千葉グルメを味わう
皆さん、かぶは好きですか?
千葉に在住の方なら、ご近所さんや親戚などからかぶをたくさんいただいて、どうやって消費しようか悩んでしまった──といった経験をされたことがある方も少なくないはず。
今回は、そんなときにぜひお試しいただきたい、かぶを使ったおいしい料理をご紹介します。
千葉県はかぶの生産量が日本一
実は、千葉県のかぶの生産量が日本一であることをご存知ですか?
千葉県は日本有数のかぶの名産地で、実に24.1%のシェアを誇っています(2020年、農林水産省作物統計より)。
収穫量は25,300tで、生産量第2位の埼玉県の生産量、16,100tを大きく引き離しています。千葉県でどれだけたくさんのかぶが生産されているかがわかりますね。
続く第3位の青森県の生産量は6,840t、第4位の京都府の生産量は4,740t、第5位の滋賀県は4,570tとなっています。
かぶの生産量はこの15年以上、常に千葉県が1位でトップなんですよ。
かぶは栄養がたっぷり!
千葉県で生産されているかぶのほとんどは小かぶですが、実はかぶには大、中、小とさまざまなサイズがあります。大きいかぶで有名なのが、京都の伝統的な野菜で千枚漬けなどに使われる聖護院蕪(しょうごいんかぶ)でしょう。
ほかにも赤かぶや黄かぶ、紫かぶなど、色とりどりのかぶがあります。
かぶは主な可食部である根っこのほか、葉っぱ部分も食用にできます。
根っこにはビタミンCや食物繊維、カリウムが豊富で、でん粉分解酵素の一つであるジアスターゼを豊富に含んでいます。ジアスターゼは消化をサポートしてくれるので、胃もたれや胸やけの予防に効果的。
さらに発がん物質を排出してくれるといわれているイソチアシアネートも含んでいるので、がんの予防効果にも期待できます。免疫力アップのためにもかぶをたくさん食べたいですね。
ただし、イソチアシアネートは熱に強いですが、ジアスターゼなどの酵素は加熱によって破壊されてしまうため、かぶの栄養を存分に摂取するなら、加熱せず生で食べるのが理想的です。
葉っぱ部分も栄養が豊富で、こちらにはβ-カロテンやカリウム、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維、カルシウム、鉄などが含まれています。
かぶの葉っぱは抗酸化作用が強いほか、鉄が豊富なので貧血予防につながるだけでなく、豊富な食物繊維による便秘の解消など整腸効果にも期待できます。
かぶのレシピ①「かぶのカルパッチョ」
最初にご紹介するかぶのレシピは、生のかぶの栄養をたっぷりと摂取できる「かぶのカルパッチョ」です。
カルパッチョはもともとイタリアの料理法で、生の肉や魚、野菜などにチーズや調味料を振りかけた料理です。チーズはパルミジャーノ・レッジャーノを使うのが一般的ですが、なければパルメザンチーズなど粉チーズを代用しても構いません。
材料(2人分)
作り方
ポイント
かぶのおいしさをそのまま堪能できる料理です。簡単に作れちゃうのがいいですね。
旬のかぶは香りがよくカルパッチョにとても合うので、ぜひとも旬の新鮮なかぶを使用してください。よく洗えば皮をむかなくても食べられますが、かぶの皮付近はやや水っぽく大味なので、厚めにむいて使うのがおすすめです。
かぶのレシピ②「かぶのステーキ」
次にご紹介するのは「かぶのステーキ」です。
かぶのステーキはかぶをおいしく食べられる代表的かつシンプルな料理ですが、シンプルだからこそ奥が深いですね。
上手に焼けると淡白なかぶがジューシーに仕上がり、思わず頬がほころびますよ。
材料(2人分)
作り方
ポイント
かぶを焼く際は、まだ温めていないフライパンに油を引き、かぶを並べてから火をつけるのがポイントです。弱火でじっくり時間をかけながら焼くことで、かぶの細胞をできるだけ壊さず、風味を残しながらおいしく仕上げることができます。
かぶのレシピ③「かぶのポタージュ」
最後にご紹介するのは、かぶのポタージュ。かぶの大量消費におすすめのレシピです。
テクスチャを調整すると、いろいろな食感や味を楽しめますよ。
材料(2人分)
作り方
ポイント
まったりとしたテクスチャでかぶのおいしさを存分に堪能したい場合は牛乳を少なめに、サラッとしたテクスチャでごくごく飲みたい場合は牛乳を多めにし、お好みで調整してください。
かぶをたくさん食べて元気な体を作ろう!
かぶをおいしく食べられるレシピをご紹介しました。いかがでしたか?
かぶの生産量が日本一の千葉県ならでは、ぜいたくな使い方もできちゃうのがうれしいところです。
栄養たっぷりのかぶをたくさん食べて、元気な毎日を送りましょう!