お家で遊ぼう!
子どもも大人も大好きな知恵の輪。
幼少時代に知恵の輪に夢中になった経験がある方も多いのではないでしょうか。
昔から子どものおもちゃとして広く親しまれている知恵の輪は、単なるパズルゲームというだけでなく、実は子どもの発育を促したり、指先の運動機能の発達をサポートしたりする効果があるといわれています。
今回は知恵の輪の魅力とともに、知恵の輪が脳に与える影響をご紹介します。
知恵の輪の遊び方
知恵の輪は、形状が異なる複数の輪が絡み合っているパズルゲームです。それぞれの輪は、一見すると簡単に外せそうに見えますが、実は頭を使って合理的に動かさないと外れない仕組み。
もっともポピュラーなのは金属製の輪がつながっている知恵の輪ですが、木製の知恵の輪や複数の素材が組み合わされた知恵の輪など、さまざまな種類があります。
たとえば下の写真の知恵の輪は、「ダブルG」と呼ばれるもっとも古典的な知恵の輪の一つです。
ダブルGは、Gのような形をした二つの輪がつながっています。一つにつながっている二つの輪を外し、ばらばらにできればクリアです。簡単そうに見えて、意外と難しいのが知恵の輪の面白いところ。
ダブルGをほどくには、両方の輪の隙間同士を合わせて通していきます。
隙間と隙間を利用してほどくのは、知恵の輪の基本的なテクニックの一つです。
さらにもう一か所の隙間と隙間を通すと──
このように知恵の輪がほどけて、クリアです。
知恵の輪の種類は無限大
世界中で愛されている知恵の輪にはさまざまな種類と形状があり、その数はまさに無限大。難易度もさまざまで、幼児など小さな子どもでも遊べるものから、大人が本気で取り組んでもなかなか解けないレベルのものまで多種多様です。
また、ダブルGのように二つの輪から構成されているもののほか、三つの輪や四つの輪など、複数のパーツで構成される知恵の輪もあります。
さまざまな種類があるので、次から次へと飽きることなく遊べるのが知恵の輪の魅力の一つです。
知恵の輪は脳トレ効果抜群!?
知恵の輪はシンプルなパズルゲームですが、ただ遊ぶだけでなく子どもの知育や大人の脳トレなどさまざまな効果に期待できます。
本項では、知恵の輪に期待できる具体的な効果について解説します。
脳トレ&知育効果
知恵の輪に期待できる効果として最初にあげられるのが「脳トレ&知育効果」です。
特に物体や空間の認知能力がまだ十分でない子どもにとって、構造や形状をよく考えないと解けない知恵の輪は、とても刺激的な脳の体操になります。
また、動かしてもなかなか外れない知恵の輪に対して「なぜ?」「どうして?」と考えながらトライアンドエラーを繰り返す過程は、脳トレだけでなく物事を合理的に考えたり、客観的に捉えたりする練習にもなります。
試行錯誤や創意工夫を必要とする知恵の輪は、子どもの脳の活性化に最適なんですよ。
一人遊びが上手になる
知恵の輪は基本的に、自分の目で見て自分の頭で考え、自分の手を動かす一人遊びのパズルです。パズルを解く過程ではさまざまな能力が求められます。
知恵の輪で遊んでいると、物事の課題を自分で見つける力が鍛えられたり、想像力が磨かれたりします。自力で知恵の輪を解いた成功体験が重なれば重なるほど清々しい達成感を覚え、一人遊びに対して肯定的な感情を抱きやすくもなるでしょう。
知恵の輪は一人遊びが上手になるだけでなく、子どもの自主性や能動性を鍛えるのにも役立ちます。
集中力を高める
一つのことに集中的に取り組む体験は、子どもの集中力アップを促進します。集中して考えることが習慣になると、子どもはやがて物事について深く考えることに抵抗感を持たなくなるでしょう。
集中力が身について物事を効率よく情報処理できるようになると、「効率的な時間の使い方」や「物事を段取りよくこなす力」なども身につきやすくなります。こうしたタスク管理能力も、知恵の輪に親しむことで徐々に鍛えられていくのです。
指先の運動機能促進
手先を器用に使って輪をコントロールしないと、知恵の輪はなかなか上手に解けません。知恵の輪は、指先の運動機能など、体と頭の発達が目覚ましい子どもの発育を促すのにうってつけのパズルゲームなのです。
また、手は「第二の脳」と呼ばれており、指先の運動は子どもの知育だけでなく、大人の物忘れや認知症予防にも効果的といわれています。そのため、知恵の輪など指先を使うゲームは介護施設のレクリエーションにも取り入れられているんですよ。
知恵の輪で家族団らんを楽しもう
知恵の輪は、大人にも子どもにもうれしい効果があるパズルゲームであることがおわかりいただけたと思います。
遊びながら脳トレができるなんて、願ったりかなったりですよね。
夕食後の家族団らんのひと時は、みんなで知恵の輪に挑戦して盛り上がってみませんか?