戸建てで楽しむ趣味ライフ
子どもが手軽にチャレンジできるDIYとして、丸くてかわいらしい和紙製ランプシェードを作ってみませんか?紙できれいな球を形作るのは一見難しそうに思えますが、風船の力を借りれば誰でも簡単にできますよ。
今回は、風船と和紙を利用したランプシェードの作り方をご紹介します。
ライトの光を優しい灯りに変える和紙
柔らかく加工しやすい紙は、家庭でのランプシェード作りにちょうどよい素材です。とくに和紙は、細長い繊維が絡み合った状態になっています。
ノートやコピー用紙などの洋紙が、短い繊維を固めてムラのない均一的な表面になっているのに対し、和紙は繊維の間に適度なすき間があるのが特徴です。
光を通しながらもほんのりと優しい表情に変えてくれ、和紙ならではの独特の風情が楽しめます。
ランプシェード作りに準備するもの
ランプシェード作りには以下のようなものを準備します。
光源として小さめのライトを用いますが、安全に使用できるよう発熱の少ないLEDがおすすめです。100均でも、タッチライトや電球型など手頃な電池式ライトが入手できます。今回は直径8.5cmのタッチライトを使っています。
ランプシェードの素材となる紙は、もちろん本格的な和紙ならなおよいのですが、身近にあるものや100均で買えるものでもOKです。
ベースに白っぽい紙、柄や彩りとして色付きの紙を用意しましょう。サンプルでは書道用半紙とお花紙を使用しています。障子紙や和紙のラッピングペーパーなどを利用してもよいですね。
ほかには、ボンドを水で溶く容器が必要です。空いた牛乳パックなどでかまいません。紙を一時的に入れておく容器もあれば、散らからずに作業しやすいでしょう。
和紙製ランプシェードの作り方
それではランプシェードの作り方を順番にご説明していきましょう。
①風船の用意をする
まずは作りたいランプシェードの大きさになるまで、風船をふくらませます。かぶせるライトのサイズも考えたうえで、大きさを決めましょう。上の画像では高さ18cmまでふくらませています。
ライトにかぶせる位置にマジックで印を入れておくと作業の目安になります。油性マジックの種類によっては風船が割れることがあるので、アルコール系のものやバルーン専用のものを用いると安心です。タッチライトとちょうど同じくらいのサイズであるガムテープの芯を利用して、円を描きました。
ガムテープの芯は、そのまま作業時の支えとして使用します。輪にはめこむと、風船が転がりません。
②和紙の準備をする
ランプシェード本体になる半紙を手で適当な大きさにちぎっていきます。繊維の特徴を生かし、ちぎったところを毛羽立たせておくのがポイントです。元々の半紙の端である直線部分は残さないようにしましょう。
紙をビリビリちぎっていく作業は子どもにとっては楽しいかもしれませんね。ただあまり小さくしすぎると、ちぎる作業もあとの作業も大変です。高さ18cmの風船に対し、半紙5枚ほどをちぎっておきました。
次に色柄の部分となるお花紙を準備します。数回折りたたんだあと、鉛筆で模様にしたい形を描いて、ハサミでカット。
ここではそれぞれ好きな色や形を自由に選び、創作の時間を楽しみましょう。子どもならではの発想で、すてきな芸術作品が生まれるかもしれませんね!
サンプルでは黄色と青色のお花紙を使って葉っぱの形にしました。青色をやや小さいサイズにしています。
③風船に紙を貼り付けていく
さて、いよいよランプシェードの形を作っていきます。紙を貼り付けるためには、木工用ボンドを同量の水で薄めたものを使用します。
風船の表面に筆でボンドを塗り、半紙をのせたら、もう一度ボンドをなじませるように上から塗り付けましょう。
ちぎった半紙の端を重ねつつ、風船にぐるりと半紙を貼っていきます。マジックで印を入れておいたところから下は、紙を貼らずに開けておいてくださいね。
ベースの半紙の上に色柄のお花紙を貼り付けます。青色のお花紙の上に重ねて黄色を貼りました。
色付きの紙が貼れたら、もう一回ベースの半紙を貼っていきます。ベースの紙・色柄の紙・ベースの紙と、サンドイッチ状態にするわけですね。
貼り終えたら、そのまま乾燥させます。十分に乾燥するまでは1~2日、季節や紙の厚みによってはもう少しかかるかもしれません。紙の表面を触ってみて、ポンポンと乾いた音がすれば大丈夫です。
④乾燥後の仕上げ
和紙が乾燥したら、竹串やハサミなどで風船を割ります。
割れた風船は縮みますが、和紙はしっかりと丸い形を保ったまま!
風船に入れておいたマジックの印が紙に移っています。この線に沿って底の部分を切り取ったら完成です。
タッチライトにランプシェードをかぶせ、灯りをともしたところです。
和紙製ランプシェードのアレンジアイデア
ランプシェードのデザインは自由なアイデアを生かして工夫できます。サンプルではお花紙を葉っぱの形にカットしましたが、多角形や円形などシンプルな図形を並べるだけでもオシャレです。
また、ベースの紙と同様に、手でちぎって重ねても思いがけない色や陰影の効果が生まれます。子どもがまだハサミを十分に使いこなせない場合は、できる範囲の方法で試してみてくださいね。
あるいは、色付きの和紙以外に、タコ糸をぐるりと巻き付けても和の雰囲気に似合います。上の画像では花びらの形に切ったお花紙とタコ糸で飾ってみました。
そのほか、季節の花や葉をあらかじめ押し花にしておき、和紙のあいだに散りばめてもすてきですね。
まとめ
きれいに整った球形のランプシェードは、子どもの身近にある風船を型にすることで手軽に作れます。基本的な材料は子どもにも扱いやすい紙なので、手でちぎったりハサミでカットしたり、薄めたボンドで貼り付けたりと、どの作業も難しくありません。
ベースの和紙をキャンバスに、デザインを自由に決めていくのも楽しいですよ。手でちぎった部分の毛羽立ちや貼り付けたときにできたシワも、結果的には味わいに!多少の失敗は気にしなくても風情のあるランプシェードが完成します。
和紙を通した灯りはとても柔らか。親子で見つめていると、日頃の慌ただしさをひととき忘れさせてくれるかもしれませんね。