千葉グルメを味わう
秋に旬を迎える「梨」は、千葉県の名物の一つです。
時期になると、千葉県内のスーパーや八百屋にたくさんの種類の梨が所狭しと並びますよね。この時期、いただきもので溢れかえった梨を持て余す方も多いのではないでしょうか。古くなって食感や風味が落ちた梨をどう消費しようか悩む方も多いはずです。
今回ご紹介するのは、余ってしまった梨や少し古くなった梨を劇的においしく変身させる魔法のスイーツ「梨のソルベ」のレシピです。手順はとても簡単なので、小さなお子さんと一緒に楽しみながら作れますよ。旬の梨を味わい尽くすお手軽な梨スイーツをぜひお試しください。
梨のソルベの材料
梨のソルベを作るのに必要なのは、梨と練乳、レモン果汁だけです。最後にミントを飾ると見た目が映えるので、お好みでご用意ください。
新鮮な梨でももちろんおいしいですが、古くなって味が落ちてしまった梨や、傷のある梨などでも十分おいしく作れるのがこのレシピの特徴です。ソルベにして冷凍すると日持ちするので、大量の梨を保存したい場合にもおすすめですよ。
ソルベに使用する梨の品種は問いません。千葉県は梨の栽培に適した気候と土壌のため、さまざまな品種が栽培され、流通しています。実は千葉県の梨の栽培の歴史は江戸時代にまで遡り、この250年余りで梨の栽培技術と品種改良がどんどん発展しました。千葉にはまさに梨のプロフェッショナルが集っており、千葉県の日本梨の収穫量、栽培面積、そして産出額はともに全国第1位です。
さらに梨の栽培が盛んな千葉県内では、梨の直売所が珍しくありません。もぎたての新鮮な梨を農家から直接買えるのは、千葉県民ならではの恩恵といえるでしょう。
梨は品種によって収穫時期が異なり、夏から秋にかけて多種多様な梨を楽しむことができます。ぜひいろいろな梨を使って、それぞれの個性を楽しんでみてください。
材料(3~4人分)
梨のソルベの作り方
それでは、いよいよ梨のソルベの作り方をご紹介します。使用する道具は包丁とまな板のほか、ボウル、バットもしくは保存容器、フォークもしくはマッシャー、そしてフードプロセッサー(ハンドミキサー)です。
①梨をカットする
梨をよく洗って水気を拭いたら、ヘタと種、芯を取り除きます。次に、梨をフードプロセッサーにかけるため1~2cm角程度の適当なサイズにカットします。皮がついたままカットしても構いませんが、あらかじめ皮をむいておいた方が美しい仕上がりになります。
きれいにカットする必要はありませんので、お子さんの初めての包丁練習にもおすすめです。
②材料をミックスする
フードプロセッサーにカットした梨と練乳、レモン果汁を入れてミックスします。材料をボウルに入れてハンドミキサーでミックスしても構いません。フードプロセッサーもハンドミキサーもない場合は、少し大変ですがすり鉢ですり潰して作ることも可能です。
レモン果汁は、梨が酸化して変色するのを防ぐために入れます。カットした梨を長時間放置しておくと、梨の表面が酸化して変色してしまいますので、梨をカットしたらできるだけ早くレモンとミックスしましょう。
レモンはフレッシュな果実を絞ってもよいですし、市販のレモン果汁を使用しても構いません。レモン果汁がない場合は、リンゴ酢などで代用することもできます。
③冷凍する
ミックスしたものをバットや保存容器などに移し、冷凍庫で冷凍させます。凍ってアイス状になったら再度ボウルに移し、フォークやマッシャーを使って細かく砕きます。完全に凍ると固くて砕くのが大変ですので、半冷凍状態で行うのがおすすめです。冷凍庫に入れてから1時間程度経過したら、状態をまめに確認してみてください。
全体的に固まりがなくなるくらい潰したら、再度バットもしくは保存容器に入れて凍らせます。この「砕いて凍らせる」の工程を3~4回ほど繰り返したら梨のソルベの完成です。
梨のソルベをアレンジして楽しもう
梨は品種によって酸味や甘さ、香りが異なります。甘さが控えめの梨ですとソルベにしたとき、やや物足りなさを感じます。それを補うのが練乳の役割です。
練乳と梨の相性は抜群で、つい食べ過ぎてしまうほど。ミントを飾れば、オシャレなカフェのスイーツのように優雅な気分で楽しめます。
梨のソルベはもちろんこのまま食べてもおいしいですが、いろいろとアレンジしやすいのも魅力です。メープルシロップやハチミツをたっぷりかけてもおいしいですし、もしバニラアイスやチョコミントアイスなどがあれば、横に添えるとまた違った味わいを楽しめます。梨のソルベはどんなアイスやスイーツとも合わせやすいので、お好みでいろいろなアレンジをお楽しみください。
グラスなどにコーンフレーク、チョコレートソース、生クリームなどとともに梨のソルベを入れて、パフェとして楽しむのもおすすめですよ。
千葉ならではの旬の味を、存分に堪能しましょう!