千葉グルメを味わう
「フランス料理」というと、まるでお皿に絵を描いたような高級フレンチをイメージするかもしれませんが、実は家庭料理や郷土料理が多く、日本の食卓でも再現しやすいのをご存知でしょうか?
今回は、そんな親しみやすいフランスの家庭料理「ケークサレ」の作り方をご紹介します。冷蔵庫の残りものを使えるので、余った食材を消費するのにももってこいですよ。
ケークサレとは
ケークサレはフランス語でcake saléと書き、ケークはケーキ(お菓子)、サレは塩を意味します。
「塩味のケーキ」であるケークサレの作り方はパウンドケーキとほとんど同じ。ですが、砂糖を使わないのでパウンドケーキのように甘くなく、塩を効かせて野菜や肉、魚、チーズなどを用いるのが一般的です。
ケークサレはフランスの家庭料理として広く親しまれており、現地では新鮮な野菜やオリーブオイル、チーズなどをふんだんに使って作ります。
生地の配合さえうまくいけば、中に入れる具材は何でもお好みのもので構いません。今回はおいしい生地の作り方と併せて、おすすめのレシピを3つご紹介します。ぜひいろいろな食材を使ってオリジナルのケークサレに挑戦してみてくださいね。
ケークサレの作り方
ケークサレは、小麦粉で作る生地とお好みの具材を型に流し込み、オーブンで焼き上げて作ります。日本の料理でたとえるならお好み焼きが近いかもしれませんが、写真のように四角い形に焼き上げ、1cm幅程度にスライスして食べるのが特徴です。
フランスでは現地の名産であるチーズやハム、アーティチョークやオリーブの実などをたっぷり使います。せっかくなら千葉県産の新鮮でおいしい食材を使って作りたいですね。
使用する材料
ケークサレの生地作りには、小麦粉(薄力粉)と卵、オリーブオイル、牛乳または白ワインなどを使います。この生地にチーズほかお好みの具材を加え、型に流し入れてオーブンで焼くのが基本的な作り方です。
本記事では「たっぷり野菜のケークサレ」と「グラタン風味のケークサレ」「いちじくとはちみつのケークサレ」のレシピをご紹介します。まずは生地の基本的なレシピをご覧ください。生地の基本的なレシピさえ押さえておけば、さまざまなスタイルにアレンジが効きますよ。
ケークサレ基本のレシピ
以下はケークサレ生地の基本的なレシピです。ここにお好みの具材を加えて自由にアレンジできます。
<材料>
<作り方>
小麦粉と全卵、ベーキングパウダーをボウルに入れたら、全体が馴染むようしっかり混ぜます。その後、牛乳とオリーブオイルを3回程度に分けながら少しずつ加え、ダマが残らないよう滑らかになるまで混ぜます。
生地が完成したらお好みの具材をボウルに加えてざっくり混ぜます。パルミジャーノ・レッジャーノやペコリーノ・ロマーノなどのチーズを惜しまずたっぷり加えるのがおすすめ。具材を適当なサイズにカットするのを忘れずに!
オーブンで焼くのにパウンドケーキ型を使用します。型の内側にバターを塗って焼き上げる方法もありますが、写真のように型に合わせてクッキングペーパーに切り込みを入れ、型の中に敷いて使うと、焼きあがったケークサレを型から簡単に外せて便利です。
型の準備ができたら、具材を混ぜ込んだ生地を流し入れます。
すべての生地を流し入れたら、型の両端を持って少し上から下に落とす動作を何度か繰り返しましょう。こうすることで中の空気が抜けやすくなり、中身がみっちりと詰まったきれいな仕上がりになります。
あとは220℃に予熱したオーブンで20~30分ほど焼くだけ。生地が膨らんできれいな焼き色がついたら完成です。
おすすめのケークサレレシピ3選
当マガジンおすすめのケークサレレシピを3つご紹介します。いずれも先にご紹介した基本のレシピの応用です。簡単に作れるのでぜひお試しください。
たっぷり野菜のケークサレ
まずはオーソドックスな、野菜をたっぷり使ったレシピです。基本のレシピの生地に、各種野菜を混ぜて焼き上げます。
<具材>
<作り方>
グラタン風味のケークサレ
グラタンらしいホワイトソースのような味わいを楽しめるケークサレです。
<具材>
<作り方>
いちじくとはちみつのケークサレ
ブルーチーズの塩気とはちみつの甘味、いちじくの食感と香りが絶妙なレシピです。
<具材>
<作り方>
好みの具材で自由なアレンジを楽しもう!
ケークサレは、お好みの具材や調味料で自由にアレンジできるのが魅力です。本記事を参考に、ぜひお好みのレシピを探求してみてください。ティータイムのおともに、ランチやディナー、ピクニックにもと、さまざまなシーンで重宝しますよ。