お家で遊ぼう!
箸置きを毎日の食事のたびに使う家庭は少ないかもしれませんが、ゲストを招いての食事会などにはあると便利です。
「滅多に使わないから」「保管が面倒だから」と購入を迷っているのなら、折り紙で簡単に作ってみてはいかがでしょうか。
折り紙といっても昨今はデザイン性豊かなものが販売されているので、小さくてもテーブルを華やかに彩る箸置きが作れますよ。折り紙が得意なら、子どもに準備してもらってもいいですね。
今回は、折り紙で作る箸置きを5つご紹介します。
箸置きを使うのはどうして?
箸置きの使用は古代、神様へのお供えから始まったのだとか。箸置きに載せることで、お供えするお箸を汚れのない状態に保つという意味合いがあったようです。
その後、神事や宮中で用いられていたものの、箸置きが一般に広まったのは近現代になってから。日本の家庭にちゃぶ台やテーブルが普及してからだといわれています。
それまでは一人に一つずつの膳で食事をしていたため、箸を休める際も膳のふちに置けば問題なかったのですね。
テーブルなどに直接箸を置くのは衛生上気にかかる、かといってお皿や茶わんに載せるのはマナーとしてNGといったことから、箸置きが利用されるようになったのでしょう。
特にお客様と一緒の食事会やパーティーではおしゃべりしたり、ジュースやお酒を飲んだりと箸を休めることも多いため、箸先の衛生を保てる箸置きの使用は理にかなっています。
子どもに箸置き作りをお任せするなら、そんな話もしつつ、まずは丁寧に手を洗ってから開始してもらうとよいですね。
折り紙で箸置きを作る際に準備するもの
A:折り紙(15×15cm)
B:マスキングテープ(細いもの)
C:カッティングマット
D:のり
E:カッター
F:ハサミ
G:定規
折り紙はカットして箸置きサイズで作っていくため、柄が小さいものがおすすめです。
基本的には折り紙とカッターもしくはハサミがあれば大丈夫ですが、カッティングマットや定規があれば、作業がスムーズに進められます。
連結などがうまくいかないときには、のりの助けを借りましょう。マスキングテープは「扇」の箸置きを作るときのみに使用します。
ご紹介する折り方はどれも簡単ですが、サイズが小さいため、丁寧に作業していく必要があります。
子どもの場合、年齢や細かな作業の経験にもよりますが、難しいようなら少し大きめのサイズから練習していってもよいですね。
箸置き「結び」の折り方
ポップな色柄や和風など、どんな折り紙でもかわいらしく仕上がる箸置きです。
①折り紙を3cm幅にカットします(折り紙1枚で5個分)。
②1cm幅になるよう3つに折りたたみましょう。
③輪を作り、片方の端を通します。
④両端をゆっくりと引っ張って結び目にしていきます。写真のように、片方を長めにしておいてくださいね。
⑤長い方の端を結び目に差し込みます。
⑥お箸などを使って、折り返しの部分を丸くしておくとキレイです。
⑦短い方の端を三角に折ります。
⑧三角の部分を内側に折り込んで、完成です。
箸置き「星」の折り方
お誕生日会や季節のイベントなど、子どもたちの集まりにおすすめの箸置きです。キラキラの入った折り紙だとパーティー感も増しますね。
①折り紙を3cm幅にカットします(折り紙1枚で5個分)。
②「結び」の箸置きと同じように、3つに折りたたみます。
③写真のように、山折りと谷折りでジグザグの形にしていきますが、折り目の長さを揃えておくのがポイント。
④先に谷折りの5カ所を折りましょう。一般的な折り紙の一辺は15cmなので、まず両端から5cmの2カ所だけ測り、三等分になるよう折り目をつけます。
⑤折り目を目印に半分にたたんでいくと、計5カ所に谷折りの折り目がつきます。
⑥次に、谷折り同士を順に合わせるようにたたんでいくと、間に山折りができ、蛇腹状に。
⑦両端の直線2つ分(黄色の線)を重ねると、星形になります。
⑧片方をもう片方にかぶせるようにして、連結させましょう。形を整えて完成!
