千葉グルメを味わう
千葉の恵みを代表する農作物である「落花生」。
国産の落花生の実に8割程度が千葉県で生産されているほど、千葉は落花生と縁の深い地域です。
落花生の旬は8月から11月で、この時期になると千葉県の内外には収穫されたばかりの新鮮な落花生が流通します。採れたての落花生で作る茹で落花生を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
一方、乾燥させた落花生は保存がきくため、一年を通して販売されています。そのほとんどは外国産のものですが、国産の乾燥落花生も流通しています。
今回ご紹介するのは、乾燥させた落花生を使って簡単に作れるお菓子のレシピです。
お子さんと一緒に作って楽しめるくらいにお手軽なものばかりなので、ぜひご家族でお菓子作りをお楽しみください。
千葉での落花生の歴史
落花生は南米原産のマメ科の作物です。現在では千葉県産の落花生が国内シェアのほとんどを占めていますが、実は日本国内においてもっとも古く落花生が栽培されていたのは沖縄県でした。
本州に中国から落花生が伝播したのは1706年の頃で、落花生の栽培が始まったのは1874年のこと。中国から落花生が伝播したときは落花生栽培の文化が根付かず、実際に栽培が開始されたときには米国産の種子が使われました。
千葉県で落花生の栽培が始まったのもちょうど同じころで、1876年のことだといわれています。
大正時代に入ると千葉県内での落花生栽培がさかんになり、当時は主に旭市を中心に生産されていました。しかし、干ばつの被害を受けやすかった当時の旭市では落花生栽培が徐々に廃れ、干ばつに強く落花生栽培に好条件の八街市付近の畑地で栽培されるようになっていったのです。
ところで、落花生といえばあのひょうたんのような形がおなじみですが、殻付きのものを落花生といい、殻をむいて中の実を取り出したものをピーナッツと呼ぶのをご存知でしたか?
実は、落花生とピーナッツは同じものなんですよ。
落花生で作るお菓子3選
それでは、いよいよ落花生を使って作れる簡単なお菓子のレシピをご紹介します。今回使用するのは厳密にいうとピーナッツです。ですからあらかじめ殻からむいてある市販のピーナッツを使っても構いません。
ただ、ピーナッツは茶色い薄皮も一緒に取り除かれているものが多いので、薄皮の風味を楽しみたい方は薄皮つきのピーナッツを使うか、落花生を使うのがおすすめです。
落花生チョコチャンクパイ
【材料(2人分)】
【作り方】
【ポイント】
重ねたパイ生地同士がある程度しっかりくっつかないと、焼いている段階で形が崩れてしまう可能性があります。生地が破けたり極端に変形したりしない程度に押し付けて、生地同士をしっかりと固定しましょう。
もちもちじゃがピー
【材料(2人分)】
【作り方】
【ポイント】
工程7でいもの荒熱をしっかり取っておかないと、加えた片栗粉に火が通ってしまい食感が悪くなります。また9のたれ作りでは、片栗粉のとろみがついてから1分ほど加熱し続けないと、時間の経過に伴ってたれがゆるくなりサラサラとしてしまいます。しっかりと熱を加えてください。
ピーナッツはお好みの大きさに粉砕してください。滑らかな食感がお好みならパウダーもしくはペースト状が、ザクザクした食感がお好みなら粗く砕くのがおすすめです。
ふぶき落花生
【材料(2人分)】
【作り方】
【ポイント】
加熱しすぎるとグラニュー糖がカラメル化して、ピーナッツ同士がくっついてしまいます。手早く混ぜて火からおろすのが失敗しないポイントです。もし失敗してピーナッツ同士がくっついてしまった場合は、大さじ1程度のグラニュー糖を全体にまぶすと一粒一粒が離れやすくなります。
落花生をお菓子作りで有効活用しよう!
そのまま食べてもおいしい落花生やピーナッツは、お菓子作りでも大活躍。
今回はパイ菓子にいも菓子、砂糖菓子を紹介しましたが、ケーキなどの西洋菓子をはじめ、大福や饅頭といった和菓子に使ってもおいしいので、ぜひいろいろなお菓子作りに活用してみてください!