千葉のワーママに学ぶ!仕事と子育て
津田沼在住の齋藤恵里さんは、2人の小学生男子のママにして、ヨガ教室『Yoga house Ohana』(ヨガハウス オハナ)を主宰するインストラクター。フリースペースや公園、ビーチなどで子連れヨガレッスンを開催しています。
「教室名のオハナとは、ハワイ語で家族の意味。名前の通り、泣いたり走り回ったりする子どもたちを、みんなで見守り合いながらレッスンしています」
アットホームな雰囲気が分かります。
齋藤さんは、書道家としても活躍中です。書道といっても、書くのは写真のような筆文字。やわらかいタッチが好評で、店舗や商品のロゴ、墓石の刻印のデザインなど注文が相次いでいます。筆文字のワークショップも各地で開催。こちらも子連れOKで、自由に筆に親しめると人気です。
齋藤恵里さん
1983年、福島県郡山市生まれ。サッカーやハンドボールなどのスポーツに親しみ、国士舘大学体育学部へ進学。卒業後は大手スポーツクラブに就職。船橋市の店舗に赴任。在職中にヨガに出会い、結婚を機に退職してのちも勉強を続ける。2011年にインストラクターを志し、2014年、IYCハタヨガ指導者資格取得。同年、『Yoga house Ohana』(http://yogahouseohana.com/)を設立。2017年より書道家としても活躍。子育て団体『ニコ∞mama』(https://nikomama88.com/)の共同代表としてベイエリアを中心に活動を展開中。
「ヨガも書道も、自分の内面に向き合う必要があります。心ここにあらずという状態では、いい文字が書けないし正しいポーズができません」
ヨガや書道を通じて、ママたちには自分の内側を見つめる時間をもって欲しい。そう話を続けます。
「子育て中のママの多くは、気付かないうちに呼吸が浅くなっています。子どもにばかり心が向き、地に足がついていない状態です。私もそうでした。食事中に子どもが泣くと、持ち上げていた箸をおいて駆け寄っていた。でもそんな状態が続くと疲れてしまいます」
だからこそ、深く呼吸をして自分を見つめ直す機会を、意識して作ることが大切だといいます。
「自分の状態に気付き、自分を大事にできるようになる。箸を置かず“ちょっと待ってね”と口に入れてから、笑顔で子どもに接する余裕ができるはずです」
現在、ヨガで体をほぐし、文字を書いてさらに自分の内側と向き合うようなワークショップを計画中とも。
“好きなこと”を仕事に。背中を押した千葉の縁
出身は福島県。都内の大学を卒業し、大手スポーツクラブに就職。初任地が船橋でした。ヨガとの出合いは、勤務先のスポーツクラブのヨガレッスン。
すぐに夢中になって勉強を始め、結婚、退職、長男出産を経てもレッスンを続けたといいます。
インストラクターを志すようになったのは、2011年に次男を出産してからのこと。子連れママ向けのマッサージイベントにたまたま出かけ、自分もママ向けヨガ教室を開きたいと考えるようになりました。
「子連れでも気軽に参加できる教室があるといいなと思いました。また私自身が子どもとの時間も大切にしたかったので、スポーツクラブに所属したくはなかった。それでヨガレッスンを自主開催するスタイルで教えることにしたのです」
都内の教室に通い指導者資格を取得。2014年に事業化しました。
書道家としての起業は2017年。
「ヨガ教室を始めて2,3年たち、どうしたらもう少しステップアップできるのか悩んでいたところ、フェイスブックで知り合った先輩ママ起業家に、せっかくもっている書道の師範の資格も生かしたほうがいいとアドバイスされたのです」
作品をSNSで発表したところ、注文が入るように。
子育てをしながら自分の好きなものを追うこと自体、簡単ではありません。それを仕事にし、さらに二足目のワラジを履いたわけです。
「先輩ママ起業家を始め、いろいろな形で活躍しているママたちと知り合うことができたおかげです。ご縁をいただいて今があると思っています」
控えめに話しますが、その縁を引き寄せる行動力があってこそ現在の活躍があるのは、間違いなさそうです。
実は齋藤さんは、この行動力を発揮し三足目のワラジも…。後編では、齋藤さんが代表を務めるママ向けイベントの開催や子育て情報発信をする団体についてのお話についてもお聞きします。
関連リンク
▼Yoga house Ohana 公式ウェブサイト
http://yogahouseohana.com/
▼ニコ∞mama公式ウェブサイト
https://nikomama88.com/