お家で遊ぼう!

子どもと一緒に
簡単・自家製バター作りを楽しもう!

家庭で簡単に作れてアレンジもできる新鮮バター!

日本で乳製品生産の酪農が始まったのは江戸時代のことといわれており、実はその発祥の地が千葉県であることをご存知でしょうか?

当時、徳川吉宗が白牛を導入し、現在の南房総市で飼育したのが最初といわれています。こうした背景があるためか、千葉県では乳製品の生産がさかんで、生乳の生産量はおよそ21万トンと全国トップクラス。昭和38年(1963年)には嶺岡の地(南房総市丸山)が、日本の酪農が始まった「日本酪農発祥の地」として千葉県史跡に指定されました。

さて、人気のある乳製品といわれて「バター」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

実はバターって、生乳を使っておうちで簡単に手作りできるんです。作り方はとても簡単。生乳を空のペットボトルに入れて振るだけ!

「本当にそれだけでバターが作れるの?」と、疑問に思う方もいるでしょう。

今回は「自家製バターの作り方」をご紹介します。小さなお子さんとご一緒に楽しめる作業なので、ぜひ最後までご覧ください。

自家製バター作りに必要なもの

自家製バター作りに使うのは生乳だけです。生乳とは生クリームのことで、今回は200ml使います。

実はバターはどんな生乳でも作れるわけでなく、動物性乳脂肪分を40%以上含んでいる生乳を選ぶ必要があります。植物由来のクリームでは作れないので注意。購入時はパッケージの裏をよく確認して、間違って買わないようご注意くださいね。

また、乳脂肪分が40%以下のものでバターを作れないわけではありませんが、とても時間がかかり大変です。乳脂肪分40%以上のものが作りやすいのでおすすめ。

さて、生乳を振るために、今回はペットボトルを使います。ペットボトルは中身をしっかりとすすいで乾かし、清潔なものを用意しましょう。洗った卵の殻などを入れてシャカシャカ振ってすすぐと、ペットボトルの中の汚れがきれいにとれますよ。

自家製バターの作り方

今回使うのは写真の通り、200mlの生乳と350ml容量のペットボトルです。ペットボトルは、使用する生乳の量よりも余裕のあるサイズを選ぶのがポイント。

それではさっそく自家製バターを作っていきましょう。

生乳をペットボトルに移す

洗って乾かしたペットボトルに生乳を移します。

振る

次に、生乳が入ったペットボトルをとにかく振ります。3~5分ほど一生懸命振りましょう!

このときの注意ポイントが、手の体温で生乳が温かくなってしまうと、バターになりにくくなることです。生乳とペットボトルをあらかじめ冷蔵庫でしっかり冷やしておくだけでなく、必要に応じて冷やしたタオルをペットボトルに巻いて振るなど、生乳が温まらないように工夫しましょう。

容器からバターを取り出す

振り続けていると、次第に液状だった生乳が固形化していくのがわかるはずです。それでも止めずに振り続けていると、突然「パシャッ!」と、サラサラの液体が固体から分離します。これで自家製バター作りはほぼ完成です。

分離した液体は「ホエー」といって、ヨーグルトの表面に浮かんでいるあの液体と同様、栄養たっぷりです。そのまま飲んだり料理に用いたりするなどしてムダなく使い切りましょう。乳酸菌たっぷりのホエーには、お肉を柔らかくしっとりさせる効果もあります。調理前のお肉を浸けるのにもおすすめです。

成型する

生乳が入っていたパックを洗って乾かせば、バターを成型するのに便利です。作ったバターをパックに詰め込んで冷蔵庫で冷やせば、きれいに成型できます。バターが冷えたらハサミでパックを切って取り出し、バター用の保存容器などに移してください。

成形は必須の工程ではありませんが、見た目がきれいな方が気分も高まるのでおすすめです。

なお、有塩バターにしたい場合は、成型する前に塩をバターに加え、スパチュラなどで練り混ぜましょう。十分に練ってから成型すれば有塩バターの完成です。市販の有塩バターの塩分量は、1.5~2%程度が主流です。塩分量の参考にしてください。

自家製バターをアレンジしよう

自家製バターは、自分の好みでアレンジできるのが魅力です。お好みで塩を加えてもいいですし、タイムやローズマリーなどのハーブを加えても、香り豊かなオリジナルバターが作れますよ。

トリュフソルトを使えばトリュフが香るバターになりますし、ブラックペッパーなどのスパイスを混ぜるのも魅力的。

自分好みの珍しいバターを作って、家族や友達と優雅なランチを楽しむのもいいですね。

まとめ

自家製バター作りのだいごみは、作りたての新鮮なバターが食べられるのはもちろん、ペットボトルを一生懸命振って楽しい時間を過ごせることです。お子さんとご一緒にバター作りを楽しめば、親子の楽しいコミュニケーションにもなるでしょう。生乳からバターを作る経験は、食育の観点からしてもお子さんのいい経験になるはずです。

今回は、自家製バターの作り方をご紹介しました。とても簡単にできるので、ぜひお試しください。

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