お家で遊ぼう!
秋から冬にかけて旬にもっともおいしくなるさつまいも。
さつまいもの甘くてほっくりねっとりとした食感は、一度食べるとやみつきになりますよね。できれば年間を通しておやつで食べたいところですが、残念ながら旬を外れるとスーパーや八百屋でもなかなかお目にかかる機会がありません。
手に入りやすい時期に、さつまいもを干しいもにしてしまいましょう!
さつまいもの生産がさかんな千葉県には、さまざまな品種が流通しています。品種によって味や食感、糖度が異なるので、いろいろなさつまいもを干しいもにして、自分好みのいもを探してみるのも楽しいですね。
本記事では、誰にでも作れる簡単な干しいもの作り方をご紹介します。
干しいもの栄養価
さつまいもにはさまざまな栄養が含まれています。特に多いのは食物繊維です。
食物繊維は人の胃腸にある消化酵素では消化できないため、体内に吸収されてエネルギーとなる類の栄養ではありません。さつまいもの細かい繊維が消化器官を流れていくうちに掃除し、便秘を解消したり宿便を排出したりして、腸の調子を整えてくれるはたらきがあります。
また、さつまいもにはカリウムも豊富に含まれています。
カリウムは体の健康を維持するのに必要なミネラルの一種で、体の浸透圧を調整するはたらきがあります。体内の余分な塩分を排出し、体内のpHバランスを保ったりむくみを防止したりするはたらきがあるのです。筋肉や神経を健康な状態に保つことにも一役買います。
カルシウムも、さつまいもに含まれる代表的な栄養です。
カルシウムは歯や骨などを形成するのに必要な成分で、人体にもっとも多く含まれるミネラルでもあります。育ちざかりのお子さんの成長に必要な栄養なので、ぜひとも積極的に摂りたいところ。
そのほか、さつまいもにはマグネシウムも豊富に含まれています。マグネシウムは体内酵素を活性化させるはたらきがあるだけでなく、筋肉や神経のはたらきを正常に保ったり、血圧や体温を調整したりするはたらきがあります。「天然の精神安定剤」ともいわれ、心の安定にも貢献する大切な栄養素です。
さらに、さつまいもには、ビタミンCや日本人に不足しがちな鉄も含まれています。
干しいもの作り方
干しいもの作り方はとても簡単です。さつまいもを蒸して干すだけで簡単に作れます。子どもと一緒に簡単に作れますので、ぜひお子さんとご一緒に干しいも作りをお楽しみください。
味や食感など、どんな干しいもが好きかはそれぞれの好みがあるかと思いますが、これらは作り方よりもさつまいもの品種によるところが大きいです。甘くねっとりとした干しいもが好きなら糖度の高いさつまいもを、甘さ控えめでほっくりとした食感が好きなら糖度が低めのさつまいもを選ぶといいでしょう。
また、干しいもの切り方によっても食感が変わるので、いろいろと試して自分好みの味を探してみてくださいね。
それでは干しいもを作る手順を解説します。
①さつまいもを蒸す
最初にさつまいもをよく洗って土やちりなどの汚れをきれいに落としましょう。
さつまいもを洗い終わったら蒸し器にセットし蒸します。大体30~40分を目安に、お好みの柔らかさになるまで蒸してください。
柔らかく蒸すとねっとりしっとりとした食感に、硬めに蒸すとさっくりほっくりとした食感になります。ただしあまり柔らかくしすぎると形が崩れやすくなりますので、竹串がすっと入るくらいの柔らかさを狙うのがいいでしょう。
②皮をむく
さつまいもを蒸したら皮をむきます。熱いうちに皮をむくとスルっとむけて作業しやすいですよ。蒸したばかりのさつまいもはとても熱いので、やけどをしないようにご注意ください。お子さんには軍手などを装着させてやけど対策をしましょう。
③さつまいもを切る
さつまいもの皮をむいたら、包丁で好みの大きさにカットします。
さつまいもをどのようにカットするかで、干しいもの食感が変わります。やや厚みを持たせて棒状にカットすると干すのに時間がかかりますが、ねっとりとした食感に仕上がりやすいです。
写真のように薄めにカットすると、干し時間が早くサクッとした仕上がりになります。お好みで切り方を変えてみてくださいね。
④さつまいもを干す
さつまいもをカットしたら、竹ザルなどに重ならないように並べて干します。干し網などを使うと便利です。
干し時間はカットしたさつまいもの形状によりますが、写真のように薄めの切り方なら1~2日、厚みがある場合は2~3日程度が目安です。
雨の日や湿度の高い場所で干すとうまく乾燥せず、味が落ちたりカビが生えたりする原因になるので、天気の良い日に風通しのいい場所で干しましょう。
干しいもの表面が指で触ってさらさらあるいはしっとりした状態になったら完成です。
まとめ
太陽の光をたっぷりと浴びて完成する無添加の干しいもは、健康と美容にいい自然からの贈り物です。
小腹が空いたときなど、ちょっとしたおやつには無添加手作りの干しいもを食べて、体に優しいライフスタイルを実現させませんか?