お家で遊ぼう!
子どもが針と糸の手仕事に興味を持ったら、ステキな作品作りの手助けをしてあげたいですね。
ヨーヨーキルトはかわいいお花のような形が特徴で、少し難しそうに見えますが、ごく簡単な縫い方のみで作業を進めることができます。丁寧な作業に慣れていなくてもあまり出来栄えには影響しないので、裁縫の初心者にもおすすめですよ。
今回はヨーヨーキルトでコースターを作る方法をご紹介します。
ヨーヨーキルトってどんなもの?
ヨーヨーキルトは、小さな布を継ぎ合わせていくパッチワークキルトの一種です。
一般的なキルトは、表裏の布の間に綿をはさんで厚みを持たせています。ですが、ヨーヨーキルトの場合は1枚の布で表裏の両面を作り、ギャザーを寄せることで厚みが出るため、綿を使用しません。
その分手順が簡単なこと、中央によせたギャザーが花びらにも似て見た目にかわいらしいことがヨーヨーキルトの魅力です。また、丸い形は紐で回転させて遊ぶヨーヨーにも似ているため、この名称で呼ばれています。
1つ1つのヨーヨーキルトをつなぎ合わせていくことで、小物から大きな作品まで自在に作れます。
ヨーヨーキルトでコースターを作ろう─材料と道具─
ヨーヨーキルトでコースターを作るには、以下の材料と道具を準備します。
ハギレは余り布や着なくなった洋服など家に眠っているものでよいのですが、厚みがありすぎるものはギャザーがよせにくく扱いにくいので避けましょう。
色柄を組み合わせてみて相性のいい布を2、3種類用意します。大きな柄は見えなくなってしまうため、柄を生かしたい場合は小さめのものがおすすめです。
厚紙やコンパスはハギレを円形にカットするために使います。コンパスがなければ、直径7cm前後のコップや筒などを利用すれば大丈夫です。
ヨーヨーキルトのコースターの作り方
それでは、ヨーヨーキルトのコースターの作り方を見ていきましょう。今回は9個のヨーヨーキルトで正方形にします。
ヨーヨーキルト作り
まずは1つ1つのヨーヨーキルトを作ります。準備として、厚紙を2種類の円形に切っておきましょう。
大きさはそれぞれ直径7cmと直径6cmです。好みでサイズを変更してもかまいません。その場合、2種類の円の直径に1cmの差を持たせると、0.5mmの縫い代が確保できます。
①ハギレを円形にカットする
ハギレの裏面に厚紙を置いて、チャコペンシルで周囲をなぞるように印を入れます。直径7cmの円が描けたら、端が均等になるように直径6cmの厚紙を置いて円を描きましょう。外側の印に沿って、布をカットします。
②ハギレの端を縫っていく
針に糸を通して片方の端を玉結びにしておきます。
カットしたハギレの端を内側の円に沿って裏に折り、針を入れましょう。針を入れる位置は折り目から0.1~0.2mm程度のところです。
ハギレの端を折りたたみながら、表、裏と交互に針を刺して、なみ縫いをしていきます。縫い目は0.5~0.7mmとやや大きめにして進めます。縫い代が波打っても、後で内側に隠れてしまうので大丈夫です。
円の端を一周ぐるりと縫っていきましょう。
③ヨーヨーの形に整える
元の玉結びのところまで縫えたら、糸をゆっくり引っ張って布を縮めます。円の形を整えながら、あいだの糸が見えないようにしましょう。
キレイな円形ができたら、針を中央に刺して反対側に糸を出します。糸が出たところで玉止めをし、再び逆側に糸を出して見えないようにカットします。
ヨーヨーキルトが1つできあがりました!
縫い目を細かくするとギャザーの数が増えすぎて逆に布が中心に集まりにくくなり、穴が大きくなってしまいます。大きめの縫い目を意識してくださいね。
コースター作り
同様の手順でヨーヨーキルトを9つ作れたら、今度はこれをつなげていきましょう。複数の色柄を使う場合は、どんな配置にするのか一旦並べておくのがおすすめです。
まずは2つのヨーヨーキルトを、つなぎます。針はギャザー中央の穴から入れて玉結びが内側になるようにします。ヨーヨーキルトを2つ並べて、端の部分を3、4mm縫いましょう。
ここの縫い目は小さめにし、コの字で縫えば糸が見えません。片方のヨーヨーキルトを一針すくったら、次にもう片方を一針、というふうに交互に進めていきます。縫えたら針をヨーヨーキルトの中心近くに出して玉止めをします。もう一度内側から外側に針を通して、玉止めをギャザーのなかに隠すようにしましょう。
同じように、9個のヨーヨーキルトの隣り合っている部分を縫い合わせていきます。9個のヨーヨーキルトがすべてつながったら完成です!
裁縫に慣れている人なら、1カ所ずつ玉止めにするのではなく、全部縫い終えるまで糸を切らずに進める方法でもかまいません。糸を切らずに次の位置に進める場合は、ヨーヨーキルトの内側に糸をくぐらせるようにし、引っ張りすぎないように気を付けましょう。
ヨーヨーキルトをつなげて自由な形にアレンジ!
ヨーヨーキルトはつなげ方や数を変えて、さまざまな形や大きさにアレンジできます。今回はきっちりとした正方形に作るコースターを紹介しましたが、1つのヨーヨーキルトを取り巻くような構成にし、お花の形にするのもおすすめです。
また、ハギレが多くあればあるほど、大きな作品も作れますよ。ヨーヨーキルトの数を増やして、コースターより一回り大きい鍋敷きにしてもいいですね。更に大きなサイズの長方形を作りカフェカーテンとして窓辺に吊るすと、まるでお花畑のように華やかです。
もし子どもの集中力が続かずたくさん作るのが難しいようなら、3個程度をつなぎ、服や髪留め、バッグなどの飾りとして取り付けてもよいでしょう。
まとめ
ヨーヨーキルト作りは、簡単な手縫いの基礎さえ知っていれば、裁縫の経験の浅い子どもでもチャレンジできます。縫い方は単純でも、1枚の布がギャザーで立体的な形に変化し、柔らかな表情とかわいらしさが生まれます。
針やハサミの扱いには注意する必要がありますが、自分の手のなかで作業が形になっていくのを見ると、大きな喜びを感じられるのではないでしょうか。形や数次第で、アレンジ方法も無限です!楽しい作品作りにぜひ子どもを誘ってみてはいかがでしょうか。