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自分好みにアレンジできる
「自家製梅酒」の作り方

完成までのワクワクも楽しい!芳醇でコクのある梅酒レシピ

甘くて魅惑的な香りただよう「梅酒」。

フレッシュな梅を使って作る昔ながらの梅酒は、大人の鼻孔をくすぐる豊かな香りが魅力的ですよね。

今回は、自家製梅酒の作り方をご紹介します。

意外と簡単にできちゃうので、梅酒好きの方はぜひ本記事を参考に、自家製梅酒作りに挑戦してみてください。

自家製梅酒の特徴

自家製梅酒の魅力は、なんといっても自分好みにアレンジできること。

「梅酒」と一言で言っても、使用する梅の種類や砂糖の種類、お酒の種類、梅を漬けておく期間や寝かせておく期間など、こだわり出すととても複雑で奥が深いものです。

自分好みの味を探求して試行錯誤するのも梅酒作りの楽しさですが、今回はUNAU MAGAZINEおすすめの梅酒レシピをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

梅酒作りに必要な材料

今回の梅酒作りに使用する材料は以下の通りです。

  • 完熟豊後梅(ぶんごうめ)…1kg
  • 氷砂糖…500g
  • 黒糖…500g
  • ウォッカ…1.7L
  • ブランデー…100ml

梅は主に6~7月にかけて収穫されます。青梅や南高梅を使うのが一般的です。今回は青森産の豊後梅を使用します。

あんずとの交雑種である大粒の豊後梅は、フルーティで豊かな香りが際立つ品種。また、収穫が一般的な梅より遅く、8~9月頃まで収穫されるのも特徴です。

梅酒は一般的に、梅と氷砂糖、ホワイトリカーの三種類の材料で作ります。

今回はホワイトリカーよりもアルコール臭が穏やかなウォッカをベースに、黒糖とブランデーで口当たりが重めのまったりとしたコクのある梅酒のレシピです。

爽やかな口当たりがお好みの方は、1kgの梅と同量の氷砂糖、ホワイトリカー1.8Lで作ってください。材料が違っても作り方に大きな違いはありません。

梅酒の作り

材料が揃ったら、さっそく梅酒を作りましょう!

まずは梅の下処理からです。

梅のヘタを取り除く

梅の実のくぼみには、写真のように小さなヘタがついています。

ヘタをつけたまま漬けるとやがて梅酒の中にヘタが混入し、梅酒をろ過しなければなりません。手間がかかるので、あらかじめ取り除いておきたいところです。

爪楊枝や千枚通しなどを使い、実を傷つけないよう優しくヘタを取り除きましょう。

梅を洗う

すべてのヘタを取り除いたら、流水で実の表面についている汚れやゴミを洗い流します。

梅の実はとても繊細で傷つきやすいので、ストレスを与えないよう優しくていねいに洗ってくださいね。

梅の水気を拭き取る

洗った梅は、キッチンペーパーなどを使いしっかりと水気を拭き取ります。

よぶんな水分は雑菌が繁殖する原因となりますので、できるだけていねいに拭き取ってください。

梅と氷砂糖を入れる

果実酒用の保存瓶に、梅と砂糖を交互に詰めていきます。黒糖は成分が沈殿しやすいので、上の方でフタをするように並べます。

なお、雑菌の繁殖を抑えるために、保存瓶は煮沸消毒したものやアルコール消毒したものを使うようにしましょう。

ウォッカを加える

最後にウォッカとブランデーを優しく注いで仕込み完了です。

このまま3ヶ月から半年も寝かせておけば、おいしく飲むことができます。1年2年と長期間寝かせると、どんどん味がまろやかになっていきますよ。

こちらの写真は、仕込んでからおよそ半年寝かせた梅酒です。右が本記事でご紹介した、ウォッカとブランデーを使って仕込んだもの。黒糖が完全に溶けて、かなり濃い色になっているのがわかります。

左はホワイトリカーを使った一般的な梅酒です。仕込んだ当初は透明色でしたが、梅の成分がにじみ出て色づき始めています。

このまま寝かせておくと、梅の香りがじわじわとしみ出し、味もまろやかになっていきます。仕込んでから1年経過したら、中の梅を取り出してください。入れっぱなしだと腐敗しやすいですし、梅の果肉が分解されて濁りの原因になります。

梅を取り出した梅酒は、引き続きそのまま寝かせることができます。

取り出した梅は、ペーストにして冷凍するといつでも使えて便利です。梅酒サワーに溶き入れたり、たたき梅の代わりに料理に使ったり、梅ソースにアレンジしたり薬味として料理に添えたりなど、さまざまな使い方ができますよ。

オリジナルアレンジを楽しもう!

今回はウォッカとブランデーを使ったレシピをご紹介しましたが、お好みのお酒でいろいろと試してみると楽しいですよ。

ホワイトリカー、ウォッカ、ブランデーのほかにも、麦焼酎や米焼酎、ウィスキーやバーボンなどで作っても構いません。

ただし、使用するお酒は必ずアルコール度数が20度以上のものを使ってください。というのも、梅酒作りにはアルコール度数が20度未満のお酒を使ってはいけないと酒税法により定められているからです。

アルコール度数が低いお酒を使うと発酵が起こり、エタノールが生成される可能性があるというのがその理由です。

梅酒は一年に一度の味わい

一年に一度訪れる、梅の季節。

この季節があるからこそ味わえる梅酒は、まさに一年でたった一度の風情ある味わいといえるでしょう。

本記事でご紹介した通り、梅酒作りはとても簡単です。お子さんと一緒に梅のヘタを取り除きながら作業するのも、家族イベントとして楽しい思い出を残せそうですね。

梅の季節にはぜひ、ご自分だけのオリジナル梅酒作りをお楽しみください。

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