お家で遊ぼう!
移動ポケットを一つ準備しておけば、子どもが着る洋服にポケットがなくても、ティッシュやハンカチを持たせることができます。子どもが外出先でも自分でティッシュを取り出して使えるように、かわいい移動ポケットを手作りしてあげませんか?
すべて直線縫いだけで完成するので、とても簡単。普段裁縫をしない方でも手軽に取り組めますよ。今回は、身近な100均で手に入るカットクロスを使う作り方をご紹介します。
小さな子どもたちの生活に移動ポケットが活躍!
移動ポケットとは、文字通り服から服へと移動できるポケットのこと。小さなポケットにクリップが付いていて、スカートやズボンのウェストなどに手早く挟める作りになっています。
成長するにしたがって集団生活が始まり、自宅外で過ごす時間が長くなる子どもたち。必要に応じてハンカチやティッシュを使う習慣を付けておきたいものですが、洋服によっては十分な容量のあるポケットが付属していないこともあります。
そんな悩みを解決するのが移動ポケット。遊んでいる最中に汚れたり手を洗ったりしても、手軽にティッシュやハンカチを取り出せます。
それにお気に入りの柄の布で作ってあげれば、シンプルな服も子ども好みのスタイルに変えられて、喜んでもらえるかもしれませんね!
移動ポケット作りに必要な材料と道具
移動ポケット作りには、以下のような材料と道具を準備します。
今回ご紹介する作り方では、100均でも購入しやすいカットクロスを2枚使います。カットクロスは30×35cm程度のサイズであればOKです。薄すぎず、伸縮性の少ない生地を選びましょう。
ティッシュが入る本体部分とフタに、別の柄の布を組み合わせて仕上げます。片方の布をシンプルな色柄にすると合わせやすいでしょう。
移動ポケット用のバンドクリップは手芸店や通販で購入することができますが、大きな店舗であれば100均でも取り扱いがあるようです。
移動ポケットの縫う箇所はそれほど多くないので、ミシンがない場合は手縫いでも大丈夫。要所でチャコペンシルや仮止めクリップ、アイロンなどを使うのがキレイに仕上げるコツです。
移動ポケット作りの手順
移動ポケットの構造は上の写真のようになっています。本体の真ん中がティッシュの取り出し口。フタの付け根のところもポケットになっているので、ハンカチも入れられます。
フタを閉めたときのサイズは、郵便ハガキより少し小さい横13cm×縦10cmです。では、作り方をご紹介します。
①布をカットする
まずは布を裁ちバサミで切っていきます。今回のサンプルでは、本体部分に赤白のストライプ生地(A)を、フタに花柄生地(B)を使用します。
このサイズには縫い代も含みます。縫い代はティッシュの取り出し口のみ1.5cm、ほかはすべて1cmです。
②ベルトとティッシュ取り出し口を縫う
先にベルトを縫っておきましょう。縦4cmを両側から布の裏に向けて1cmずつ折り、さらに半分に折ってアイロンをかけ、1cm幅のベルト状にします。折り目が向き合った側の端にミシンをかけましょう。ベルトは本体と同じ布で縫うこともできますが、市販の綾テープなどを利用してもかまいません。
次に、ティッシュの取り出し口を整えておきます。2枚の(A)の布を端から7mm、8mm(合計1.5cmの縫い代)の位置で裏に向けて三つ折りにし、ミシンをかけます。
後で布を折る位置がわかりやすいように、取り出し口から5cmの位置で折ってアイロンをかけておきましょう。
③本体とフタを縫い合わせる
先に、(B)裏の4つの辺に端から1cmの位置で、チャコペンシルで印を付けておきましょう。
本体とフタを(A)(B)(A)の順になるように縫い合わせていきます。先ほど縫った(A)の取り出し口が両端となる配置です。
もし(A)(B)ともに上下のある柄を使う場合は、すべて向きを揃えるようにしてくださいね。写真の花柄は少しわかりにくいですが、葉が上を向いているので、右が上です。
(A)と(B)を中表にして、それぞれ縫い合わせていきます。
(A)(B)(A)の布がつながったら、2ヶ所の縫い代をどちらも布の柄の上に向くように倒し、アイロンをかけておきます。片方の縫い代は(B)に、もう片方の縫い代は(A)に倒れている状態です。
④ベルトを本体に取り付ける
本体をポケット状にする前に、ベルトを取り付けます。ベルトを取り付ける位置は、縫い目から1cmほど離れたところ。裏を見て縫い代が(A)に倒れている方の布に縫い付けます。
縫うのは両端からそれぞれ5mmと3cmの位置。返し縫いをしっかりとしておきましょう。
⑤ポケット状に縫う
ここまできたら後もう少し!布を折りたたんで両端を縫うだけです。
ベルトの付いている側の(A)の布は、端から5cmのところで裏が見えるように折り返します(★)。
逆側の、ベルトが付いていない(A)の布は、まず(B)との縫い目のところから裏が見えるように折ります(◆)。
更に端から5cmのところで表が見えるように折り返しましょう(▲)。
両端の折り目(★と◆)が合うように、半分のところから折ります。
内側でこんなふうにティッシュの取り出し口が向き合っていればOKです。
(B)に入れておいたチャコペンシルの印に合わせ、折った布の両端から1cmのところで(写真の線の部分)、それぞれミシンをかけましょう。
⑥布をひっくり返して、クリップを取り付ける
★と◆を合わせた部分は開いているので、そこから布が表になるようひっくり返していきます。角の部分は、縫い目のところでしっかり折り目を付けておいてからひっくり返すのがポイントです。マチ針や目打ちを使って、布の角をキレイに引っ張り出しましょう。
取り出し口の片方がまだ裏になっているので、ここもひっくり返し、形を整えてから仕上げのアイロンをかけます。
ベルトに2個のバンドクリップを取り付けたら、完成です!
まとめ
今回は、移動ポケットの本体とフタに別の布を使う作り方をご紹介しました。布を縫ってつなぎ合わせていくので、カットクロスのほか、似たサイズのバンダナや家に眠っているハギレなどを利用することもできます。
布の組み合わせ次第でおしゃれな移動ポケットに仕上げられるので、ぜひ子どもの好みやママパパのセンスを生かしてください。ママやパパの手で縫い上げた移動ポケットは、子どもの新生活のお守りにもなってくれるかもしれませんね!