戸建てで楽しむ趣味ライフ
昨今のDIYブームに伴い、「自分専用のDIYガレージが欲しい」「工具類を充実させて自分で何でも作ってみたい」と思っている人は多いのではないでしょうか。
そんなとき、最初に導入したいのが「有孔ボードを使ったマルチツールラック」です。
今回は、実際に筆者が設置したレポートと併せ、有孔ボードのマルチツールラックの設置方法と使い方をご紹介します!
有孔ボードとは
有孔ボードとは、名前の通りたくさんの小さな穴が等間隔で開けられている板のことで、パンチングボードやペグボード、穴あきボードなどとも呼ばれています。
有孔ボードは音を吸収する効果があります。学校の音楽室や視聴覚室の壁などに使われていることが多いので、みなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
等間隔に開けられている穴を利用し、収納ラックとして使われるのも一般的です。近年はDIYブームにより、有孔ボードを自分好みにカスタマイズするためのグッズも幅広く展開されています。
今回はそうしたグッズを利用して、ツール類を壁掛け収納できるツールラックを作ります。板を加工するなどの手間はいっさいありませんので、DIY初心者でも簡単にできますよ。
有孔ボードの種類
有孔ボードにはさまざまな種類があります。カラーバリエーションがいくつかありますし、木目調のプリントが施されているなどデザインも豊富です。
また、穴の間隔が25mmで穴の大きさが5mm(アメリカ規格)のタイプと、穴の間隔が30mmで穴の大きさが8mm(日本規格)のタイプがあります。
有孔ボードは穴にさまざまな形状のフックを差し込むことで、ラックとして機能します。25mmと30mmどちらのタイプを選ぶかによって使えるフックの種類も変わりますので、使いたいフックがどちらに対応しているものなのかをあらかじめ確認しておいた方がいいかもしれません。
おすすめは、フックの種類が多彩でさまざまな店で取り扱いが豊富なアメリカ規格です。今回、筆者も特に何も考えずアメリカ規格のボードを選びました。
有孔ボードの設置場所
今回、筆者がマルチツールラックの設置場所に選んだのは、物置として使っている小さな車庫です。
有孔ボードをガレージや室内に設置したいという人は多いでしょう。今回のレポートは、そういった方のお役に立つかと思います。
設置場所は、車庫の右側の壁。この壁は石膏ボードで、普通の釘やネジなどは、打ち込むとボロボロと崩れてしまう可能性があり使えません。
石膏ボードの壁には、専用の止め具セットを使います。
有孔ボード設置に必要なもの
有孔ボードを設置するにあたり必要なものは、以下の通りです。
有孔ボードは穴にフックを差し込んで使うので、ボードと壁の間に隙間がなければいけません。ボードを壁にぴったり貼り付けてしまうと、フックを差し込めなくなってしまいます。
今回使用する石膏ボード用止め具は、有孔ボード設置用に設計されたものなので、正しく設置すればボードと壁の間に自然と隙間ができます。
そのほか、止め具の釘を打ち込むためのハンマーと、最後にネジ止めするためのドライバー。使用するのはこれだけですが、ボードの取り付け位置を正確に割り出すなら、高さを測るためのスケールや、水平を測るための水平器もあった方がいいでしょう。
有孔ボードの設置の仕方
有孔ボードの取り付け位置が決まったら、いよいよ設置します。
有孔ボードを固定するための止め具や取り付け具は、通常であればボードの四隅を止めるために1パックに4個入っているはずです。
ボードの四隅を止めるといっても、一番外側の穴を使ってしまうとボードが収納物の重量に耐えられず割れてしまったり折れてしまったりする可能性があるので、外側から2列目の穴に止め具を通すようにしましょう。
壁のどの位置に穴を開けるかを決めたら、さっそく止め具を壁に固定します。
今回使用したタイプの止め具は、4本の小さな釘を使って壁に固定してから有孔ボードの穴と止め具の中央の穴をネジで固定するタイプです。
これを4つ使って有孔ボードを固定することで、およそ20kgまでの重量に耐えられるツールラックを設置できる優れものです。
石膏ボード用の止め具ですが、木製の壁などにも使える上、壁に大きな傷をつけずに有孔ボードを設置できるのは大きなメリットでしょう。
ドライバーを使って有孔ボードと止め具を固定したら、最後に付属しているカバーでネジを隠します。スマートな見た目に仕上がりますよ。
この止め具を有孔ボードの四隅に施すだけで、マルチツールラックの設置は完了です。簡単!
有孔ボードを2枚取り付ける場合は、止め具を計8個使うことになります。
有孔ボード用のフックを使おう
有孔ボードを設置したら、あとは専用のフックを取り付けるだけです。アメリカ式、日本式、それぞれの規格に合ったフックを使ってくださいね。
フックにはさまざまな形があり、多種多様な形状のツール類を収納できます。収納したいツールに合わせてフックの形状を選びましょう。
工夫しながら自分だけのレイアウトを考えるのは楽しい作業です。つい何度もやり直しながら夢中になってしまいました。
ツール類には錆び防止加工がおすすめ!
車庫やガレージ内とはいえ、ツール類を裸のままで収納していると、どうしても錆びが浮いてきてしまうものです。ツールの錆びがほかのツールにうつる「もらい錆び」のリスクもあるので、できればすべてのツールに防錆剤を施しましょう。
スプレー式の防錆剤は、ツールにシューッと吹きかけてウエスで軽く拭くだけで効果を発揮するのでおすすめです!
有孔ボードでDIYを楽しもう!
DIYには各種ツール類が欠かせません。
ツールをツールボックスで保管するのもいいですが、有孔ボードを使ったマルチツールラックで「見せる収納」を演出すると、見た目もおしゃれでDIYのモチベーションも高まります。
これからDIYを本格的に始めようという方や、有孔ボードを使ったおしゃれな収納を導入したいと思っている方は、ぜひ本記事を参考に素敵なラックを作ってくださいね。