千葉のワーママに学ぶ！仕事と子育て

関まりこさん
（イベント企画・外見プロデュース）後編

ライター/松田慶子

小さな工夫の積み重ねが、仕事と子育ての両立をラクに

イベント企画・外見プロデュース事業の他、子育て団体『ニコ∞mama』共同代表として、活躍中の関まりこさん。育児と社会的な活動の両立のコツ、また千葉での子育てについてお話をうかがいました。

関まりこ（せきまりこ）さん

1978年生まれ。船橋市出身。高校卒業後にマリークヮントに入社。メイク実績は6300人以上。21歳で店長に。退職後はリクルート・ホットペッパー編集部、通販化粧品会社、アパレル企業で企画営業やダイレクトマーケティング、またスタイリングの経験を積む。仕事の傍らパーソナルカラーリストの資格を取得。2014年に長女を出産以降もJPCAパーソナルコーディネーター®に所属するなど勉強を続け、2017年に独立。子育て団体『ニコ∞mama』の共同代表も務める。
※本取材はオンラインにて実施いたしました

まず気になるのが、子育てと活動の両立について。どんな工夫や配慮をされているのでしょうか。

「頼りすぎないことがコツの1つだと思います。私の場合は近くに住む両親に娘を預かってもらうことがあるのですが、週1回までと決めています。負担が大きいと長続きしませんから。

また、週末の1日はパパと娘のデートの日にしてもらっています。主人も娘と出かけるのが好きなので、コロナ前は2人で映画館に行ったり、ゲームセンターで遊んだりと楽しそうです」

スマートフォンにアプリを入れ、どこにいても仕事ができる態勢も作ったともいいます。

さらに、幼稚園をあえて遠いところにしたとも。

「娘は午後3時半ごろに幼稚園から園バスで戻ってきます。近所の幼稚園だと帰宅は2時半ごろ。仕事をする上で、この1時間はとても大きい。いずれ起業や再就職を考えているママなら、園の教育方針に加えて園選びの着眼点にしてはいかがでしょうか」

こうした配慮や工夫の積み重ねが、両立には大切なようです。

ママのチャレンジ精神は、子どもの生きる力を育てる！

小さい子どもを育てているママの中には、趣味や仕事など自分のために時間を使うことに、後ろめたさを感じる人も多いようです。関さんももともと、子育てに専念したいと考えていたとか。後ろめたさをどう払拭したのでしょうか。

「私はまだ子どもが小さいので偉そうなことは言えませんが、多くの働くママを見ていて思うのは、ママの幸せと子どもの幸せを分けて考えないほうがいいのではないかということです」

自分が働くことで、家族がどうハッピーになるかを思い描いて行動すれば、家族にとってもママにとっても幸せな働き方ができるのではないかと話します。

「そもそも親が子どもを幸せにしようとがんばってしまうと、“こうしなきゃダメ”“こうあるべき”が多くなり、子どもがつらくなります。実は私自身、そういわれて育ったのでよく分かります」

では関さんは、ご自身の仕事とご家族の幸せを、どう描いているのでしょうか。

「当たり前ですが私が働くことで経済的なメリットがあります。そして子どもの生きる力も養いたいと思っています。

子どもは、いろいろな経験を重ねることで社会を生き抜く力がつくと考えています。それにはチャレンジする精神が土台になると思う。子どもは親を見ているもの。私自身がチャレンジを楽しんだり失敗を乗り越えたりする様子を見て、子どもにもそういう精神を身に着けていってほしいと思います」

横のつながりが大事。千葉ならきっと作れる

では関さんにとって、船橋を含めた千葉の魅力とは？

「船橋周辺に関していえば、まず起業しやすい土地だと思います。船橋商工会議所の『船橋ハッピー創業塾』ほか、起業について学べる場所が多くあります。また『ちば起業家大交流会』のような交流の場もたくさんあり、起業支援体制が充実しています」

気になる子育てのしやすさについても、「いい環境」と話します。

「少し足を伸ばせば自然が豊かだし、ママコミュニティの団体が多彩で、それぞれの活動が盛ん。働いているママも横のつながりを作りやすいと思いますよ」

ママたちは横のつながりをもってほしいと関さんは強調します。

「ほかの人の子育てを見て、“こういう考え方ができるんだ”“こういう育児があるんだ”とわかると、子育てが楽になるはずです。それに、視野が家庭から地域へと広がる。コロナ禍でマスク不足になったとき、『ニコ∞mama』のメンバーが率先してマスクを作り、お店や事業所に置かせてもらって、地域の人に喜んでもらいました」

地域が元気になることは、結果的に安心して育児を楽しめる環境につながるはずだともいいます。

「ですから、引き続き子育てイベントを開催し、ママがリフレッシュして自分らしく、そして楽しく子育てができる環境をつくっていきたい。事業面では、起業家ママと法人とつなぐ活動にも力を入れ、サポートを充実させていきます」

関さんは力強く、「ママたちのたくさんの笑顔の花を咲かせて、笑顔の輪を無限大に広げたい」と語ってくれました。

関連リンク

▼HAPPY∞HAPPY PROJECT公式ウェブサイト
https://hapipro88.com/

▼ニコ∞mama公式ウェブサイト
https://nikomama88.com/