お家で遊ぼう!
大福にフルーツを丸ごと包み込んだフルーツ大福。
フルーツ大福の人気が高まりつつある昨今、自分への特別なご褒美としてはもちろん、ギフトとして贈られることも珍しくなくなってきました。和菓子の老舗も、フルーツ大福の新しいラインナップの開発に余念がありません。
丸ごとフルーツ大福の特徴は何といっても、フルーツを丸ごと包んだダイナミックさです。
インパクトがありますし、大福生地のもちっとした食感と餡の甘さ、そしてフルーツの酸味が三位一体となり、何ともいえずお口の中が幸せになります。
一見すると意外な組み合わせですが、食べてみると意外も意外、絶妙な味と香りが何ともいえないのがフルーツ大福の魅力。
今回は、そんな丸ごとフルーツ大福を自宅で簡単に作れちゃうレシピをご紹介します。
フルーツ大福の材料
フルーツはお好みのものを使って構いません。いちごやキウイフルーツは、熟したものよりも固くて酸味が強い方が合います。また、マンゴーやスイカなど糖度が高いフルーツや水分が多いものは大福にあまり向いていません。
餡は一般的に白餡が多いようです。大福生地が白いので、白餡の方が見た目に美しい仕上がりにしやすいのがメリットです。とはいえ今回はおうちで作るフルーツ大福ですから、粒餡でもこし餡でもお好みのもので構いません。今回は粒餡を使用しました。
丸ごとフルーツ大福の作り方
それでは実際に丸ごとフルーツ大福を作っていきましょう。
作業工程は意外とシンプルです。ぜひお子さんとご一緒に、大福作りをお楽しみください!
フルーツの下処理をする
いちごを洗って水気を拭き取ったら、すべてのヘタを取り除きます。ヘタを取り除くには専用のヘタ取り器があると便利です。なければ包丁などで切り落としても構いません。
キウイフルーツは皮を剥くだけです。できるだけ左右対称の美しい形になるよう意識しながら皮をむくと、見た目のいい仕上がりになります。
みかんは皮をむいたら、中果皮(中の白い繊維状のもの)をていねいに取り除きましょう。骨抜きなどでていねいに取り除くのがおすすめです。
薄皮が気になる場合は、重曹を溶かしたお湯で1分ほど茹でると、薄皮ごときれいに除去できます。大福にする際はしっかり水気を拭き取りましょう。
フルーツは基本的に、難しい下処理などは必要ありません。皮を剥いたり種を取り除いたりなど、丸ごと食べられる状態にするだけです。洗浄後の水気はしっかり拭き取っておきましょう。
生地を作る
ボウルなどに(A)を入れて混ぜます。全体が均等に水に溶けたら、ラップを軽くかぶせて、600wに設定した電子レンジで1分20秒加熱します。
生地を電子レンジで温めている間に、バットに片栗粉を広げておきましょう。温めた生地を切り分けたり伸ばしたりする際に必要になります。
加熱した生地は、すでにもちもちとした状態になっています。熱いので火傷に注意しながら、片栗粉を広げたバットへ移しましょう。
生地全体に片栗粉をまぶしたら、適当なサイズに切り分けます。生地は伸びがいいので、イメージよりも少なめの量で大丈夫です。
餡とフルーツを生地で包む
生地を切り分けたら餡を塗り、中央にフルーツを置いて包み込みます。生地が破けないよう、優しく作業しましょう。
生地が冷えてくると伸びが悪くなり破けやすくなるので、温かいうちに作業するのがポイントです。
餡とフルーツを包む作業は、もっとも個性が出る工程です。ぜひお子さんとご一緒にお楽しみください。
大福を切り分ける
餡とフルーツを包んだ大福にそのまま豪快にかぶりついてもいいですが、半分にカットすると見栄えがし食べやすくなります。不思議と半分にカットした方がおいしく感じるので、包んだ後は半分カットがおすすめです。
各大福をカットしてお皿に盛りつけたら完成!
子どもと一緒に作っても、作業に要した時間はほんの20分程度。多少不格好でも、それも個性として楽しんじゃいましょう。
難しい作業もなくお手軽に作れるので、自分へのちょっとしたご褒美のほか、お子さんの食育にもおすすめです。
丸ごとフルーツ大福に合うフルーツ
フルーツにはさまざまな種類がありますが、大福に合うのは酸味が強めで水分が多すぎないものです。
たとえばいちごなどが典型的ですが、今回ご紹介したキウイフルーツやみかんのほか、シャインマスカットなどの種なしブドウやいちじく、柿、桃などがあげられます。
いちじくや柿、桃も、熟する前のやや未熟な状態が大福によく合います。
丸ごと包むのは難しいですが、意外とパイナップルも大福によく合うので、カットしたものを包んでみてもいいですね。
お好みのフルーツとお好みの餡で、ご自分だけのフルーツ大福をお楽しみください!