千葉グルメを味わう

佐倉市のご当地グルメ
「佐倉丼」をおうちで作ろう!

ボリューミーで栄養たっぷり!家族みんなのスタミナ食にもおすすめ

2012年4月、千葉県は佐倉市で開催された「佐倉城級グルメ」において、多数の応募の中から見事に優勝を勝ち取った佐倉市の新しい顔「佐倉丼(さくらどん)」をご存知でしょうか。

佐倉丼は佐倉市の新しいご当地グルメで、地元佐倉市の名物である佐倉豚と大和芋を使っているのが特徴です。

今回は佐倉市名物「佐倉丼」の作り方をご紹介します。

案外簡単に作れるので、ぜひおうちで試してみてください。

佐倉丼に使う材料(2人分)

  • 豚バラ肉…100g
  • 醤油…小さじ2
  • 砂糖…小さじ1
  • みりん…小さじ1
  • 酒…大さじ1
  • 大和芋…100g
  • 塩…1つまみ
  • 白こしょう…1g
  • ご飯…350g
  • ゆずの皮…少し
  • 刻み海苔…お好みで

佐倉丼の条件は、佐倉市で育てられた「佐倉豚」のバラ肉を使うことと、地物の大和芋を使うことです。稲作がさかんな佐倉産のお米まで使えば完璧。

とはいえ佐倉豚は希少な銘柄で、現在は生産者も少なく流通量が少ないのが現状です。そのため、佐倉市内のどこでも買えるわけではありません。おうちで佐倉丼を作る際には、ほかの銘柄の豚肉で代用するのが現実的でしょう。

大和芋は冬が旬ですが、年間を通して比較的手に入れやすいので、季節を問わずに作りやすいのが佐倉丼の魅力。佐倉市の大和芋は、多古町とならび千葉県屈指の生産量を誇っています。旬の時期には安く買いやすいので、たっぷりの大和芋を使いましょう。

おいしくスルスルっと食べられて栄養満点な佐倉丼は、ランチや夕食などにはもちろん、お子さんのおやつやちょっとした軽食にも最適です。育ちざかりのお子さんのがっつりとしたスタミナ食にもおすすめですよ。

佐倉丼の作り方

佐倉丼の作り方は簡単です。

丼に盛りつけたらあつあつご飯の上にすりおろした大和芋をかけ、甘辛く煮た豚バラ肉を乗せるだけ。最後に刻んだゆずの皮と海苔を飾って完成です。

豚肉はあまり煮込むと固くなってしまうので、全体に火が通ったら火からおろして構いません。鍋に残った汁は焦げないように注意しながら煮詰めて、丼にかけるたれとして使いましょう。

豚肉を調理する際は、最初に酒とみりんを鍋に入れて加熱しアルコールを飛ばします。次に砂糖を溶かし肉を加えます。

バラ肉同士がくっついた状態で鍋に入れるとそのまま固まりとなって食感が悪くなるので、鍋に入れる際はバラ肉を一枚一枚ほぐすのがポイント。

肉に火が通ったら醤油で香りづけと味つけをしましょう。

お好みで刻んだ生姜などを入れて一緒に煮てもいいでしょう。せっかくおうちで作るのですから、お好みの味でアレンジしてくださいね。

大和芋はおろし金ですりおろします。

おろした大和芋を和風出汁で割って使ってもいいですが、せっかくなので大和芋そのままの味を楽しみたいところ。

おろした大和芋に1つまみの塩を加えてよく混ぜると、芋本来の味を存分に楽しめます。

おろしてから時間がたつと、酸化して変色する可能性があります。大和芋は食べる直前におろすようにしましょう。あるいはほんの少しのレモン汁や米酢などを入れてよく混ぜると、酸化による変色を防げます。

ゆずの皮は必須ではありませんが、ゆずのさわやかな香りは佐倉丼によく合います。丼にご飯と豚肉、大和芋を盛りつけてゆずの皮と刻み海苔を飾ったら、最後に白こしょうをたっぷりかけていただきましょう。

ゆずこしょうをたっぷり使ってもおいしいですよ。

佐倉丼のいま

2012年に佐倉城級グルメにて産声をあげた佐倉丼ですが、残念ながら現在では佐倉丼を提供するお店が減少傾向にあり、なかなかお目にかかれない幻のグルメになりつつあります。とはいえ、ご当地グルメとしてその存在感はまだまだ健在。

また、佐倉丼は栄養面も優れており、カリウムやビオチン、アミラーゼのほか豊富な食物繊維を含む大和芋は、消化を助ける働きや整腸効果に期待できます。さらに豚肉の良質なたんぱく質やビタミンB群と合わせることでヘルシーなのに栄養たっぷりな食事に。疲労回復効果にも期待できます。

生の大和芋は食物繊維のほか水分も豊富に含んでおりボリューミー。育ちざかり働きざかりのご家族のスタミナ食にぴったりです。

大和芋はすりおろすだけでなく、千切りにしてシャキシャキの食感を楽しむのもいいですね。

まとめ

提供する飲食店が減少傾向にある佐倉丼ですが、佐倉市のソウルフードとしていまだ根強い人気を誇っています。お祭りなどイベントで食べられる機会があるかもしれませんが、せっかくならおうちでも手軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。

おうちで佐倉丼を作る際は、佐倉産の米、豚肉、大和芋を使うのが理想ですが、どうしても手に入らない場合はそれ以外の材料を使って作ってもいいでしょう。佐倉丼を足掛かりとして、我が家特製のオリジナル丼作りを楽しんでみるのも楽しいですね。

幻の佐倉市グルメをぜひお試しください。

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