千葉グルメを味わう
毎年のように最高気温を更新し、酷暑が加速する夏。
夏バテを防止するために水分補給をしたり体温調節をしたりと、近年は酷暑を乗り越えるための工夫が必要不可欠になってきました。
夏場の熱中症予防や夏バテ予防はとても大切ですが、暑さが猛威を振るうシーズンが過ぎたからといって油断はできません。実は夏が過ぎた秋口も、夏にたまった疲労やストレスなどから体調不良に陥りやすい季節なのです。
というわけで、今回は夏の疲労を引きずらないための薬膳レシピをご紹介します。薬膳料理を食べて、しっかりと体をリフレッシュさせましょう!
そもそも薬膳ってなに?
薬膳は、中国の伝統的な食事療法や医食同源(いしょくどうげん)の考えをベースに発展してきた料理のことです。
医食同源とは、文字通り「体の不調を治す医療・薬と食事は根源が同じ」という意味。薬膳はこの医食同源の考え方のもと、病気を予防したり治療したりすることを目的にした、体にいい食材を使った食事のことです。薬膳料理とはそれ自体が体の治療になるような高栄養価でヘルシーな料理全般を指します。
中国の伝統的な考え方にもとづく本格的な薬膳は、体調に合わせた生薬を使って調理するのが普通で、海松子(かいしょうし。松の実のこと)や枸杞(くこ)、紅花(べにばな)、金針菜(きんしんさい)、山査子(さんざし)、銀耳(ぎんじ。白きくらげのこと)、大棗(たいそう。熟したナツメの実を乾燥させたもの)、百合(びゃくごう。ユリの鱗茎を蒸して乾燥させたもの)、竜眼肉(りゅうがんにく)などが使われます。
近年の日本における薬膳料理はダイエットなどに利用されることも増え、使われる食材も生薬でなく生姜やにんにく、長ねぎなど比較的入手しやすいもので構成されるのが一般的になってきました。本記事でご紹介する薬膳レシピも、スーパーなどで購入できる一般的な食材を使用しています。
今回ご紹介する薬膳レシピはいずれも手軽な食材を使いながら、胃腸に優しく、高い健康効果に期待できるものです。季節の変わり目は特に体調を崩しやすいので、体に優しい食事でしっかりと疲労を回復しておきましょう。
それでは次項から、UNAU MAGAZINE特製の薬膳レシピをご紹介します。
根菜の薬膳おみそしる
材料(2~3人分)
作り方
水から弱火でじっくり加熱することで、野菜のうま味を存分に引き出しつつ、食材の香りを引き立たせることができます。お好みでごま油をたらしたり、油揚げや豆腐などのたんぱく質を加えたりするなどしてアレンジを楽しみましょう。
手羽元のかんたん参鶏湯(サムゲタン)
材料(2~3人分)
作り方
鶏ガラスープの素を使わなくても、弱火でじっくり煮込むため手羽元からうま味がしっかり出るのがポイント。肉を強火で長時間加熱すると、肉汁が抜けてパサパサの食感になってしまうので注意。もち米がない場合は、普通のお米を使用しても構いません。
アボカドとトマトのホイル焼き
材料(2人分)
作り方
体に蓄積された熱を放出しつつ冷えを防止する、夏の疲労回復にうってつけのレシピです。野菜をカットしてオーブントースターで焼くだけの簡単料理なので、もう一品ほしいときなどにもおすすめです。
夏バテを吹き飛ばして快適な秋を迎えよう
夏の胃腸の疲れが表れやすい秋口は、できるだけ消化器官に負担をかけない食事を心がけたいところ。薬膳を上手に活用して夏の疲れを吹き飛ばし、気持ちよく次のシーズンを迎えましょう。