千葉グルメを味わう
厳しい寒さが日本全国を覆う冬の季節は、温かい鍋料理が恋しくなる人も多いのではないでしょうか。
寒い季節だからこそ、鍋のおいしさが際立つ時期ですよね。
北は北海道、南は沖縄まで、日本にはさまざまな鍋料理があります。
鍋といえば寄せ鍋やキムチ鍋、豆乳鍋やちゃんこ鍋などがポピュラーですが、それ以外にも地域によりさまざまな鍋料理があるのが日本の食文化の楽しさです。
いつも同じ鍋ばかり食べて飽きてしまったら、少し珍しい鍋に挑戦してみませんか?
というわけで今回ご紹介するのは、ちょっぴりローカルな「博多風もつ鍋」のレシピ。
福岡県と千葉県、一見すると何の共通点もないように見えますが、実はどちらも畜産と農産が盛んな地域なんです。
博多風もつ鍋は、千葉県で採れるおいしい野菜を使って作れるので、ぜひお試しください!
博多風もつ鍋とは
「もつ」とは「ホルモン」のことで、もつ鍋は別名「ホルモン鍋」とも呼ばれています。
もつを使う料理といえばもつ煮やホルモン焼きなどが有名ですが、もつ鍋はもつを煮込んでキャベツ、ニラなどと一緒に食べるのが特徴です。
主に福岡県で食べられている鍋料理で、1992年には博多風もつ鍋店が東京にオープンしてブームとなり、「もつ鍋」が同年の新語・流行語大賞を受賞するほど話題になりました。
もつがよく食べられるだけあり、福岡は畜産が盛んです。とはいえ千葉県も畜産物の生産量は関東随一で、福岡に負けず劣らず新鮮でおいしいもつが食べられます。
さらに博多風もつ鍋に欠かせないキャベツやニラも、奇しくも千葉県では盛んに栽培されている農作物なんです。
たまには気分を変えて、西の食文化を楽しんでみるのもいいですね。
博多風もつ鍋の作り方
それではさっそく、博多風もつ鍋を作っていきましょう!
使用する材料は以下の通りです。
(3~4人分)
牛もつの種類は何でも構いません。今回はシマチョウを使いました。ほかにはマルチョウやテッポウなど、牛の小腸や大腸が使われるのが一般的です。いろいろな食感を楽しみたければ、各部位をミックスして使うのもいいでしょう。
また、博多風もつ鍋では牛もつが使われるのが一般的ですが、豚のもつを使用してもOK。豚のもつを使用する場合も、作り方の手順は同じです。
生のにんにくやしょうががない場合は、チューブで代用しましょう。
それでは次項から作り方の手順を解説していきますよ。
①もつを下茹でする
もつを食べやすい大きさにカットし、鍋いっぱいの湯(分量外)で下茹でする。沸騰したらカットしたもつを入れ、5分ほど煮たらザルにあげてざっと水気を切る。
②もつを洗う
ザルにあげたもつをぬるま湯で洗い、余分な脂や汚れなどを落とす。
③もつを煮込む
洗ったもつを鍋に戻し、長ネギの青い部分を入れ、水を加えて再び火にかけて煮込む。煮込み時間は30分から3時間ほど。煮込み時間が短いとしっかりとした歯ごたえに、長いととろとろの歯ごたえになるので、お好みで調整する。途中、アクが出てきたらていねいに取り除く。
④脂を取り除く
煮込んだもつと長ネギを取り出し、鍋に残ったスープを自然に冷ます。スープが冷めると脂が表面に浮いて固形化するので、すべての脂を取り除く。このひと手間で、脂っぽくないすっきりとしたスープになる。
使い終わった長ネギの青い部分は廃棄して良い。
⑤味付けする
すべての脂を取り除いたら☆をスープに加える。にんにくとしょうがの皮をむいてすりおろしたものをスープに加える。その後、もつを再び鍋に戻しほかの具材も加える。
キャベツは食べやすい大きさで適当にカットし、ニラは4cm幅にカット。豆腐も一口サイズにカットして鍋に加えたら、ガーリックチップと白炒りごま、小口切りにした鷹の爪を散らし、フタをして中火にかける。
⑥煮込んで完成
鍋が沸いたら弱火に落とし、そのまま10分ほど煮込む。最後に味を見て、塩気が足りないようであれば塩を加えて味を調整し、完成。
もつ鍋を楽しんだ後の締めには、ちゃんぽん用の麺がおすすめ。
さまざまなアレンジを楽しもう
今回は塩だけで味付けするシンプルな博多風もつ鍋のレシピをご紹介しましたが、醤油で味を付けたり味噌を使ったりなど、お好みでアレンジを楽しみましょう。
使用する具材ももやしを入れたり長ネギを加えたり、お好みの材料でアレンジしてみてください。鶏がらスープのほか、鰹出汁や昆布出汁などの和風出汁を加えるのもおすすめです。とんこつ風にもつをじっくり煮込んだら、うま味調味料でうま味を加えると締めの麺によく合い、おいしいですよ。
寒い冬はおいしいもつ鍋を食べて、体の芯からぽかぽか温まりましょう!