箸置き「扇」の折り方
和柄が似合う扇形の箸置きです。片面折り紙でも作れますが、両面折り紙の方がより本格的な仕上がりになります。
①折り紙を半分にカットします(折り紙1枚で2個分)。
②柄のある面が3分の2程度になるよう、折りたたみます。ここはきちんと測らなくても、好みで大丈夫です。
③全面に柄のある方を表に向けて、「星」の箸置きと同じように、山折りと谷折りでジグザグの形にしていきます。両端の部分だけは谷折りを連続させるのがポイント(★部分)。
④まずは計9カ所の谷折りの折り目をつけていきましょう。最初は半分に。
⑤次はその折り目までを半分に、といった要領です。
⑥7カ所の谷折りができたら、両端も谷折りにしておきます。こうすると矢印の部分が内側に隠れるのでスッキリと仕上がります。
⑦谷折りと隣の谷折りを合わせるようにたたんでいくと、屏風のような形に。
⑧柄のない側の端をマスキングテープで留め、できあがり。
箸置き「舟」の折り方
中央がへこんだ舟形の箸置きなので、丸い箸も転がりにくいタイプです。
①折り紙を十字にカットします(折り紙1枚で4個分)。
②辺を揃えて半分、更に半分に折りたたみます。
③2回目に折ったところをいったん開き、折り目の中心線に両端を合わせるように折りたたみましょう。
④重なった端の1枚だけを開き、三角形の部分をつぶします。つぶしたら、おうちの扉のようになっているところも外側に開きます。
⑤裏面が見えている下側半分を1枚持ち上げて、たたみます。
⑥更に半分を折り返し、表面が見えるようにしたら、⑤で折ったところを元に戻しましょう。
⑦④で開いた扉部分をもう一度内側に向けて折ります。
⑧改めて、下の長方形を持ち上げてたたみます。裏にひっくり返し、反対側も同様に⑤から同じ手順を行います。
⑨下から内側に指を入れ、上の部分を押さえて形を整えます。
箸置き「鳥」の折り方
お正月やお祝い事など、おめでたい席にもピッタリの箸置きです。
①折り紙を半分にカットします(折り紙1枚で2個分)。
②半分にたたんで折り目をつけたら開きます。片側の角を折り目に合わせて三角形に折りましょう。
③裏面に返し、三角形の長辺を同じ折り目に合わせてたたみます。右側が羽の部分です。
④柄が広く出ている方を上に向け、山折りと谷折りでジグザグにしていきます。
⑤星や扇と同じく、まず谷折りの折り目をつけていきましょう。まず半分、更に半分とたたんでいきます。
⑥次に、谷折りの位置を合わせるように山折りの部分も折っていきます。写真は上から見たところ。
⑦ジグザグの羽が内側になるように中心で折りたたみます。
⑧羽の真ん中は開いているので、のりを使って貼ってもかまいません。
⑨のりを使わずに仕上げるのなら、羽の端の折り目だけをいったん開きます。
⑩真ん中の角を三角にたたみます。
⑪⑨で開いたところを2枚一緒に、隣の部分に重ねて折り込みましょう。
⑫頭の部分を斜めに折り、折り鶴の要領でかぶせ折りにします。羽を広げて完成です。
まとめ
折り紙で作る箸置きを5種類ご紹介しました。折り紙製の箸置きなら、ゲストの人数がどんなに増えても手軽に作れるのがメリット。また、家族や相手の好み、季節やイベントの内容によって、箸置きの形や色柄を自在に変えられます。
折る手順そのものは難しくないので、子どもが折り紙の扱いに慣れているのなら、ぜひ箸置き作りを担当してもらいましょう。小さくても存在感のある箸置きで、歓迎やおもてなしの心を伝えられるとよいですね。