千葉グルメを味わう
おうちのちょっと贅沢なおかずの定番といえば、角煮を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。とろとろにとろけるような柔らかい角煮は絶品ですよね。
でも、せっかく時間をかけて煮込んだのに、思ったほど肉が柔らかくならなかったり、パサパサになってしまったりといった経験をしたことがある方は多いはず。
そこで、今回はしっとりとろとろの角煮を、失敗なくおいしく仕上げるための「究極の角煮レシピ」をご紹介します。
豚肉のおいしい銘柄が勢ぞろいの千葉県ですから、ぜひともお好みの銘柄豚を使って挑戦してみてください。
おいしい角煮を作るために
できるだけ煮込み時間を短縮して角煮を作る代表的な手法が、圧力鍋を使うことです。
圧力鍋は確かに効率的に調理できて時短になりますから、忙しい方などは重宝するはず。ただ、過剰な熱を加えることで肉の水分が必要以上に抜けてしまい、パサパサになりやすいのと、肉汁が抜けることで肉本来のうま味まで抜けてしまうのが難点です。
こうした問題を解消するのに効果的なのが、肉を蒸して角煮を作る方法です。
肉を煮込むとどうしても肉汁が失われ、パサつきやすくなってしまいます。蒸すと不要な脂が落ちるだけでなく、肉から肉汁が過剰に失われるのを防げるのです。
というわけで、今回は圧力鍋を使わないレシピをご紹介します。蒸すのに少し時間がかかりますが、その代わり、圧力鍋では実現できないとびっきりの角煮と出合えますよ。
材料(3~4人分)
究極の角煮の作り方
それではUNAU MAGAZINE流、究極の角煮の作り方手順を詳しく解説します。
1. 豚肉をカットする
ブロック肉を鍋に入る大きさにカットします。肉が丸ごと鍋に入る場合はカットする必要はありません。うま味を損なわないようできるだけブロックのままで調理することで、肉汁のロスを減らすことができます。
2. 下茹でする
熱湯で1分ほど豚肉を下茹でします。こうすることで血や余分な脂などの汚れが取り除かれて臭みを抑えられます。
3. 豚肉を蒸す
豚肉の下茹でが終わったら、次は豚肉を蒸します。蒸し器がない場合は、大き目の鍋や土鍋などを利用しましょう。この際、写真のように長ねぎの青い部分、生姜、にんにくを底に敷き、その上に網を敷いて豚肉ブロックをセットします。
網の上に肉を置いたら砂糖・醤油を加えて酒を全体に回しかけ、網にかからない程度の量の水を鍋に注ぎ入れてセッティング完了。フタをしたら強火で加熱し、沸いたら中火の弱火に落として1時間ほど蒸します。もし時間があれば2時間蒸しましょう。
水分がなくなって鍋底が焦げてしまわないよう注意。30分おきに鍋のなかをチェックし、水分がなくなりそうであれば適宜水を注ぎ足してくださいね。
4. 食べやすい大きさにカットする
蒸し終わったら、豚肉ブロックを食べやすい大きさにカットします。温かい状態のままカットすると崩れやすいので、きれいにカットしたければ冷めてから切り分けるのがおすすめです。
鍋底に残った長ねぎや生姜、にんにくは廃棄して構いませんが、肉汁が混じった蒸し汁はたれとして使うのでとっておきましょう。
5.肉を煮込む
仕上げに、蒸した際に残った鍋底の蒸し汁を別の鍋に移し、そこにカットした豚肉を入れて10分ほど煮ましょう。ここで最後の味の調整です。たれの味が薄いようでしたら醤油を足し、逆にたれの味が濃いようでしたら水を足してください。
煮終わったら角煮の完成です。そのまま食べても構いませんし、自然に冷ましながら肉に味をしみ込ませても構いません。
なお、角煮が冷めると写真のように、たれの表面に脂が浮き白く固まります。固まった脂をスプーンなどでていねいに取り除くと、べたつかないさっぱりとした味になりいっそうおいしくいただけます。
取り除いた脂はラードです。ビンなどに入れて冷蔵保存し、炒飯や野菜炒めなど中華料理の調味脂として有効活用しましょう。
調理のポイント
このレシピに難しい工程はありませんが、蒸し時間が長いため、蒸し汁がなくなって鍋が焦げてしまわないよう注意が必要です。蒸す際にはキッチンタイマーなどをセットし、残り汁の確認を忘れないよう工夫しましょう。
また、どのくらいの量の蒸し汁が残っているかによって、最後の味の調整の仕方が変わってきます。醤油と水を使ってお好みの味に調整しましょう。普通の角煮に飽きたら、八角(スターアニス)などを加えるとまた違った風味を楽しめますよ。
千葉県にはおいしい豚肉がたくさん!
高品質な銘柄豚が多い千葉県では、スーパーやお肉屋さんでおいしい豚肉を手に入れやすいのがうれしいところ。お気に入りの豚肉を使って、ぜひとも究極の豚の角煮を作ってみてください。きっとほっぺたが落っこちますよ!