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アウトドアで燻製を楽しもう!
自家製ベーコンの作り方

燻製器がなくても作れる!風味バツグンの特製ベーコン

皆さん、ベーコンはお好きですか?

我が家では息子がベーコンやウィンナーなどの燻製肉が大好きで、特にベーコンをたくさん消費します。

とはいえスーパーなどで販売されているベーコンはいろいろな添加物が心配ですし、何よりも味がいまひとつなのか息子の食いつきがよくありません。

かといって昔ながらの手法で作られた本格的なベーコンは、日常使いをするにはお値段が高くてなかなか手を出せず……。

だったら自分でベーコンを作っちゃおう!ということで、今回は自家製ベーコンの作り方をご紹介します!

基本的な作り方さえ押さえれば、バーベキューやキャンプなどアウトドアの片手間に、ベーコンのほかにもさまざまな燻製が楽しめますよ。

ベーコン作りに使う材料

ベーコンには、豚バラブロックを使用します。ベーコンは保存がきく保存食でもありますので、作れるときに一気に作っておくと便利。我が家では半年に一回のペースで、4~5kg程度の豚バラ肉を仕込みます。

ベーコン作りに使うのは、肉以外には基本的には岩塩だけです。お好みでブラックペッパーなどのスパイスや、タイム、ローズマリーなどのハーブを使っても構いません。肉と塩だけの基本的な作り方さえマスターすれば、あとはお好みで自由にアレンジできます。

自家製ベーコンを作る全部の工程を合わせると、およそ10日間かかりますが、干すのに時間がかかるだけで、手間はほとんどかかりません。とても簡単に作れますよ。

自家製ベーコン作りの手順

それではさっそく、自家製ベーコンを仕込んでいきましょう!

肉に穴をあける

はじめに、豚バラブロックにフォークを突き刺して、全体に穴をあけます。塩をしみこみやすくするためです。穴をあけずに作っても構いませんが、穴をあけた方が保存性が高くなります。

ちなみに、ベーコン用の肉には、脂身と赤身がはっきりと分かれて層になっているバラ肉が最適です。お肉を選ぶ際は、できるだけ層がはっきりと分かれ、赤身が三段ほど見えるものを選びましょう。

切り分ける

肉を干したり燻煙したりすることを考え、ブロック肉を適度なサイズに切り分けておきましょう。今回は幅6cm程度、長さ13cm程度に切り分けました。あらかじめこの程度のサイズにカットされているバラブロックでしたら、この工程を省略して次の工程に進んでください。

塩をすり込んで干す

塩は肉の重量に対して2%の量を使います。4kg(4000g)の肉であれば80gの塩が適量です。必ず岩塩を使ってください。岩塩をブロック肉の表面全体に塗り込んだら完了です。

スパイスやハーブを使う場合は、この時点で塩と一緒に肉にすり込んでおきましょう。

なお、上の写真の右端に見えるのは、大きさの比較用に置いたブリーチーズです。白カビチーズを燻製にするなら、比較的形が崩れにくいブリーチーズがおすすめです。

塩をすり込んだら、ブロック肉を3日~1週間ほど干しましょう。大き目のバットなどに網を敷き、その上に肉を乗せてラップをせず冷蔵庫で干すのがおすすめです。干す日数が多くなるほど食感が硬くなりますが、保存性が高くなります。

外で干しても構いませんが、その場合は天気の良い日の日中のみ、風通しのいい日陰で干すようにしてください。雨の日や夜間は必ず家の中に入れるようにしましょう。雨や夜露などによる湿気は、腐敗やカビの原因になります。

燻煙する

肉を干したらいよいよ燻煙します。燻製器がない場合は、ダンボール箱を代用することもできます。適当なサイズのダンボールの片面だけが開くよう加工すれば、簡易燻製器の完成です。

隙間はできるだけ少ない方がいいので、ガムテープなどで隙間を塞ぎましょう。

燻煙のやり方は、写真のように肉をバットなどにセットし、横に置いたスモークウッドやスモークチップに火をつけたら、上からダンボール箱をかぶせるだけです。

バットに肉をセットしたのは、燻煙の熱により肉の脂が溶け落ち、引火してダンボールが燃えるのを防ぐため。つまりボヤ防止のためです。ダンボールは金属製の燻製器と違って燃えやすいため、脂などによる引火に十分注意した上でセッティングしましょう。

寝かせて完成

5~6時間ほど燻煙したら肉を取り出し、アルミホイルで包んで冷蔵庫で3日ほど寝かせます。燻煙したてのベーコンはえぐみが強く食べにくいですが、寝かせることでえぐみが抜けておいしく食べられるようになります。

これで自家製ベーコンの完成です。どうですか?時間こそかかりますが、ベーコン作りは実はとても簡単なんですよ。

ベーコンの使い方

ベーコンは「西洋のかつお節」といわれるほど、とても良いダシが出ます。洋風スープやシチューなどに使うと、市販品では味わえないような素晴らしい香りとダシのとりこになるはず。

もちろん、ピラフやリゾットなどにもおすすめ。カルボナーラなど、パスタ料理にも欠かせません。

また、厚切りにカットして弱火でじっくり焼けば、余計な味つけをしなくてもそのままビールやワイン、ウィスキーなどのおつまみにも。子どもも大好きで用途の幅広い食材ですから、ご家庭で重宝するはずです。

さまざまな燻製を楽しもう!

今回は自家製ベーコンの作り方をご紹介しました。

養豚がさかんな千葉では、良質の豚肉が流通しています。ぜひともおいしい豚肉で、我が家だけの特製ベーコン作りをお楽しみください。

チーズやナッツ、サーモンなど、ベーコン以外にも燻製を楽しめる材料はたくさんあります。ベーコン作りの際はこれらも一緒に燻煙して、いろいろな燻製料理を楽しんでくださいね。

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