お家で遊ぼう!
タルト・フランベという料理をご存知でしょうか?
タルト・フランベは別名「アルザス風ピザ」ともいわれており、フランスのアルザス地方の郷土料理です。
一見するとピザとよく似ているのですが、ピザとの違いは「生地を発酵させない」ことと、ピザソースではなくフロマージュブランというチーズを用いること。生地はピザ生地のようにもっちりした食感ではなく、パリパリしているのが特徴です。
今回は、フランスの現地で大人気のタルト・フランベを、日本で作りやすくアレンジしたレシピをご紹介します。
子どもと一緒に楽しめるタルト・フランベ作り
タルト・フランベはもともと、薪窯の温度を確かめるために余ったパンを薄く伸ばして焼いたのが始まりといわれています。「フランベ」はフランス語で「炎」という意味。そういえば、フライパンにアルコール度数の高い酒を入れて火をつけるのも「フランベ」といいますよね。
タルト・フランベは訳すと「炎のタルト」という意味になります。
今回ご紹介するのは、ご家庭でも作れるようピザ窯でなくオーブンで焼きあげることを想定したタルト・フランベのレシピです。
もっともオーソドックスな本場のタルト・フランベは、具材にベーコンと玉ねぎを使います。フロマージュブランを塗ってたっぷりの玉ねぎを乗せた生地は、クリーミーなのにさっぱりしていておやつにぴったり。
とはいえ、せっかく作るなら好きな具材で自由にアレンジしたいですよね。タルト・フランベは、お好きな具材やトッピングを用いてももちろんおいしく仕上がります。
トマトやピーマン、マッシュルーム、チーズにはちみつ、ハーブやスパイスなど、子どもと一緒に相談しながら実験感覚で作るのも楽しいですよ。
また、日本ではフロマージュブランが手に入りにくいため、水切りヨーグルトで代用します。フロマージュブランはさっぱりとした非熟成チーズで、ヨーグルトの風味によく似ているんですよ。
今回はタルト・フランベのベースとなる基本的な生地の作り方をご紹介します。具材やトッピングはご自由にアレンジしてくださいね。
タルト・フランベ作りに必要な材料(2~3人分)
ヨーグルトはあらかじめキッチンペーパーを敷いたザルなどに上げて、水を切っておいてください。使用する野菜などもあらかじめカットしたりスライスしたりして準備しておきましょう。
タルト・フランベの作り方
具材の準備ができたら、生地を作っていきます。ピザのように発酵時間がいらないので、思い立ったらすぐに作れてすぐに食べられるのがタルト・フランベのいいところです。
生地の材料を混ぜる
材料の(A)をすべてボウルに入れて混ぜます。最初に粉をボウルに入れ、水とオリーブオイルを少しずつ足しながらかき回していくと均等に混ざりやすいですよ。
生地をこねる
水が全体に回ったらひとまとめにし、手でこねていきます。子どもと一緒にこね作業を楽しみましょう。物珍しい作業と手触りに、お子さんもきっと喜んでくれますよ。
生地を休ませる
生地をよくこねたらボウルに戻し、ラップをして休ませましょう。生地を直接ラップで包んでも構いません。
生地を休ませる時間を「ベンチタイム」といいます。こねたばかりの生地はグルテンが活発で、伸ばしてもすぐに縮んでしまいます。ですからベンチタイムを挟んでグルテンを落ち着かせ、生地を伸ばしやすくする必要があるのです。
生地を伸ばす
15~30分ほど生地を休ませたら、いよいよ伸ばしていきます。麺棒を使って伸ばしましょう。形は自由でいいですが、タルト・フランベは四角く伸ばすのが一般的です。もちろんピザのように円形に伸ばしたものもあります。ご自由な形で試してみてください。
具材を乗せる
伸ばした生地に水切りヨーグルトを塗り、お好みの具材を乗せていきましょう。子どもがもっとももりあがる工程ですので、ぜひお子さんの好きな具材を用意してあげてくださいね。
具材を乗せたら、2g程度の塩、お好みで1g程度のブラックペッパーと1g程度のナツメグを振りましょう。
照り焼きチキンの場合は、最後にマヨネーズをかけてもおいしいですよ。
焼く
250℃に予熱したオーブンで10~15分程度焼いたら完成!
焼き上がりの目安は、生地全体が茶色っぽく色づくくらいです。ピザカッターやナイフなどで切り分けていただきましょう。
まとめ
発酵時間なしで、思い立ったらすぐに作れるのがタルト・フランベの魅力です。失敗もしにくいので、生地をこねる作業やトッピングを気楽に子どもと楽しめるのもうれしいところ。
ピザを食べたいけど、ピザを作るほどの時間をかけられないという場合は、タルト・フランベに挑戦してみてはいかがでしょうか。焼き時間を除いて20分もあれば作れちゃいます。ぜひお試しください!