後に保存ビンいっぱいにお酒を入れて完成。ホワイトリカーやウォッカ、ウィスキーなどがおすすめです。

その他の材料

フルーツのほか、生姜などを使って果実酒を作ることもできます。生姜は洗って皮をむいて使いましょう。

なお、千葉県では以下のフルーツが多く収穫されています。果実酒作りの参考にしてください。

  • 日本梨
  • スイカ
  • ビワ
  • メロン
  • パッションフルーツ
  • ブルーベリー
  • イチジク
  • キウイフルーツ
  • レモン
  • みかん
  • せとか
  • はっさく

おいしい果実酒で暮らしを豊かに

果実酒は、漬けてから3か月以降が飲み頃です。

漬ける時間が短いと、さわやかでフレッシュな香りを楽しめ、漬ける時間が長くなるにつれて酸味や渋みなどがコクとして加わります。

時間の経過に伴って変化する繊細な味を楽しめるのが果実酒の魅力です。

氷を入れてロックにしたり、炭酸で割ってサワーにしたりしてもおいしく楽しめますよ。

自家製のオリジナルリキュールで、豊かなリラックスタイムをお過ごしください。

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