千葉グルメを味わう
全国有数の農林水産県である千葉県。
千葉県では多種多様な野菜を生産しており、出荷量も全国トップクラスです。
そんな千葉県が誇る名産野菜の中で、今回ピックアップするのは「キャベツ」。
自然豊かな千葉が生んだおいしいキャベツを使った、本格的な「ザワークラウト」の作り方をご紹介します!
ザワークラウトとは
ザワークラウトはキャベツを使った発酵食品の一種で、ドイツをはじめとしたヨーロッパの名物であり定番の付け合わせです。英語ではサワークラウト、フランス語ではシュークルートといい、日本語に訳すと「すっぱいキャベツ」になります。
その名の通り酸味のある味が特徴で、その独特な味は乳酸発酵によるものです。
キャベツにはもともと乳酸菌が含まれています。その乳酸菌を活性化させて保存性を高めたのがザワークラウトです。発酵食品ですので腐敗に強く保存性が高いことに併せ、乳酸菌による高い健康効果が注目されています。腸活にも効果的ですよ。
ザワークラウトは特にビタミンUやカルシウムが豊富で、もちろん食物繊維もたっぷり。乳酸発酵により栄養成分が増加しており、整腸効果による美肌や便秘の解消など、さまざまな美容・健康効果に期待できます。ヨーグルトなど動物性の乳酸菌よりも腸内に届きやすく吸収しやすいのもうれしいですね。
実はとても簡単に作れるので、ぜひおうちで試してみてください。
ザワークラウト作りに必要なもの
ザワークラウトの作り方
ザワークラウト作りに必要なのは、基本的にキャベツと塩だけです。
作業内容は、刻んだキャベツを塩漬けにして保存性を高め、乳酸発酵がうまくいくようお手伝いしてあげるだけ。
キャラウェイシードはミントのような爽やかな香りが特徴で、ザワークラウトによく合う風味です。キャラウェイシードを使わなくても構いませんし、お好みでクミンシードやディル、ブラックペッパーなど、別のハーブやスパイスに変更しても構いません。自由にアレンジして、ぜひご自分好みのザワークラウトを探してみてください。
①キャベツを下処理する
まずはキャベツを半分に割り、芯を取り除きます。このときに取り外した外側の葉は、後から使うので捨てずにとっておきましょう。
また、芯は固いですが食べられないことはありません。薄くスライスして一緒に塩漬けにすると、しんなりとした食感となりザワークラウトのアクセントになるので、ぜひムダなく使ってみてください。
②キャベツを千切りにする
キャベツを千切りにします。切り方には特に決まりがありませんので、お好みにカットしてください。細かい千切りにしたザワークラウトと、7~8mm程度の幅を持たせてカットしたザワークラウトでは食感が異なり印象がずいぶんと違います。いろいろな切り方を試してみましょう。
③塩を混ぜる
使う分のキャベツをすべて千切りにしたら、全体の重量を量りましょう。キャベツの重さに対し2%の塩を計量し、キャベツに混ぜ込みます。
キャラウェイシードを使う場合は、このときに塩と一緒に混ぜましょう。
手でキャベツを強く揉んだり押しつぶしたりするようにして混ぜるといい塩梅です。
④キャベツを漬ける
最初に外したキャベツの外側の葉をフタに使い、キャベツを塩漬けにします。漬け物石をキャベツに置き、常温で2~7日ほど置いておきましょう。1日に1回混ぜると、乳酸菌がうまく発酵しやすいです。
キャベツがしんなりと白っぽくなり、酸味を帯びたら完成!
あとはよく洗ったガラス瓶などに移し替え、冷蔵庫で保存してください。すぐに食べられますが、このままさらに1~2週間ほど落ち着かせるといっそう食べやすくなります。
なお、発酵中はガスが出るので、保存瓶のフタは緩めに閉め、たまにフタを開けてガス抜きをしましょう。
ザワークラウトはこんな料理におすすめ!
本場ドイツやヨーロッパでは、グリルしたソーセージの付け合わせとして定番のザワークラウト。ウィンナーやハムなどお肉の加工食品との相性が抜群ですが、マヨネーズとあえたたっぷりのザワークラウトをパンに挟んでサンドイッチにするのもおすすめ。
シンプルに、ザワークラウトとソーセージをパンにのせて食べても絶品です。もちろんそのまま食べてもおいしいですよ。
ザワークラウトは、キャベツの水分が抜けることでカサが減り食べやすくなります。キャベツを大量消費するのにうってつけですし、栄養たっぷりのキャベツを無理なくたくさん食べられるのもメリットです。
キャベツと塩を混ぜたらあとは置いておくだけという手軽さも魅力ですよね。
腸活によく美容・健康効果があり、さまざまな料理のアクセントとして使いやすいザワークラウトの魅力を一度知ってしまうと、これからの生活にきっと欠かせなくなりますよ。
ぜひお試しください!